「カササギの計略」はミステリー小説としておすすめです

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ミステリー小説を紹介します。

 

この小説は、2015年の第14回『このミステリーがすごい!』大賞で、最終候補に残るも落選してしました。

 

出版時の帯では「心温まるホワイトどんでん返し」と紹介されている『カササギの計略』と言うどんでん返しのあるお話の本です。

 

 

 

 

 

才羽楽さんという方が書いたこの本は『このミステリーがすごい大賞』の隠し玉だった本で、図書館で借りる際にも予約が必要だった程に人気な本です。

 

この本を知ったのは、あるサイトでオススメされたことがきっかけだったのですが、本当に素晴らしい小説であると確信して、ぜひオススメしたいと思います。

 

 

 

まず、この小説は主人公の元に綺麗な女性が転がり込んでくることから始まります。

 

身勝手な女性は主人公の生活にぐいぐい食い込んできて、その内に主人公は彼女を好きになってしまいます。

 

しかし、彼女は重い病気であることを主人公に涙ながらに告白し……。

 

という、ありがちな展開の直後から繰り広げられる急転直下のジェットコースター並みの衝撃的なストーリー展開に驚くこと間違いなしの1冊です。

 

 

 

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この本のすごいところは、くだらない会話のすべてに意味があるということです。

 

伏線を張るのがうまい小説は今までにたくさん見てきましたが、ここまでうならせた小説は初めてではないかと思います。

 

 

たとえば『昨日、あなたが「愛してる」と言ってくれたのが、どれだけ嬉しかったか。

それだけで、生まれてきた意味があったなと思えた。

本当に』というこの台詞は最初は感動的に、そして真実を知ってからは嘘っぽく、そして最終的な本当の真実にたどり着いてからは輝かしく見える台詞に変わります。

 

 

台詞の一つひとつが物語が進むごとに色を変えるのは、本当に衝撃的です。

 

 

また、登場人物の人生観は真理を突いていて、非常に面白いです。

 

『人はみんな滑車に繋がっているんだ。滑車にはひもが引っかかって垂れている。

一方の先は輪っかになってて、それに人が首を通しているんだ。

そして、もう一方にはその人が背負う”悲しみ”や”絶望”が錘として繋がれている。

その錘がどんどん重くなっていき、その人の”重み”を超えてしまった時、その人の身体は浮き上がり、首をつってしまうんだ。

そんな仕組みなんだ。だから、人は悲しみとか絶望って言葉が嫌いなんだ』

 

 

 

これは、物語のキーを握る登場人物の台詞なんですが、よく考えてある言葉ですし、わかりやすいです。

 

なるほどと思わせる台詞ですし、自分の人生や周囲の人の人生と照らしあわせても、なんとなくそうなんだろうなと感じさせる言葉です。

 

 

 

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また、この登場人物の人生が物語が進むにつれて明らかになっていくのですが、その人の人生を知ったときに、この言葉は非常に重い意味を持つことを知ることになります。

 

 

これが日常の会話の中で投げ込まれているものなのですから、作者の伏線の張り方がいかに巧妙であるかがわかると思います。

 

 

冒頭ですぐに知らない女にビンタされるというインパクトのある物語。

 

文中の表現はすべて幻想的で美しく、想定外であはるものの爽やかで希望に満ちた終わり方は感動的なものです。

 

 

 

感動し、泣いて、騙されたと憤り、また希望を抱ける。

 

そんな風に読者の気持ちを大きく揺さぶるどんでん返しの物語がこのお話です。

 

タイトルの『カササギの計略』も読み終わったあとには表紙を眺めて呆然としてしまうほどにしっくりとくるものです。

 

 

 

ぜひこの物語にあなたも騙されてみてください。

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