現在のストレス社会の中で、心理的に不安や恐怖に襲われることがあります。
そんなときに読んでみて欲しい本があります。
10万部のベストセラー『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』の著作者が最新作として出版した本です。
だまされたと思って読むのもいいかと思いますよ。
(仮にだまされても、頭には残るし、最高の損でも本の代金のみです。)
「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法
第1章 ちょっとしたことで不安が押し寄せる…
第2章 すぐ不安になる人はいつも緊張している
第3章 どう思われてる? 人がいちいち気になる!
第4章 ブレない自分を手に入れるために
第5章 悪い妄想を断ち切り、リミットレスに人生謳歌!
人の言動の真意が気になったり、明日の会議がうまくいくか不安で眠れなかったり、他人がほめられているのを聞くと、「バカにされているのかも……」と急に自信がなくなってしまったり。本書はすぐ不安になってしまう仕組みを脳科学の観点から解説し、簡単なコツによって解決します。読めば読むほど不安から解放され、生きやすくなります!
自分ではない他の誰かが褒められているとき。
他人からの態度がなんだかそっけなく感じられたとき。
些細なミスを犯してしまったとき。
そんな日常の小さなことですぐに不安になってしまうことってありますよね。
そんな方にオススメするのが『「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』です。
この本は大人気の本で、私の地元の本屋さんではお店の一番目立つ場所に、どーんと平積みで置いてあることも多い本です。
「本当に一瞬消えるなんてありえるのか」という興味で購入した本ですが、カウンセリングを受けたような素敵な体験ができる1冊だったので、ご紹介したいと思います。
この本の一番素晴らしいポイントは、この作者である大嶋信頼さんもまた「すぐ不安になってしまう人」のひとりであるということです。
こういったすぐ不安になってしまうという感覚は、同じ人種である人間にしかわからない悩みです。
この書籍は作者の大嶋さんが、自身の経験を多く語り、「こういうときに不安になっちゃうんですよね。
自分もそうだったのでわかります」というスタンスで語り掛けてくるので、穏やかな気持ちで「そうなんですよー」と読んでいけるのが一番のポイントだと思います。
上から目線で「こうしろ!」という心理学の本もありますので、こういった作者さんの本が人気が出るのは分かる気がします。
この本では不安になるメカニズムを説明しています。
人間の脳は知らない間にテレパシーのように感情を交換しあっているのではないかという話があります。
これが空気を読むなどの能力につながっていくわけですが、この感情を交換しあう力のせいで他人の不安がうつってしまうことがあるのだそうです。
自分がつくりだした不安は行動することで楽になる不安ですが、他人の不安がうつってしまった不安は行動しても変わりません。
これは親子関係に顕著にあらわれるもので、本書にはお母さんが不安の塊でそれが子どもにも影響していたという事例が詳しく載っていて、たいへん興味深いものでした。
さて、この他人からうつってしまった不安は行動しても変わることはありません。
なら、どうすればいいのか。
呪文を唱えればいいのです。
一気にスピリチュアルな感じになったなと思った方もいるでしょう。
私もそう思いました。
ですが、その呪文は非常に論理的な理由から生み出されるものです。
たとえば、「ほめられなくて辛い」「誰かがほめられると不安」「反応がない」ということに不安を感じるのは心の底のナルシズムが原因です。
自分はほめられて当然の人間なのに。あいつより私の方がほめられるべきなのに。私は反応をもらって当然のはずだろう。
そんな自分の美しい理想像と真実のギャップが人を不安にさせるのです。
だから、そういうときは「美と真実のバランス」という言葉を唱えます。
そうすることで、理想像と真実のギャップを埋めることができるのだそうです。
他にもこうした呪文が数多く載っているのがこの書籍です。
呪文なんてばからしいと思った方も、呪文の中にはしっくりくるものがあるかもしれません。
呪文に興味がなくとも、不安になるメカニズムは納得いくものばかり。
騙されたと思って呪文を唱えてみると、心がすっと楽になるかもしれませんよ。
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