レスリング協会の問題(伊調馨・栄監督)パワハラで告発

スポンサーリンク

 

伊調馨問題、恩師がパワハラで告発される

 

 

スポンサーリンク

 

告発文

2018年1月18日、内閣府の公益認定等委員会にレスリング関係者から、一通の告発状が提出されました。

同、2月28日にこのことを代理人事務所が明らかにしました。

 

 

伊調馨選手はレスリングで、栄コーチの指導の元、2004年のアテネ五輪と2008年の北京五輪を連覇しました。

 

その後、栄コーチの意に反して、練習拠点を愛知県から東京都に移し、栄コーチの元を去りました。

 

それをきっかけに伊調選手への嫌がらせが始まったとされます。

 

告発文の中で指摘される主なパワハラの内容は大きく3つです。

1、伊調選手の後任コーチを務めている田南部コーチへの不当な圧力
2、伊調選手の男子合宿への参加禁止
3、伊調選手がリオ五輪まで練習の拠点として使用していた、警視庁レスリングクラブへの出入り禁止処分

以上のことです。

 

 

2010年、世界選手権のためロシアに遠征した際に、伊調の田南部コーチに指導をやめるよう命じ、それに従わなかったコーチに対し「言うことを聞かないなら出ていけ」と語気を強めました。

 

また、リオ五輪の際に、メダルの実績のある選手は、皆ビジネスが用意されていたにもかかわらず伊調選手は、エコノミークラスが用意されていました。

日本レスリング協会はこの告発内容を全面的に否定しています。

 

 

スポンサーリンク

 

伊調選手と栄コーチ

伊調選手はレスリング五輪4連覇を果たし、国民栄誉賞を贈られます。

 

自身はアルソックに所属し、練習のない時はOLをしています。

 

今回の告発を受けて、直撃取材に応えています。

練習する場を奪われたことについて伊調選手は「練習・・・そうですね、自分が求めれば、練習させてくれるところはたくさんあると思うんですけど、私が練習に行ったことで、栄監督による圧力が周りの方にかかるというのを懸念している部分はあるので、来てほしいと言ってくれても、私が行くとどうなるかなって・・・」と、複雑な心境を語りました。

 

 

栄コーチは、元レスリング選手で、日本の女子レスリングの指導者としての第一人者です。

 

教え子に、伊調馨をはじめ、吉田沙保里、登坂絵莉、川井梨紗子、土性沙羅など多くのメダリストを育成しており、現在は日本レスリング協会強化本部長に就任していて、その影響力は絶大です。

 

この度の告発を受けて、取材に応じ、パワハラの事実を完全否定した上で、協会と話し合って対応を決めるとしています。

また「五輪4連覇に協力したのになぜこんなことになったのか」と困惑しました。

 

さらに、伊調選手や田南部コーチに対して「言葉足らずな所があったかもしれない」と付け加えました。

 

 

スポンサーリンク

 

師匠と弟子の関係

2017年年末、日本テレビ「ナカイの窓」の「師匠と弟子」というテーマの回に、栄監督と伊調選手と同じく教え子の川井梨紗子が出演しました。

 

その中で、川井選手は師弟関係の絆や指導の厳しさに隠された愛情、時に私生活にまで干渉する栄監督の行動を面白おかしく話します。

 

 

川井選手は自身が高校2年生で出場した全日本選手権で善戦虚しく敗れた時、栄監督に往復ビンタされたエピソードを話しました。

 

番組中では「愛」とされていますが、受け取る人によっては問題にもなりかねないことです。

 

そして、栄は一歩間違えるとストーカーになるほど、教え子の男性関係にこだわるそうです。

 

それは師匠というより父親だと川井選手は語りました。

 

栄監督自身も、自分の配慮のなさで、心無い一言を言って川井を怒らせたことがあると反省しつつ振り返りました。

番組中では、アスリートの師弟関係という独特な繋がりを赤裸々に語った栄監督でした。

 

 

スポンサーリンク

 

まとめ

一般的に「ハラスメント」といわれるものは、基本的に受け取り側がどう感じたかです。

 

同じ言葉でも言われる相手によって感じ方が違うということはよくあります。

 

しかし、今回は伊調選手本人が明らかに栄監督からの「圧力」を認識し、それが周りに及ぶことを懸念して、練習できていないという現状があり、いくら栄監督が「そんなつもりはなかった」といっても通用しないでしょう。

 

 

問題は、レスリング協会が見て見ぬふりをしていることではないでしょうか。

確かに栄監督は協会内でも有力者です。

 

 

しかし、栄監督のための協会ではなく、より多くの選手を育て、世界に送り出すための協会であることを自覚してほしいです。

 

アスリートの世界は、一般より上下関係に厳しいイメージがあります。

多少のビンタも愛情だと受け取れる絆を作れていれば問題ないのです。

 

しかしその認識が時代と共に少しずつズレてきているのかもしれません。

 

栄監督は今でも、伊調選手を自分の教え子であると思うが故に、厳しくするのならば理解できますが、練習の場所を奪うのは指導者としてどうかと思います。

 

自分の元を去った伊調選手への想いが歪んでしまったように感じます。

娘を取られた父親のような、彼女を奪われた彼氏のような嫉妬がそこにあるのでしょうか。

 

この告発を受け、伊調選手の練習の場に名乗りを上げるところがあると思うので、伊調選手には2020年の東京五輪で是非、5連覇を果たしてほしいものです。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
5-2:思いつき
転勤から見える景色

コメント