鎌倉の上手な回り方
みなさんは、鎌倉に足を運んだことがあるでしょうか。
鎌倉市は、神奈川県の相模湾沿いに位置しています。
かつては、源頼朝が鎌倉幕府を開き、日本の都として繁栄していました。
最近では、堺雅人主演の映画、「DESTINY〜鎌倉物語〜」が放映されたこともあり、以前にもまして観光客が増えているとのことです。
はじめに
今回は、そんな鎌倉を、「上手な回り方」に焦点を当てて、ご紹介したいと思います。
鎌倉には、鎌倉大仏や鶴岡八幡宮、江ノ電など言わずと知れた名所がたくさんありますが、それらは点在しているため、1日ですべてを回るにはちょっとしたコツが必要になってきます。
レンタカーや人力車を利用すれば、効率よく回れるかもしれませんが、それらは金銭面で高くつきます。
そこで登場するのが、江ノ電であり、江ノ電を利用すれば、安価で鎌倉を回ることができます。
ここでは、江ノ電を使った鎌倉を上手に回る方法を、お伝えしたいと思います。
スタートは鎌倉駅、ゴールは藤沢駅
まず、スタート地点が重要です。
鎌倉をバランス良く回ることと、帰りの利便性を考えると、ここは無難に鎌倉駅からのスタートが良さそうです。
その理由は、鎌倉駅にはJR線と江ノ電の2つの路線が止まりますが、夕方は混雑する傾向にあるので、帰りは鎌倉駅ではなくJR藤沢駅を目指した方が無難です。
また、鎌倉駅から藤沢駅までのルートをとれば、必然的に鎌倉の全体像を味わうことができます。
つまり、鎌倉駅の時点からすでに帰路につくことになり、「帰りながら観光する」といった形になります。
鶴岡八幡宮から
鎌倉駅に着いたら、「若宮大路」を通って鶴岡八幡宮を目指しましょう。
鶴岡八幡宮までは、ざっと歩いて10分ほどと言ったところです。
若宮大路は、鎌倉時代に源頼朝が家来に作らせた石畳の道で、外地から来た武士を馬から下ろし、あえて徒歩でこの若宮大路の上を歩かせました。
そうすることによって外から来た武士をわざと疲れさせ、反逆に備えたのです。
現在の若宮大路は道路の右車線と左車線に挟まれており、なんとも言えない過去と現在の融合のような景観になっています。
若宮大路の周りは桜の木で囲まれていますので、春に行くと更に美しいです。
若宮大路を抜けると、いよいよ鶴岡八幡宮の境内に入ります。
境内には、休日なら屋台が出ていることが多いです。
「りんご飴」は見た目もかわいく美味しいので、おススメです。
また、何故か鳩がめちゃくちゃ多いく、鶴岡八幡宮の周りに鳩が多くいることと、鎌倉名物の「鳩サブレー」には関係がありそうです。
不思議な街です。
最後に、長い階段を登れば鶴岡八幡宮の本殿に着くので、まずは八幡様にごあいさつをしましょう。
きっと、素敵な1日にしてくれることです。
鶴岡八幡宮を後にしたら、再度鎌倉駅を目指して歩きます。
帰りは、若宮大路ではなく「小道通り」を通ります。
この小道通りには土産物屋さんや飲食店が軒を連ねており、賑わっています。
とくに、「コクリコのクレープ屋さん」は有名で、とても美味しいです。
鶴岡八幡宮から鎌倉駅に向かって「小道通り」を歩く場合、左手に緑色の屋根のお店が見えてきたら、そこがコクリコのクレープ屋さんなので、注意して見ておきましょう。
しかし、小道通りはとにかく混むので、混雑が苦手な方は帰りも若宮大路を通っていきましょう。
鎌倉駅から江ノ電
再度鎌倉駅に着いたら、今度は江ノ電に乗ります。
江ノ電もまた風情のある電車で、民家のすぐ近くを通過します。
手を伸ばせば届いてしまうようなスレスレの距離で走っているのです。
鎌倉の名物に乗って鎌倉を探索するなんて、とても素敵です。
江ノ電に乗ったら次にどこの駅で降りるかが問題ですが、結論から言うと、どこの駅で降りても楽しめると思います。
今回は、「ここは押さえておきたい」という駅を3つご紹介します。
長谷駅
1つ目は、長谷駅です。
長谷駅は鎌倉駅から3駅目、所要時間2分の場所にあります。
長谷には、歴史ある長谷寺があり、長谷寺は高所にありますので、階段を登って行くのですが、初夏には紫陽花が一面を覆うことで有名です。
お寺の中には荘厳な観音様がおり、初めて行く方には息を呑むような光景ですので、一度行ってみてください。
また、鎌倉大仏も長谷駅が最寄りであり、どちらも鎌倉を代表するスポットですので、長谷駅で降りない手はありません。
七里ガ浜駅
2つ目は、七里ガ浜駅です。
江ノ電に乗ると、海がすぐ近くに見えますので、きっと降りて潮風に当たりたくなると思います。
そこで、一度七里ガ浜駅でおり、海を眺めながらランチといきましょう。
七里ガ浜駅の周辺には飲食店やオシャレなカフェが多数ありますので、お店に困る心配もありません。
海が見えるお店を選べば、運が良ければ富士山と江ノ島を見ながらランチを楽しめます。
江ノ島駅
そして最後に、降りるのを忘れてはいけないのが江ノ島駅です。
江ノ島はとても魅力的な島なので、是非行ってみてください。
頂上には展望台があり、湘南を一望することができ、また、冬にはイルミネーションもやっています。
江ノ島でしっかり遊んだ後は、夕飯に「江ノ島亭」をおすすめします。
江ノ島亭は、江ノ島の頂上付近に位置する老舗料亭で、相模湾の海の幸を、海を見ながら味わうことができます。
とくに、相模湾の海の幸を卵で閉じた「江ノ島丼」は絶品です。
藤沢駅
江ノ電の終点駅は、藤沢駅になります。
藤沢駅はJR各線や小田急線が停車しますので、帰りに使う駅としてはとても便利だと思います。
また、駅周辺にはデパートが複数あり、ご当地商品も多数揃えているので、土産物を買い忘れた時も安心です。
藤沢は、古都鎌倉と、現代社会を結ぶ玄関口と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
鎌倉は有名な観光地で、誰もが一度は訪れてみたい場所だと思います。
有名な観光スポットもたくさんありますが、「どう回るか」が重要になってくるわけで、今回は、観光地そのものよりも「ルート」に比重を置いて紹介しました。
また、かなり具体的に提案しているので、はじめて鎌倉を訪れる方にはとくにおすすめです。
もちろん、今回紹介したルートを「アレンジ」するのもいいと思います。
例えば、江ノ電で降りる駅については、代表的なものを3駅紹介しましたが、実際はもっとたくさん見どころがあるので、時間があれば降りる駅を増やしてもいいと思います。
この記事を参考に、鎌倉を大いに楽しんで下さい。
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