四国の観光地まとめ【後編】
高知県・愛媛県のおすすめ観光地とおすすめ料理を紹介します。
前回の「香川・徳島編」に続き、今回は後編として高知県と愛媛県のおすすめの観光地とおいしい料理をご紹介します。
A:高知編
1:室戸岬
初めにご紹介する室戸岬です。
太平洋の荒波に削られたむき出しの岩礁と、太平洋を一望できる景色が見事な景勝地で、世界ジオパークにも指定されています。
海岸沿いには亜熱帯樹林が広がり、道のあちこちが岩礁でできている遊歩道があり、潮風にあたって景色を眺めながら散歩できるようになっているほか、シュノーケリングスポットや釣りスポットもいくつかあります。
高知県の中でも徳島寄りであるため、高知市の市街地からは遠く、また、半島という地形の問題もあって徳島県からのアクセスにもかなりの時間がかかり、不便な場所ではあります。
しかし、その景色は一見に値するものですので、時間があれば行ってみることをお勧めします。
なお、国民宿舎を含む宿泊施設は複数あるため、宿泊する場所の心配は無用です。
2:桂浜
次にご紹介するのは、高知の観光スポットとして有名な桂浜です。
坂本龍馬の銅像が立っており、多くの観光客でにぎわっているのですが…、実は言うほど見る場所もなく、ただただ海と銅像があるだけですので、期待していくと拍子抜けします。
ゴメンナサイ！
間違ってもここをメインに観光スケジュールを組むのはやめましょう。
確実に時間が余ります。
と、悪いことをいろいろ書きましたが、この桂浜は月の名所としても有名であり、月見目的で来るには最高の場所ですので、旅行日程に組み込むのであれば周辺の宿に泊まって夜に訪れるのがおすすめです。
3:四国カルスト
3つ目にご紹介するのは、四国カルストです。
山口県の秋吉台、福岡県の平尾台と並んで日本三大カルストに数えられる有名なカルスト台地で、高山植物が豊富であちこちに牛が放牧されているのどかな風景を見ながらドライブや散歩を楽しめるほか、キャンプやハイキングもできるアウトドアスポットです。
牧場があることもあってソフトクリームがおいしいので、遊びに行った際はぜひ食べてみてください。
四国カルストはかなり広く、ゆったりとした時間を過ごせる場所でもありますので、遊びに行く際は現地で宿泊することをお勧めします。
宿泊スポットは、民宿的な宿を中心にコテージやバンガローもあり、アウトドア派の人にはキャンプ場もおすすめです。
※四国カルストは高知県と愛媛県の県境に位置する、2つの県にまたがっている観光スポットですが、車の場合は道が2車線の高知県の津野町からのアクセスが最も便利であるため、高知県の観光スポットとして紹介しています。
4:四万十川(下流)
4つ目にご紹介するのは四万十川です。
四万十川といっても上流から下流まで様々なスポットがありますが、有名な沈下橋があり、遊覧船などを楽しめるのは四万十川の下流です。
下流にも様々な場所がありますが、遊覧船と沈下橋をまとめて楽しむのであれば「四万十の碧」という遊覧船の営業所がおすすめです。
遊覧船は予約が優先となっているため、遊びに行く際は事前に予約を取っておきましょう。
5:四万十川の駅 カヌー館
最後にご紹介するのは、四万十川中流にあるカヌースクール、「四万十川の駅 カヌー館」です。
店舗名にも入っているカヌー体験の他、ラフティングや遊覧船といった四万十川で楽しむ川のアクティビティが豊富にそろったアウトドア施設であり、キャンプ場やバーベキュースポットもある日帰りでも泊まりでも楽しめるスポットです。
自然に触れる旅行をしたい方や、キャンプを楽しみたいかたは、利用を検討してみましょう。
6:高知ではカツオのたたきを食べよう
ここまで高知県の観光スポットを紹介してきましたが、高知を語るうえで忘れてはならない名物がカツオのたたきです。
言わずとも知れた高知の名物であり、おいしいたたきを出す店はたくさんありますが、ここでおすすめしたいのは高知市内にある「漁師料理 明神丸」です。
高知市の観光スポットである「ひろめ市場」から、南東に少し行ったところにある中村街道沿いの、この居酒屋は伝統あるカツオの一本釣りによる、カツオ漁を行う明神水産株式会社の直営店で、新鮮なカツオのたたきやお造りをリーズナブルに味わえます。
特に名物である「カツオの塩田たたき」は絶品ですので、是非一度ご賞味ください。
7:豆知識:ひろめ市場で食事はするな
先程明神丸の紹介の際に名前を出した「ひろめ市場」とは、高知市にある飲食店が集まった観光スポットで、カツオのたたきはもちろん、焼き鳥屋手羽先、外国料理まで様々な飲食店が連なる飲食店街なのです。
しかし、料金が観光客向けに設定されており、他の店で食べるほうが断然安いのでお勧めできません。
（本当に、ゴメンナサイ！！）
観光ガイドブックなどでは、ここを訪問するように勧めていることが多いですが、雰囲気を楽しむのではなく、おいしいものをたくさん食べたいのであれば、別の場所に行きましょう。
B:愛媛編
1:道後温泉 本館
初めにご紹介するのは、全国的に有名な愛媛の観光名所、道後温泉の本館です。
夏目漱石も利用したとされ、スタジオジブリの映画、「選と千尋も神隠し」の湯屋のモデルにもなった歴史ある公衆浴場であり、国の重要文化財にも指定されています。
入浴の他に二階や三階の休憩室でくつろぐこともできます(要追加料金)が、毎日多くの観光客でにぎわっており、特に休日は風呂に入るのに、何人まちというレベルになることもしばしばですので、訪れる際は並ぶ覚悟が必要です。
2:坊ちゃんからくり時計
次にご紹介するのは、道後温泉駅の正面にある「坊ちゃんからくり時計」です。
毎日8:00～22:00までの一時間ごとに人形が登場する仕様のからくり時計で、横には足湯もあります。
先程ご紹介した道後温泉の本館からも近い場所ですので、道後温泉本館とセットで行くのがおすすめです。
3:今治城
3番目にご紹介するのは、藤堂高虎によって築城開始された今治城です。
使用されていた当時は、海から堀に直接船で入ることができた、会場の要衝であった今治らしい造りの海城で、日本三大水城にも数えられています。
天守閣は再建された再建天守ですが眺めはよく、春には数多くの桜が咲くので花見にもおすすめです。
4:松山城
最後にご紹介するのは松山城です。
標高132mの勝山の山頂に位置するこの城は、トリップアドバイザーの日本の城ランキング2017で3位にも選ばれた人気のある城で、姫路城と和歌山城と合わせて日本三大連立式平山城にも数えられています。
なお、山頂にある入り口までの傾斜はきつく、入り口までは歩く必要がある(20～30分程度)ため、体力がない方は注意が必要です。
5:愛媛に行ったら鯛茶漬けを食べよう
愛媛のグルメでは鯛めしが有名ですが、あえてお勧めしたいのは鯛茶漬けです。
ご飯に乗せた鯛にお出汁やだしをかけて頂く、鯛茶漬けは居酒屋の〆の定番でもありますが、愛媛で食べる新鮮な鯛を使った鯛茶漬けはまた別格で、「食事」として楽しめます。
鯛めしは旅館の夕食などに登場することも多いため、旅館やホテルで夕食を予約するとほとんど確実に食べられると考えてもよいですが、鯛茶漬けが出てくるのはレアケースですので、食べたい場合は自力で店を探しましょう。
C:まとめ
今回は前編の「香川・徳島編」に引き続いて、高知県と愛媛県のおすすめの観光地とグルメを紹介しました。
四国には見るところがたくさんあり、今回の記事では紹介しなかった観光スポットもまだまだありますので、旅行の際には行きたいところややりたいことをよく考え、計画を練ってください。
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