朝活のすすめ
最近、「朝活」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。
世の中では長時間労働が問題視され、朝早い時間に出勤し、夜は早めに退社し、思い思いの時間を過ごすという流れにシフトしてきています。
今回は、朝活の習慣を手に入れ、生き生きとした毎日を手にするためのコツをご紹介したいと思います。
朝活とは
朝活とは、読んで字のごとく、早起きをして家事や仕事、趣味などに時間を使うことです。
出勤時間ギリギリに起きて、慌てて家を出る生活を続けていると、どうしても毎日が「受け身」になってしまいがちです。
自ら早起きを心がけ、自分のために時間を使うことで、「能動的」な毎日を送ることができるようになります。
なんと、世界で活躍する超一流企業のCEOたちの8割以上が、早起きの習慣を自分のものにしています。
朝活のメリット
最初に朝活のメリットをまず、ご紹介したいと思います。
せっかく早起きをしても、メリットを感じなくては、継続することは難しいでしょう。
まずは、早起きをすることで、どんな恩恵を得られるのかをお伝えします。
朝は、一日の中で最もパフォーマンスが上がる時間
科学的な観点から見て、寝起きから約3時間から4時間までの間が、人間の脳が最も効率的に働く時間であるという報告があります。
脳が効率的に働くということは、仕事にしろ、家事にしろ、趣味にしろ、より高いパフォーマンスを発揮することができます。
とくに、運動をすることと、クリエイティブな作業をすることが、最も良い効果をもたらします。
軽いジョギングやウォーキングをすることで目も覚めますし、仕事であれば、単純作業よりも企画案などを考えるのがよさそうです。
満員電車や渋滞を回避できる
朝早く起き、早朝に家を出ることで、満員電車を回避することができます。
ゆったりと椅子に座り、本を読んだり、資格の勉強をしたり、有意義な時間を過ごすことができます。
また、早い時間の電車に乗るということは、現地に到着する時間も早いということです。
万一電車に乗り遅れてしまっても、お腹が痛くなって途中下車したとしても、仕事に遅れる心配はありません。
自信を取り戻すことができる
出社時刻ギリギリに起きて、遅刻寸前で会社に到着する毎日をおくっていると、「ああ、自分はだらしないなぁ・・」と、劣等感を感じてしまうことがあると思います。
そこで、早起きを継続したという「成功体験」を積み重ねることで、「自分はやればできるんだ」と自信を取り戻すことができます。
漠然と自分には自信がないと感じている方も、まずは1つ。「早起き」という目標に絞って達成することで、そこからあらゆる自分の可能性が広がっていくはずです。
早起きのコツ
早起きをしたいと思っても、なかなか継続しないと感じている方が多いようです。
「明日こそ早起きするぞ!」と意気込み、実際に早起きに成功したとしても、数日後にはまた元の生活に戻っている。
そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?
ここでは、早起きのコツをご紹介します。
大切なのは、早起きの「リズム」を作り出すこと
早起きは、「気合い」だけでは継続させることは難しいです。
「気合い」は感情的な要素が強い言葉ですが、感情は常に変化し続けるものです。
なので、「気合い」という流動的な感情が流れ去ってしまえば、早起きも継続することが難しくなるでしょう。
それよりは、早起きの「リズム」を作り出してしまうことが大切です。
一度リズムが確立してしまえば、頑張らなくても早起きが当たり前のことになってくるはずです。
まずは、早起きを実践してみる
とにもかくにも、まずは早起きを実践してみましょう。
朝の5時なら5時、6時なら6時と、前夜に翌日起きる時間を決定します。
そして、必ずその自分との約束は守ると心に誓いましょう。
紙に、「明日は~時に起きる!」と書くのもおすすめの方法で、契約書のようなものですので、自分へのプレッシャーが、よい意味でより強くなります。
いよいよ朝を迎えました。
いつもなら寝ている時間に、アラームが鳴っています。
そして、昨夜早起きを心に誓ったことを思い出します。
もう少し寝ていたい気持ちと、目標を達成したい気持ちで葛藤していますが、とにかく起きましょう。
このとき、「目を覚ます」ということを「起きた」と言ってはいけません。
例えば、布団に寝転んだままテレビをつけるというのはアウトです。
布団から立ち上がってはじめて、「起きた」とみなしましょう。
立ち上がって、カーテンを開けて日の光を浴びることで、一気に覚醒します。
また、カーテンを開けたあとはコップ1杯の水を飲むことで、更に脳と体内の覚醒水準を上げることができます。
アラームが鳴ったら、立ち上がり、カーテンを開け、コップ1杯の水を飲む。
まずは、このリズムを作り上げましょう。
夜は潔く寝る
どんなに早起きをしても、睡眠不足になっては意味がありません。
しっかりと、自分にとって必要な睡眠時間を確保したうえで、早起きを達成することが重要です。
最初は寝る時間を意識しなくとも、無理やり起きてみることも重要です。
そして、無理やり早起きすると、自然に夜は眠くなります。
眠くなった時には、遠慮なく寝てしまいましょう。いつも深夜まで作業をしていると、つい早く寝てしまうことに罪悪感を覚えてしまうことがあるかもしれませんが、それは「朝活」に回せばよいのです。
自分の眠気に忠実になって寝てしまうことで、翌日の早起きは達成しやすくなり、「朝型」の生活習慣が身につきます。
早起きを阻害する要素
早起きを継続していくうえで、早起きを阻害してしまう要素を知っておくことは重要です。
早起きの阻害要素を知らずに、一度でも早起きに失敗してしまうと、「失敗したからもういいや」と、せっかくこれまで頑張ってきたことを、自ら無駄にしてしまうことになりかねないからです。
早起きの阻害要素①:「風邪」
風邪をひくと、早起きどころではなくなります。
仕事に向けて体調を整えるために、少しでも睡眠を優先することもあると思います。
また、体調不良により欠勤し、1日中寝ていると、夜眠れなくなり、次の日の早起きは難しくなってしまうかもしれません。
しかし、それでよいのです。
風邪は緊急事態なので、しっかりと身体を休めてあげましょう。
そして、早起きに失敗したと、変に罪悪感を抱く必要もありません。
早起きは長期計画であるととらえ、風邪が治ったら、また朝型の生活に慣らしていきましょう。
早起きの阻害要素②:「飲み会」
飲み会もまた、早起きを阻害する要素です。
会社のつきあいなどではなかなか帰るとは言えず、かなり遅い時間まで飲み会に参加することもあると思います。
これも風邪をひいた時と同様で、早起きを長期計画ととらえることが重要です。
飲み会で遅くなってしまい、次の日の早起きに失敗してしまったとしても、また、少しずつ朝型の生活に戻していくことが重要です。
早起きを継続するための心得
早起きを継続していくには、一種の心得のようなものが必要になってきます。
完璧主義になりすぎず、広い目で早起きをとらえる視点が大切になってきます。
早起きは長期計画であると考える
先にも述べましたが、早起きは長期計画であると考えることが重要です。
3日早起きに成功して、4日目に失敗してしまったら、成功した3日間のほうを褒めてあげましょう。
長期計画なのだから、少しくらい失敗しても、1年をトータルで見た時に、早起きした日のほうが多ければ、それは成功なのです。
定期的に、自らの早起きを振り返る
せっかく早起きの習慣がついてきたのだから、たまには自らの早起きを振り返る時間を作ってみましょう。
早起きを継続したことによって、自分にどんなメリットがあったのか、何ができるようになったのか、振り返ることで、「これからも頑張ろう」という気持ちになれます。
朝活を制するものは、人生を制する
少し大げさかもしれませんが、朝活を制するものは、人生を制するといっても過言ではないかもしれません。
1日の中で最も活力がみなぎり、脳がフル回転する朝に活動時間を持ってくることにより、自分自身の能力を最大限に生かすことができます。
世界の一流CEOには圧倒的に朝型の人が多いのは、そこに起因しているのかもしれません。
脳の想像力は、起きたばかりのタイミングで最も上昇するというのは、科学的な根拠としても示されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、朝活のメリットからコツ、心得などを解説させていただきましたが、まずは「早く起きてみる」ということをおすすめしたいと思います。
勇気を出して朝起きてみて、メリットを感じてみることが重要です。
また、早起きを長期的な目でとらえ、「出来た自分を褒めてあげる」という視点を大切にしてみてください。
この記事を読んで、朝活に挑戦しようと思っていただけたのであれば幸いです。
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