ネバネバ系野菜で健康に
どんな効果があるの
ネバネバ野菜で思いつく野菜はなんですか。
「長芋」、「オクラ」などが一番に、思い浮かぶのではないでしょうか。
他には夏限定で「モロヘイヤ」や「ツルムラサキ」、「オカワカメ」、「オカノリ」という葉物野菜があります。
最近では「モロヘイヤ」などは、たいていのスーパーで見かけることができますが、「ツルムラサキ」、「オカワカメ」、「オカノリ」といった野菜は、地方の野菜直売所のようなところへ行かないとなかなか入手するのは難しいかもしれません。
でも実はこれらの野菜は、自分でタネをまいて育てることが簡単です。
水やりも肥料もそんなに神経質にならずとも、夏の畑で元気に育ってくれます。
タネはたいていのタネ屋さんで扱っています(ただし、「オカワカメ」はタネではなく苗が必要です。)ので、入手して自宅の庭で育てるのもいいかもしれません。
ネバネバ野菜のこの「ネバネバ」は、食物繊維の成分によるものだと言われています。
「食物繊維」といえば、食前に食べると血糖値の上昇が緩やかになり、ダイエットにも効果があるという、今流行りの食べ方にも出てくるあの「食物繊維」です。
血糖値が急激に上がると何が悪いのか、それを長年繰り返すと血管がボロボロになるからだそうです。
食事の際、ご飯やお肉を食べる前に野菜を食べると良い?、という話は最近よく聞くようになりましたが、血管がボロボロにならない為だったのですね。
あるスポーツインストラクターの話では、外食の際に野菜がほとんどない場合は「食物繊維のサプリ」をさっとコーヒーやお茶などに溶かして、食前に飲むそうです。
わざわざサプリで食物繊維をとるなんて!と少々驚きましたが、それほどまでに「血糖値の急激な上昇」が体に悪いとのお話でした。
ネバネバしてない野菜を食前に食べても、もちろん体に良いのですが、ネバネバしている分、食物繊維が豊富な「ネバネバ野菜」を食べて、効率よく食物繊維を摂取できると、ちょっと得した気分になりませんか。
ネバネバ好きならどんどん食べよう
長芋なら、すりおろしてだし汁やだし醤油などを混ぜ、「とろろ芋」として食べる。
オクラなら、軽く湯通しまたはレンジで短くチンしてから刻んでおひたし。
という食べ方はよくある食べ方ですが、その他の食べ方がすぐには浮かばないという方に、ぜひオススメしたい料理をこれからご紹介します。
ネバネバ野菜が大好きって人にオススメなのが「ダシ」です。
おつゆなどに使う、カツオのだしとは違います。
これは山形県の郷土料理で、キュウリやナス、大葉、生姜、みょうが、刻んだ昆布などを醤油やポン酢などと和えて、ご飯にかけて食べる夏のカンフル剤的な、元気の出る食べ物です。
ここへネバネバ野菜の「オクラ」を刻んで入れると、これまた美味しさアップになります。
その他に、ネバネバが堪能できる食べ方は、「納豆・オクラ・長芋」の組み合わせです。
全て細かく刻んでお好みの調味料とともに混ぜ合わせ、そのまま食べてもよし、ご飯にかけてもよしで、ご飯が何杯でも食べられます。
夏限定にはなりますが、「モロヘイヤのスープ」なども栄養満点で、しかも、ネバネバが堪能できます。
モロヘイヤは、スープだけでなく、細かく刻んでお味噌汁に入れてもおいしく食べられます。
「ツルムラサキ」、「オカワカメ」、「オカノリ」などの葉物は、葉を丸ごと軽く湯通しして、水をかけて冷ました後、太めにザクザク刻んで、ポン酢をかけて食べるとだいたいどれもおいしく食べられます。
他にはツナ缶やベーコン、ちくわの輪切りなどと一緒に炒めても、結構いけてる一品になります。
味付けは塩胡椒だけでもよし、お醤油ベースでもよしです。
要するになんでもありで、作りやすい夏の葉物として重宝すること間違いなしです。
ネバネバ嫌いでも大丈夫
ネバネバ野菜全般に共通して、「刻まなければ、あまりネバつきがない」という特徴があります。
まったく、ねばつかないという訳ではありませんが、かなり軽減されます。
例えばモロヘイヤなら、茎から葉をむしり取り、刻まずにそのまま炒めます。
ベーコンや豚肉と一緒に炒めると、立派な野菜炒めの出来上がりです。
口の中で噛んでいると少しネバつきが出てきますが、モロヘイヤの葉を刻んだものに比べるとそこまでネバネバしません。
「ツルムラサキ」や「オカノリ」、「オカワカメ」も同様に刻まなければ、ネバネバは軽減できます。
またオクラなら、ヘタの部分の硬い部分をそぎ落として、丸ごと天ぷらやフライにします。
衣に少しカレー粉を入れてやると、夏の暑い食欲のない時にも食欲増進効果があります。
さらに長芋なら、皮をむいて2cmほどの輪切りにしたものを、そのままフライパンで焼いたりレンジでチンしたりします。
長芋の場合は、サクサクした芋の食感になり、ネバネバは消えてしまいます。
とろけるチーズをかけてレンジでチンしたものに、ポン酢をかけるだけでも美味しいですが、輪切りの長芋を豚バラ肉で巻いてやると、メインのおかずにもなります。
まとめ
食物繊維が豊富なネバネバ野菜を食前に食べることで、血管をボロボロにすると言われる「血糖値の急激な上昇」を抑えることができます。
ネバネバ野菜が好きな人もそうでない人も、お料理のちょっとした工夫でバリエーションの富んだメニューを作ることができることを少しご紹介しました。
ここでご紹介した野菜以外にも、「サトイモ」「なめこ」「昆布」などもネバネバ野菜です。
あと忘れてならない「納豆」も最強のネバネバ食品です。
食物繊維が豊富なネバネバ野菜や食品を、ぜひ積極的に取り入れて、いつもの食卓を楽しくするだけでなく元気に健康に過ごしましょう。
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