メンタルトレーニング
例えばテニスにおいて、「スマッシュがうまくできない」、「スマッシュを打つには、どうしたらいいだろうか」などと悩んだ時、「気合が足りないんだ」とか「根性も全然足りない」などと、根性論を振りかざす事例があります。
こうなると、「また失敗するんだろうな」、「失敗したらどうしよう」など、後ろ向きな考えになり、スマッシュの練習では何度も失敗してしまい、次第に彼はスマッシュに対して苦手意識を持つようになり億劫になっていきます。
このような失敗に落ち込んで、苦手意識を持つようなった人におすすめしたいのがメンタルトレーニングです。
メンタルトレーニングとは、目で見ることのできない心を鍛えるトレーニングであり、意志や意欲を鍛えることでもあります。
なぜ、メンタルトレーニングを進めるのかというと、人々の生活の「心技体」において心が一番重要な役割を果たしてくれるからです。
たとえば、スポーツの本番の試合で、メンタルをおろそかにしたために日頃の技術、鍛えぬかれた強靭な体でも、カチコチに緊張してしまい、本来の力を引き出せずに負けてしまうことがあります。
そのことが何度も重なってしまうと、心の中で「どうせ、試合に負ける」と思い込んでしまい、失敗したら「ほら、負けた」と自分に言い聞かせ、成功に対する意欲を減少させていくのです。
それらのような事態を避けるために、おすすめなのがメンタルトレーニングです。
メンタルトレーニングを行い情緒が不安定な人が、また立ち上がれるように述べていきます。
メンタルトレーニングは、多種多様のものがありますが、今回は「プラス思考」「目標設定」「イメージトレーニング」の3つをご紹介します。
プラス思考:マイナス思考からプラス思考へ
スポーツや勉強などあらゆる場面でマイナス思考はよくありません。
マイナス思考がつもりにたまって、うつ病や自閉症などの精神疾患に患ってしまうからです。
プラス思考はマイナス思考の逆、物事の結果をプラスの側面で捉える思考のことです。
物事は見る角度によって、多くの答えや捉え方をすることができます。
性格を例に出すと分かりやすく、頑固な性格の人は「融通の利かない、頭の固い人」と思いますが、でも逆に「あきらめることのない強い意志の持ち主」と捉えることができます。
マイナスとプラスが逆転していることに注目してください。
「ポーカーの駆け引きに負けてしまった。でも、この次の駆け引きをむしろ利用して勝利を掴んでやる」と、マイナス思考からプラス思考へと変えて前に進むこともできます。
これがプラス思考で、「でも」という言葉はマイナスからプラスに変えるきっかけになります。
これが重要で、皆が抱えている問題や失敗した出来事に対して、「でも」という言葉をかけてみてください。
そして、落ち着いてあらゆる側面から分析してみると、もしかしたらなにか別の答えが見つかりもう一度立ち上がるきっかけになるかもしれません。
自分が犯した失敗をマイナス思考で終わらせるのか、それとも次の成功のためにつなげていこうというプラス思考にもっていくかで、その後の人生が大きく変わっていきます。
目標設定:目標が己の運命を決める
マイナス思考からプラス思考へと変換できるようになりましたら、次は、また失敗しないように、成功するための道のりを作る目標設定をしていきます。
常に目標を達成するためには、精神論も根性論も全く必要ありません。
目標は自分が何をすればよいか明らかにしてくれます。
ただし、漠然とした広い目標にするのは駄目で、例えば、ただテニスがうまくなりたいのなら、どういうふうにうまくなりたいのか、自分に疑問を投げかけて具体的に表現することが大切です。
実は漠然とした目標に直面すると、人は不安を感じやすくなります。
打開策としては漠然とした目標を、具体的な下位目標に枝分かれすることです。
スマッシュをきれいに打ちたいのなら、ボールの落下地点を予測する練習やうつときのフォームを確認するなど、スマッシュの目標を小さく分けることです。
明確で自分が次に何をするのかわかるため、目標が達成しやすくなり、不安も解消され、前向きな姿勢で物事に臨むことができます。
漠然とした目標ではなく、誰から見てもわかりやすく明確な目標を作成しましょう。
イメージトレーニング
物事を成功させるための目標が定まったところで、それを行動に移していきます。
ただし、その道中で日々のイメージトレーニングを大切にして、メンタルをおろそかにしてはいけません。
目標を達成したいという気持ちを維持して、メンタルをより強くするために、次はイメージトレーニングをします。
イメージトレーニングをすることで、その出来事を前もって体験できるからです。
自分がテニスでサーブをしている姿など、ある動作を頭の中でイメージすると、その動作に必要な部分の筋肉の反応が示します。
テニスのサーブだと、腕の筋肉が反応し、つまり体を動かさなくても無意識に反応がでてくるわけです。
サービスラインまでのロブをスマッシュで打ち返せるようにする、と目標を作ると練習以外でも、その動作を昼休みや入浴時にイメージすることで、成功できる可能性はぐっと高まります。
ただし、ぼんやりとしてあいまいなイメージではだめです。
実は不明確なイメージではイメージトレーニングの効果を半減してしまう、という弱点を持っています。
動作がはっきりとして、より明確にするためにはどのようにしたらよいか。
まずは普段、想像しやすい出来事を思い浮かべる訓練をおすすめします。
例えば、夕食に梅干しが出されると、つい口の中で唾液が自然とあふれでます。
それもイメージトレーニングなんです。
自分が想像しやすい出来事を頭の中でイメージすることで、だんだんと鮮明度が高まっていきます。
目標に対するイメージトレーニングと並行して、簡単なイメージも行い、自分が想像しているイメージが、どのぐらいまでくっきりと表れるようになったのか、体に反応できるようになったのかをチェックしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
再び立ち上がるため、また成功するためにマイナス思考からプラス思考へと変えて、成功までの道中を目標設定し、その道中でくじけずメンタルを強くするためにイメージトレーニングをする。
心の側面からメンタルトレーニングについて記しました。
最後に、メンタルを鍛えるうえで重要なことがあります。
それは自分自身、いわば自分という自身の存在です。
プラス思考でも、目標設定でもイメージトレーニングでも、最終的に自分自身で頭の中で考え想像しなければならないのです。
自分との闘いになり、まずは、恐れずにゆっくりと自分のペースで進みメンタルを強くしましょう。
日々のイメージトレーニングを大切にし、成功するように期待します。
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