コミュニケーション能力向上
人見知りで、なかなか初対面の人と話せないことに悩んでいる人も少なくないでしょう。
社会では、何かと、初対面でも滞りなく話せるほうが有利となる場面のほうが多いです。
しかし、それをわかっていても、なかなか治す方法がわからないのが、人見知りというものだと思います。
そこで、人見知りを治すにはどうすればよいのか、人見知りを治すための練習法などを紹介していきたいと思います。
そもそもなんで人見知りになるの
人見知りになってしまう原因はいくつか考えられます。
一番の要因は「自分に自信が持てないこと」です。
自信が持てないと、自己承認欲求が働き、人の目を気にしてしまいます。
人の目を気にしてしまうことで、「こんなことを言って嫌われたらどうしよう」とか、「声をかけることで、気味悪がられてしまったらどうしよう」といったような、ネガティブ思考が働いてしまいます。
では、自信を持てば人見知りが改善され、コミュニケーション能力を高めることができるのでしょうか。
この答えはどちらともいえません。
コミュニケーションというのは、そもそも技術でいくらでもカバーできます。
技術の伴わないただの自信で人脈を作っていく、というのはコミュニケーション能力が高いということではないと思います。
コミュニケーションは、相手の気持ちに寄り添う必要があるため、「自信があるから人と話す」というのは、独りよがりなコミュニケーションだと言えるからです。
“コミュニケーションの技術”によって、裏付けされた自信を持つのが最善策だといえます。
今回の記事では、コミュニケーションの技術をお伝えしようと思うので、そういった技術を使って、見知らぬ人と話せるようになっていけば、自然と自身もついてくるでしょう。
初対面の人とも会話を続ける簡単な方法
まずは、最も簡単なコミュニケーションテクニックを紹介したいと思います。
それは“バックトラッキング”というテクニックです。
名前を聞いただけでもピンと来ないかもしれませんが、この技は簡単に説明すると、相手が言った言葉を復唱するというものです。
例えば、「昨日、彼氏とデートだったんだ」という言葉に対して、「彼氏とデートだったんだ!」と復唱することです。
これをバックトラッキングと言い、心理カウンセラーなども応用している技術です。
これにプラスで5W1Hの質問を加えることで、長いこと、会話を続けることができます。
先ほどの例を使って、これを説明すると、「昨日彼氏とデートだったんだ」に対し、「へぇ、彼氏とデートだったんだ! ちなみにどこにデートに行ったの?」といった感じです。
これによって、こちらの質問の回数も増え、相手に「自分に関心を持ってくれているんだ」といった、良い印象を与えることができます。
このバックトラッキングというテクニックが良いといわれている理由は、話題が相手の話題を中心になることです。
これによって、相手は気持ちよく話すことができ、「この人とは話しやすい」という、ポジティブな印象を与えることができるので、バックトラッキングを使わない手はないです。
簡単にまとめると、このバックトラッキングは、コミュニケーション能力アップに重要な“質問”につなげやすくするためのテクニックです。
質問するときはオープンドクエスチョンが効果的
オープンドクエスチョンとは、直訳で「開かれた質問」という意味です。
逆にクローズドクエスチョンは「閉ざされた質問」という意味ですが、つまりどういうことかというと、オープンドクエスチョンは、イエスかノーで答えられない質問のことです。
5W1Hは基本的にオープンドクエスチョンです。
なぜ、オープンドクエスチョンが望ましいかというと、例えば、「昨日、水族館に行ってきたんだ~」に対して、「楽しかった?」というクローズドクエスチョンをすると、「はい」か「いいえ」しか返ってこず、会話が続かなくなってしまうのです。
しかし、ここで実は上手い切り返しがあります。
それが、その答えに対してさらに掘り下げていく質問です。
先ほどの例に出した質問の答えが「はい」だとしたとき、「へぇ、ちなみに何が一番楽しかったの?」と聞くことで、相手の話を掘り下げることができます。
なので、クローズドクエスチョンをしてしまっても、慌てず、相手の答えを掘り下げるオープンドクエスチョンに持っていきましょう。
相手に好印象を与える会話の返し方
これは「ポジティブに返す」というのが答えです。
もっと言うと、「イエスバッド法」というテクニックが効果的です。
このイエスバッド法というのは、営業などでも良く使われるテクニックなのですが、どのようなものかというと、相手の言葉に対して、肯定の言葉を言った後に、自分の意見として否定の言葉をいう、というものです。
例えば、「最近デスクトップパソコン買おうと思っているんだ」に対して、「いや、でもデスクトップパソコンとか高いし、ノートパソコンにしとけば?」といった否定から入るのではなく、「確かに、デスクトップパソコンあると、スペックも高いし便利でいいよね(肯定)。でも、デスクトップパソコンだと、結構高いし、ノートパソコンにしておいたほうがいいんじゃない?(否定)」といった感じです。
これによって、相手からしたら、最初に肯定されているので、理解を示そうとしてくれていると感じ、嫌な気分にならず、会話を続けることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回紹介したテクニックは、どれも初歩的ではありますが、会話の基本中の基本なので、これさえ徹底すれば、「会話が続かなくなった」ということが少なくなると思います。
友達同士の会話だけではなく、営業、接客、上司への対応などにも応用できるので、ぜひ活用してまわりとのコミュニケーションを深めていただけると幸いです。
コメント