初心者向けアメリカ旅行完全ガイド
アメリカは、様々な人種や民族が集まる他民族国家です。
したがって、多様な文化に触れることができますし、様々なアイデンティティを持った人に巡り合うことができるほど、びっくりするような光景を目にすることがある国です。
一度訪れるだけで、あなたの人生観を変えてしまうほどのパンチありです。
しかし、海外旅行に慣れていない初心者の方には、少し勇気のいる旅行先かもしれません。
犯罪が多そうだし、日本と違う点が多すぎてどうふるまったら良いのか、といろいろ考えてしまうでしょう。
しかし、そんなことで行くことをあきらめるにはもったいないので、この記事を通してあなたのアメリカ旅行に対する不安を、拭い去るお手伝いをさせていただけたらと思います。
覚えておくと便利な英語のフレーズ
様々な人種が集まるため、外国人に対して、特に日本人は良い印象を持たれていることが多いので、優しくフレンドリーに接してくれる人が多いと思います。
英語に不慣れな人に慣れているので、もしあなたが英語に自信がなくても大丈夫です、こちらが伝えようとすれば、一生懸命理解しようとしてくれる人が多いのです。
最低限の単語と、ジェスチャーを駆使して相手との会話を楽しみましょう。
しかしここでは、覚えておくと便利なフレーズをいくつか紹介します。
・Thank you for…
感謝したい事を当てはめるだけで、具体的で丁寧な言い方になります。
* 例:Thank you for your help. (助けてくれてありがとう。)
Thank you for your kindness.(親切にしてくれてありがとう。)
・May I…?
何かが欲しい時など、このフレーズと指さしのジェスチャーだけで伝わります。
Can I よりも丁寧な言い方になるのでどこでも使えます。
* 例:May I help you? (お手伝いしましょうか?)
May I have some water, please? (お水をいただけますか?)
・I have a problem with@@@.
何かが故障した、体調が悪い時などに使えます。
これも問題のある部分を指させば伝わるフレーズなので、重宝すること間違いなしです。
* 例:I have a problem with the handle. (ハンドルに問題があります。)
I have a problem with my stomach. (胃の調子が変です。)
持って行くと便利な物
・クレジットカード
海外で大金を持ち歩くのは危険ですが、カードなら盗られても保証があるので安心で、中には海外旅行保険付きのものもあります。
・海外旅行者保険
医療費が桁外れに高いので必要です。
・ノイズキャンセル付きイヤホン、ネックピロー、アイマスク
飛行機内でしっかり休んで、旅行に備えるのに便利です。
・衣類圧縮袋
帰りにお土産を買い過ぎて荷物が入らなくなることもありますので、あると良いでしょう。
・WIFI
・翻訳機
・モバイルバッテリー
バッテリーはアメリカでは、質の悪いものもあるので注意が必要で、持参の方が賢明です。
・水に流せるティシュ
アメリカのお手洗い、特に野外の物は、日本のように管理が行き届いていないことがあるため必須です。
場所や季節により必要な物は異なるので、事前に必要な物をしっかり調べておきましょう。
例えば、日本と違って紫外線が強いところでは日焼け止め、サングラス、帽子が欠かせませんし、日本の冬以上に、乾燥している地域では保湿グッズがないと辛いものです。
危険なエリアは回避
海外は危険な場所が多いです。
一見治安が良さそうな観光地に見えても、一本隣の路地に入るだけで雰囲気がガラリと変わります。
危険エリアを見分ける目安は、道路や建物が古い、建物の窓枠に頑丈な格子がついている、壁に落書きが多い、壊れた車が駐車している、ホームレスや有色人種が多い。
(差別ではなく、その傾向が強いです。)
このような場所に来てしまった場合、安全な場所に戻りましょう。
もしどうしても行きたい目的地があるなら最新の注意を払い、できるだけ早く用事を終わらした方が良いかもしれません。
夜は外に出ない方が良いですし、大きなニュースにならなくとも、治安の悪い場所では発砲事件を含む犯罪が日常茶飯事ということを頭に入れておいてください。
犯罪に巻き込まれないふるまい
日本人観光客は、犯罪のカモにされやすいといいます。
それはなぜか、いかにも観光客ですという格好で浮足立つために悪目立ちをし、スキが多いからです。
また、これは日本人の良いところではありますが、他人を信用しやすいことも理由の一つです。
以下のふるまいや服装に、当てはまる場合はご注意ください。
・旅行者と断定されやすい服装、または現地人とはあまりにかけ離れた格好をする。
・首から高級なカメラをぶら下げる。
・荷物が複数個ある。
・写真を撮ってくださいと他人にお願いする。
・大声で日本語を話す。
・きょろきょろしすぎる。
上記のすべてを止めるのは難しいかもしれませんが、その場合は危ないかもしれないと自覚するだけでかなり変わります。
チップ
日本にはないチップ文化、いつどう払ってよいか迷う人も多いと思うので、ここで分かりやすく解説します。
もともとチップは、サービスを受けた際、相手に感謝の気持ちを伝えるものでした。
しかし今では、払って当たり前の前提が浸透しているので、払い忘れるとあなたが非常識なアジア人として見られ、雑な扱いを受けたり文句を言われたりすることがあります。
チップの目安ですが、レストランでは15~20%、ビュッフェ形式のレストランで10~20%、バーにてドリンク1杯ごとに1ドル、タクシードライバーに15~20%といったところです。
これはあくまで目安なので、もし良いサービスを受けた場合は少し多めに置く人もいます。
チップを支払うタイミングは、会計の時・キャッシュ支払いであれば、「Please keep the change.」と言って、チップの分多く払いキープしてもらう、または去り際に置いていくというのが一般的です。
バーの場合は、1杯作ってもらうごとに、ドリンクと引き換えに渡すので、1ドル札を多めに持って行くのをお忘れないようにしましょう。
レストランの常識
アメリカのレストランでは、日本にはない暗黙の了解がいくつかあります。
これを知らずにいつも通りに過ごしてしまうと、とても恥ずかしい、マナーのなってない人になります。
まず、ファーストフード店(レジ横で注文をする飲食店)を除くレストランでは、勝手に入らず、ホール係が案内してくれるまで入口で待ちます。
席まで通してもらったら、まれにホール係が自己紹介をすることがあります。
その時は、その方がその日、自分たちをサービスしてくれる担当者になるので、顔と名前を覚えておきましょう。
そして、注文するときですが、大きな声で叫んでホール係を呼ぶ、は間違いです。
ご存知でしたでしょうか。
視線を送りアイコンタクトを取るか、小さく人差し指を上げるしぐさをして合図を送るのが一般的です。
もし、お店が忙しくて担当のホール係または誰も気づいてくれない場合は、通り過ぎようとする店員さんに小声で「Excuse me.」と呼び止めるのも手です。
食事中、ホール係の人が様子を尋ねに来てくれることがあります。
そのときは、「Good, thanks.」のように、料理やサービスに対する気持ちを伝えましょう。
もし頼みたいことがあれば、ついでにお願いすることもできます。
アメリカのレストランで嬉しいのが、余った料理は持って帰れることです。
「ボックスをください」、と伝えるとホール係が持ってきてくれるので、あらかじめ多めに頼んでおいて次の日の朝ごはんにする、という人も多くいます。
最後に支払いの際ですが、ホール係がテーブルにチェック(伝票)を持ってきてくれるので、カードまたは現金を挟んで渡します。
もし現金で支払う場合は、チップ分を多く挟み「Keep the change.」と伝えることで、こなれた人になれるので試してみてください。
また、カード支払いの際、VISAとMASTERしか取らない、AMEXは1ドルチャージ、15ドル以上のみなどのルールがあるお店もあるのでご注意ください。
便利な移動手段
アメリカはとても大きな国なので、場所や移動距離によって移動手段は様々です。
長距離の移動になると、飛行機が便利な場合もありますし、鉄道や車の方が目的地にダイレクトに行けるということもあります。
ここではオーソドックスな移動手段、レンタカーとUBERのメリットを解説します。
現地でレンタカーをする場合、日本の運転免許証、国際免許証・パスポート・クレジットカードが必要になります。
また、アメリカでは自動車学校に行かずとも車の免許が取れてしまうため、低レベルのドライバーが多くおり、交通事故がしょっちゅう起こります。
車の保険には、フルカバーで入っておくことをおすすめします。
無保険加入のドライバーが起こした事故に巻き込まれ、結局何も保証されずに、こちらに被害だけが残るということにはなりたくないものです。
また、アメリカは交通ルールや標識が日本と異なります。
例えば、右折の際は一時停止したら曲がってよい、などあるので事前に調べておきましょう。
よくある失敗としては、Toll Road (有料道路)を走行してしまい、あとから罰金の請求が来ることです。
もし間違って走行してしまった場合は、早めにネット上で決済してしまえば、大した金額にはなりませんが、放置してしまうと大変ですので、お気を付けください。
このように日本とは違う点が多々あるので、運転に自信のない方はTAXI やUBERを呼ぶ方が良いかもしれません。
ただ、旅行となると移動距離がけっこうあります。UBERだとチップはかかりませんし、出費をかなり抑えることができます。
UBERは、まだ日本ではあまり広まっていませんが、海外ではタクシーよりも便利で安いと、人気の移動手段、個人タクシーになります。
車を持っている人ならだれでも、ドライバーになることができるので、副業や主婦ドライバーが多くいます。
アプリをダウンロードしておけば、ボタン一つでその時近くにいる人が来てくれる、しかもあと何分で来るか、どこにいるかをアプリ上で確認できるのでとても便利です。
ただしドライバーはUBERと契約しているにせよ、一般人なので危ない目に遭わないか心配な方もいるでしょう。
そこは評価システムがあるので安心です。
ドライバーは毎度、乗客から人間性や運転技術を含めた評価を受けており、評価が悪くなると仕事を続けられなくなるので、悪いことは出来にくくしてあります。
そしてお会計ですが、アプリ上で連携しているクレジットカードに、チャージされる仕組みになっています。
その際、ドライバーの評価とチップを選択できるので、素敵なサービスを受けた際は、感謝の気持ちをお返しすることができます。
トラブル集
ここで良くあるトラブルを述べてみます。
・パスポートの盗難
よくある話ですが、事前にコピーを取っておき持ち歩くこと、不正使用を防ぐため、すぐ警察と日本大使館で手続きをすることが大切です。
・事件に巻き込まれる
警察、救急車、消防車は全て911で呼ぶことができます。
英語に自信がない方は、電話口で「Japanese please.」で通訳をお願いできます。
・交通事故
けが人が出た場合は911、軽い事故だと通報はせず、本人同士で情報交換します。
運転免許証・電話番号・車検証を写真に撮り、保険会社と弁護士に連絡という流れです。
弁護士は必要な人だけで良いですが、事故相手が非常識な人間の場合は見方がいる方が安心です。
基本、交通専門の弁護士は、成功報酬型なのでこちらに請求が来ることはありませんので、不安なときは電話で相談してみましょう。
まとめ
海外旅行初心者が忘れがちなのは、それぞれの国により、常識やルールは変わるということです。
郷にいては郷に従えと言うように、旅行中はあなたがアメリカの常識に合わせる必要があります。
また、現地の人からすると、あなたは日本人代表です。
あなたのふるまい次第で、日本人の評価が上がりも下がりもします。
ピンと来ない方は、日本の中国人観光客のふるまいを見て何か感じたことはありませんか。
全ての中国人の方がそうでないにせよ、悪目立ちしている人が、中国人観光客の悪評を広めているのは間違いありません。
とはいえ、しっかり情報収集をしておけばアメリカは怖い国ではありません。
むしろ新しい価値観やアイディアを与えてくれ、生き方を考えるきっかけを得られるかもしれません。
あなたが快適に旅行をするためにこの記事が役に立ちましたら幸いです。
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