読書アプリ
21世紀に生きててよかった
読書という行為は目的はさまざまですが、『情報を取り入れる』というインプット行為であることは変わりはありません。
たとえエンターテインメント性の強い小説だったとしても、登場人物の心情や情景の描写、薀蓄の様な情報は1個か2個は取れるはずです。
前回、『知識の支流を増やして本流を太くする為のオススメ乱読方法』でもご紹介しましたが、書籍でせっかく気づけたり発見した情報が時間と共に、単なる『面白かった』や『楽しかった』などのぼやっとした感情だけが残るのは勿体ないと思いませんでしょうか。
読書ノートなどは、学生時代に取り組まれた方は多いと思いますが、続けるのはなかなか面倒です。
そこで今回『読書アプリ』を強くお勧めいたします。
この記事を読んで頂ければきっと、『21世紀に生きててよかった!』と感じて頂ける読書ライフを送れると思いますので是非試してみて下さい。
今回は『なぜ読書アプリなのか』と『お勧めの読書アプリ活用法について』をご紹介致します。
読書アプリの有効性
読書を記録するというと、ノートに書いてというのが一般的ではありますが、はっきり言いってとても面倒です。
ましてや続けるのは至難の業ではないでしょうか。
しかし、我々は21世紀という素晴らしい時代に幸運にも生きています。
この時代における最大のメリットは間違いなく、『情報デバイスの高度な進化』の恩恵を教授出来る環境であることです。
最早パソコンやスマホは1人1台の時代で、手で書くという行為は確かに尊いですし、必要ではありますが、我々現代人はとにかく時間がありません。
楽しく、効率的に読書という投資行為を最大限化するには、読書アプリはうってつけのサービスです。
さまざまなアプリがありますが、共通する読書アプリのメリットを3つご紹介します。
まずは、『圧倒的な手軽さ』で、紙媒体の最大の欠点は『更新したり、間違いを訂正するときのコスト』にあります。
消しゴムで消したり、最悪は一から書き直すことが必要になるのは、対費用効果の観点からあまりにも手間です。
その点、読書アプリはスマホに載せていますので、いつでもどこでも気軽に記録を付けられますし、更新や訂正などお手の物です。
パソコンでも、ワードやエクセルに残すということはできますが、スマホ程にアクセスする手軽さはありません。
この点からスマホに読書アプリはうってつけの記録ツールといえます。
次のメリットは、『情報の倉庫を作ることができる』で、一見するとこれは、従来の読書ノートでもできる行為かもしれません。
しかし、読書記録で残した情報を見直すという行為に、時間が掛かってしまうのが紙媒体の問題点です。
読書アプリにはキーワード検索機能がありますし、人間ですので自分が残した記録を忘れてしまうことは多々ありますし、完全に避けることはできません。
しかし、キーワードで検索ができれば、該当する自分の読書記録が直ぐに出てきます。
何か困った時やふとした時に、情報の倉庫を持っているというのはかなり大きな財産です。
倉庫の情報にアクセスするというのは、情報の反芻をして血肉化する行為にも繋がります。
また、インターネットにも瞬時にアクセスすることができますので、自分とは違う意見や考えを見て振り返る事が出来ます。
読書をした後はアウトプットが必要とよく言われますが、これらの行為も立派なアウトプットの一つです。
そして3つ目のメリットは『情報を線で繋ぎやすくなる』です。
これこそが読書アプリ最大のメリットだと考えますが、情報をただ蓄積するだけでは21世紀の読書が持つ大きな有効性を十分に享受できていません。
何故なら、本の情報も間違えていたり、時代に合わない時もあるからです。
また、読んだときの状況やタイミングなどでも本の感想が大きく変わることもあります。
読書アプリは読書行為に客観性を与えることができます。
その時に重要になるのが『キーワード検索』という機能です。
これがあることで、関連するキーワードの記録が全て出てきますので、それれを読み返すことで新しく読んだ本の知識を増やすだけでなく、過去読んだ本の内容や主張している事柄を新しい目線で見直すことができます。
また、このキーワード検索で、読書当時は全く関連性が無かったと思っていたことに、改めて意識を飛ばす事ができますので、情報の点を線で繋げて関連付けをすることができます。
これはとてつもなく大きなアウトプット行為で、仕事や生活などに新しい考えやアイデアを呼び込むことができます。
この様に読書アプリは100利あって1害無し、しかも無料ですので使わない手はない素晴らしいサービスです。
お勧めしたい読書アプリ活用法
読書アプリの活用方法は人それぞれで、それに併せて多くの読書アプリサービスが展開されています。
大別すると、『読書メーター』の様なSNSタイプで、他の方へ書評を見せたりするアプリと、『ビブリア』の様な完全に個人のみで使うだけのタイプの2つがあります。
ご自分の好みでどちらのタイプがいいかを使えばいいのですが、ここではお勧めしたい活用法をご紹介したいと思います。
まずは『読み終わった本はアプリに書評を記録後は売るか捨てろ』です。
基本的に小説やビジネス書などは、せいぜい読んでも1回か2回程度ではありませんでしょうか。
もちろん人生を変える様な本や絶版になっている本であれば取って置く必要はありますが、コレクターでもない限り読み終わった本を保管しているのは、読書アプリに詳細な記録を残せば21世紀では不要です。
本を持つというのはそれだけでスペースが必要になります。
大きな本棚にどれだけの保管コストを掛けているのか、そして保管している本を本当に再読することはあるのかなどを考える必要があります。
冒頭でも申し上げましたが、読書の目的は『情報を取り入れる』ことで、この目標が達成できれば物質としての本の必要性はなくなりますので、読書アプリはこの手助けをしてくれる最高のパートナーです。
次に『アプリへの書評は感想と本の情報をいれろ』で、本に書かれている情報を抜き出してアプリに記録するのは、単純に情報の倉庫を作るという意味で重要なのはお分かりいただけると思います。
ここにもう一つ必要なのは、必ず、読んだ後の生々しい感想を入れることで、感想を入れることには大きく2つの役割があります。
一つは本を読んだときの記憶も読書における大切な要素の一つだからで、記憶を呼び戻すには様々なきっかけが必要になります。
日付や天気だけでなく、当時の心境なども本の内容を思い出す為の手助けになります。
もう一つはその時の自分の理解度を記録できるからですので、これは自分の成長度合いを確認する為の重要な役割でもあります。
例えば1年前に読んだビジネス書Aの感想では、肯定的な感想をもったとします。
しかし、その後に出てきたビジネス書Bではビジネス書Aの考えや理論、自分の感想を根底から覆すものだった場合は、2つのビジネス書の点と点を繋げる行為になり、理解度をさらに深めることが可能になるのです。
この反復行為は立派なアウトプット行為であり、自身の読書レベルをさらに引き上げる行為であり、読書アプリがあれば、過去の記録に簡単にアクセスが出来ます。
そして最後の活用方法は『書評は他人に見せず、自分の為だけに書け』で、これは賛否両論ありますが、強くお勧めしたい方法です。
理由は大きく2つあり、まず、読書の捉え方は人それぞれで、そこに答えなど実はありませんので、ある人にはとても有用な本であってもある人には全く役に立たない本があります。
解釈や理解が他の読者と違ったとしても、読んだ本人が『為になった』と感じられるのであれば読書は大きな意味を持つのです。
この感覚を大事にする為に書評は自分の為にだけ書く必要があります。
書評を他人に見せるという行為は、『背伸び』をしてしまう行為になりがちです。
例えば、読書感想文を書いた時のことを思い出してみると、イメージが付きやすいのではないでしょうか。
自分の素直な感想ではなく、他人に評価される為に思ってもいないことを書く様になってしまっていては、意味がありません。
読書は誰の為でもなく、自分の為にする行為ですので、自分の書評が他人にどう思われているかなどは本来の目的からかけ離れています。
他人の書評や感想をあくまでも、『参考』や『更なる理解』の為に活用するのは良いのですが、他人の目を気にするあまり、読書で感じた素直な感想が捻じ曲げられてしまうのは、注意したいポイントです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
個人的に読書アプリは、21世紀における大発明の一つではないかと個人的には考えています。
これほどまでに、自分の読書記録にアクセスしやすくなったことは、人類史上かつてありません。
読書の効果は遅効性の場合が殆どで、読んだ直後にはなかなか効果が実感できません。
1年、2年、場合によっては、数十年後など時間をかけてひらめきを与えてくれます。
これはお金に出来ない、誰にも盗まれることのない自分だけの、大いなる財産とは言えませんでしょうか。
是非、読書アプリをダウンロードしてご自分の記録を付け始め、ご自分だけの財産を作る一歩を踏み出すことを強くお勧め致します。
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