青ペン書きなぐり勉強法とは
青いペンで勉強した方が賢くなるらしいよ。
そんなうわさ話を学生時代にも聞いたことがあります。
「青いペンで勉強すればいいのね」と言われるがままに、先生が黒板に黄色いチョークで書いた文字を青いペンで書いてみたりしてみた過去がありますが、それは大きな間違いだったということを、早稲田塾創業者である相川秀希さんが書いた『頭がよくなる青ペン書きなぐり勉強法』という本を読んで、今更ながらに知りました。
青ペン書きなぐり勉強法のやり方は、とてもシンプルなものです。
青いペンでとにかく覚えたいことを、書きまくって記憶するというものです。
普通の人は、ノートは黒いペンや鉛筆、シャープペンシルで書くものという固定概念が強いので、一面青いペンで書きなぐられたページを見ると、とてもインパクトがあります。
それなら他の色のペン、たとえばオレンジや赤でもいいのではないかと思われるかもしれませんが、青色には鎮静効果があり、集中力を高める効果があるのだそうです。
青ペンで書きなぐることで、集中力を高め、書きあがったページを見て、インパクトを受けることで、記憶に深く定着させることができると言われています。
また、人間の脳は、色を見ることで脳内物質を分泌します。
赤を見ると「アドレナリン」が分泌されるのに対し、青を見ると「セロトニン」が分泌されます。
本書には、様々な青ペン書きなぐり勉強法を実践した早稲田塾塾生のノートが載っていました。
そのノートの中で印象に残ったのは、改行も空白を開けることもせず、ただひたすらに覚えたいことを書きなぐったノートでした。
青ペンはできるだけインクがたくさん出るもの使うことで、消費量を増やし、受験前には使い切った青ペンたちの山を見て、達成感の中から自信を生み出す生徒もいるそうです。
私は学生時代、ノートは丁寧に書くことに全力を尽くしていました。
誰に見せるわけでもない自分だけのノートですが、美しく仕上がったノートを見ると、それだけでテンションがあがったのです。
ですが、ノートを美しく仕上げたからといって成績があがるわけではありません。
美しくノートを仕上げることにのみ夢中になっていた私は、肝心な記憶するということに、意識がいっていなかった気がします。
この青ペン書きなぐり勉強法は、本当に一見すると真っ青なノートが、出来上がるだけです。
ですが、この真っ青なノートを生み出すことこそが、記憶すために足掻いた結果なのだと思います。
この青ペン書きなぐり勉強法を、私はある資格試験のために実践しました。
ノートを1冊購入してきて、ノートの1ページずつを記憶することだけに、ただ集中して書きなぐり続けました。
本書に記されていた記憶術のひとつである、「音読をしながら読むことで耳からも覚える」ということを意識し、時折口に出しながら青ペンでひたすらに書きなぐった結果、他の人よりも短期間での勉強だったのですが、資格試験には無事合格することができました。
(たまたまかもしれませんが)
青いペンで書くことでいつもの勉強とは違うので、モチベーションがあがることを感じましたし、ノートの1ページずつが真っ青に、染まっていくのは快感でもありました。
今から勉強しなければならないという方には、一読していただき、ぜひ一度青ペン書きなぐり勉強法を、試していただきたいと思います。
コメント