ラテンの雰囲気を味わうことが出来るスペインの祭り、ワインファイト

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スペインの祭り「ワインファイト」とは

みなさんは、お酒はたしなみますでしょうか。

 

近年では若者のアルコール離れなどがささやかれるなか、まだまだお酒は、日本人にとってなくてはならないものであるようです。

特に飲み会などで見かけるものといえば、まず最初にビールですよね。

 

プロ野球でのリーグ優勝打ち上げなど、メンバー同士でビールをかけ合う様子は、誰もが見かけたことがあるのではないでしょうか。

ですが、今回紹介するお祭りは一味違います。

 

人々が集まり、ビールではなくワインを思いっきりかけ合う、その名も「ワインファイト」です。

 

トマティーナ、カスカモラスなどでも有名なお祭り大国、スペインで実施されるお祭りで、名前だけみると、なかなか過激そうなお祭りですが、その見どころなど、お知らせします。

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開催場所と開催時期

「ワインファイト」はスペイン北部ビルバオの近く、ラ・リオハ州、アーロ(Haro)という都市で実施されます。


ラ・リオハ州はカンタブリア山脈南部に位置する盆地であり、北部からの冷たい風が山脈によってさえぎられることから、大陸性の温暖で穏やかな気候が特徴的です。

 

バハ、アラバサ、アルタの3地区に分かれており、その土地ごとに粘土質、石灰質といった土壌の性質がワインに独特の風味を与え、良質な「リオハワイン」の生産地として有名です。

 

日本人にとってのビールや日本酒が身近な飲み物であるように、アーロの人々にとっても、ワインは日常生活に深く結びついています。

開催時期は毎年6月29日。スペイン国民にとっては「サンペドロの日」という、もともと宗教的な意味合いを持つ祭りなのです。

 

この日ばかりは、人々の生活に根差したワインが、武器へと豹変するわけです。

現地の人ばかりでなく観光客も大勢参加して、サンペドロのことを忘れたかのように、問答無用でワインをかけ合います。

 

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ワインファイトの歴史

ワインファイトの起源は12世紀になり、アーロ村と隣村であるミランダ村の間で、山の所有権を求めて争いが起こったのが、そのはじまりだったそうです。

このころはワインをかけ合ったわけではないようです。

 

両村の争いに区切りをつけるべく、当時の裁判官は村の境界線を定めるとともに、守護聖人ペドロの日である6月29日と毎年9月の第一日曜日に、紫色をしたアーロ村の旗を村の境界に掲げることを命じます。

 

両村の人々はこの命令を受け入れ、6月29日は村のみんなで行列をなしながら、村の中心から7㎞離れた教会へと足を運ぶようになりました。

 

 

さて、ワインが登場するのはここからです。

時は裁判官の命令から数世紀経った1710年のサンペドロの日に、ワインファイトらしき催しは始まったといいます。

 

当時の文献によるところには、毎年恒例のミサの後、人々が突然ワインをかけ合いだしたとのことです。

ワインをかけ合うようになった経緯は全くの不明ですが、この出来事がきっかけとなり、その様相が現代のワインファイトにまで受け継がれていることは確かです。

 

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見どころ

ワインファイトには現地の人々や観光客、合わせて優に1000人を超える人々がアーロに集結します。

 

参加条件はただ一つで、白色の服装と赤いスカーフさえ着用していればどなたでも参加可能です。

当日は朝7時からシャトルバスが運行しており、開催地であるSt. Felices教会へと向かいます。

 

もともとは、サンペテロを崇めたてまつるために実施されるお祭りで、教会にてミサを行ってから、村長が教会の大きな岩に上り、紫色の旗を掲げたら、いよいよワインファイトのはじまりです。

周りにいる人々にワインをぶっかけるため、人々の準備には余念がありません。

 

水鉄砲やバケツでかける、なんてものは序の口であり、強者は車に積んだ大量のワインを、ホースつたいに全力で発射します。

白一色だった光景も、みるみるうちに紫色へと染まっていきます。

 

それもそのはず、こちらのワインファイト、なんと一日で14万リットル超のワインが使われるそうで、ワインだけでなく、人々が歌や踊りで一体となり、ラテンの雰囲気を味わえるのも、ワインファイトの見どころです。

 

ワインファイトは約一時間が終了します。

人々はチームごとにばらけ、焚火で日を囲み、BBQなどで昼食を楽しみながら、紫色に染まった服を乾かします。

 

ひと休憩して、またも動き出す人々たち。チームごとにバンド演奏をしながら、アーロ村の中心、セントロまで練り歩くパレードが行われます。

そしてパレードも終了すると、各自行きつけのバルへ駆け込み、まだまだワインで乾杯します。

小さな村でありながら、さすがワインの名産地ですね。

 

あちらこちらに素敵なピンチョスバルがございますので、ぜひ、お気に入りのお店を見つけてみてください。

 

そして日も暮れ、毎年恒例のコンサート行われたり、豪華な花火が打ち上ったり、サンパルロの日、およびワインファイトは終わりを迎えるのです。

 

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楽しみ方

まずは持ち物、格好についてですが、参加するなら白い服装と赤いスカーフは必須で、白のTシャツを着ている人が大半です。

貴重品には防水カバーをつけておくのはもちろんですが、「どうせ濡れてしまうから」と、ビーチサンダルで参戦するのは、人込みで足を踏まれてしまう危険があるのでおススメしません。

 

また、ワインは結構目にしみますので、ゴーグル等をつけ、結膜炎などの目の病気にならないようにしましょう。

 

開催される時期は夏であるものの、アーロの土地柄、日中を通して気温差があり、特に朝の教会付近となると、夏ながら手がかじかんで身が震えるほどになるので、レインコートなどのビニール素材を羽織ることで身体が冷えないように注意するのが良いかもしれません。

 

祭り自体は6月29日ですが、サンペドロをお祝いするイベントは6月中旬から実施されていますが、子ども限定のワインファイトや闘牛など、見どころも満載ですので、長めに滞在するのもおススメです。

 

なお、祭り期間を通して町はどんちゃん騒ぎですから、アーロ村の中心付近で宿をとる方は要注意かもしれません。

 

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最後に

トマトを投げ合う奇祭「トマティーナ」では赤に染まり、「カスサモラス」ではイカ墨のごとく真っ黒になり、今回は紫色になるやもしれません。

 

とにかく何かの色に染まりたいのは、もしかするとスペインのお国柄なのかもしれません。

お酒、ワイン好きの方にはもちろん、祭り全体でスペイン、ひいてはラテンの雰囲気を存分に味わえるお祭り「ワインファイト」にぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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