スペインの魅力:日本人にはマネできないスペイン人の働き方②大切なこと編

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スペインの魅力探究シリーズ5

日本人にはマネできないスペイン人の働き方を大切なこと編として紹介します。

 

 

「仕事と私、どっちが大事なの!?」こんなセリフ、テレビ番組のワンシーンで、みたことはありませんか。

実際に言われたこと、もしくは考えたことはありますか?

 

スペイン人同士なら、こんな場面は一生起こらないかもしれません。

 

スペインには日本にはないユニークな習慣が沢山あります。

実は、働き方もやはり、個性的なんです。

 

ここでは、スペインが大好きな方、文化をもっと知りたい方、スペインへのインターンシップや将来移住を考えていらっしゃる方へ、スペイン人の働き方を【面白く】紹介したいと思います。

 

前回は【スペイン人と日本人の考え方の違い編】でしたが、今回は【スペイン人にとって大切なこと編】として紹介します。

 

 

スペイン人と日本人の考え方の違い編
【スペインの魅力探究シリーズ4】
→ https://countdown-to-heaven.com/2018/11/09/post-7950/

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職場選びの第一条件と通勤時間

毎日どのくらい通勤時間もしくは通学時間がかかりますか?

 

アットホームの調査(2014年)*1によれば、首都圏在住で5年以内に住宅購入をした子持ちサラリーマンの平均通勤時間は58分で、往復で約2時間というデータが出ています。

対して、スペイン人の平均は、驚きの往復26分です。*2

 

 

アットホームの調査(2014年)*1

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平均的な通勤時間*2

http://www.ara-hei.com/countries/527.html

 

 

因みに、一般の会社やお店の労働時間は 9時~14時 + 17時~20時の8時間です。

また、伝統習慣にはシエスタという14時~17時のお昼寝タイム(お昼休み)があります。

 

シエスタの詳しい説明は以前の記事をどうぞ
→ https://countdown-to-heaven.com/2018/11/02/post-7862/

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シエスタの時間は、どの企業も大体同じ時間に取ります。

お店などはシャッターを下ろして完全に閉めてしまい、彼らは一斉にお昼休みを取るため帰宅します。

そしてまた夕方、出勤してくるのです。

 

この習慣の1番の目的は昼食を家族で一緒に取ろうというものです。
(で、その後に昼寝をすること。)

 

スペイン人にとって職場選びの第一条件は『シエスタの時間に往復できる近さ』です。

もし、この条件がクリアできないとなると、毎日、3時間の昼休みを一人で過ごす必要が出てきてしまいます。

 

会社は業務時間外だし、同僚たちは自宅へ帰るし、 それは避けたいわけです。

 

つまり、自宅が近くないと彼らは困るんです。

この条件、日本では考えられないです。

 

逆に彼らからしたら、通勤ラッシュや通勤時間に電車で寝るほどの長い道のりを毎日通うなんてこと考えられないんです。

逆に「日本人はなぜそこまでして通うのか?」と聞かれるくらいです。

 

 

 

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家族がとても大事

前回の記事で紹介しましたが、【楽しく生きるために働く=人生を楽しまなくっちゃ♡】、という考え方のもと彼らは生きています。

(もちろん正反対のスペイン人も少しはいるかもしれませんが)

 

今、この時を全力で生きる(楽しむ)ので、将来のために今は家族に逢えなくても我慢する!なんて働き方は長続きしないでしょう。

 

収入とか、キャリアアップとか、有名な企業だとかいうのは二の次なんです。

家族の幸せがあってこそ、彼らは仕事を頑張れます。

 

なので、冒頭の「仕事と私、どっちが大事なの!?」というセリフはまず、されない質問です。

もし万が一されても「君に決まっているじゃないか! 君のためなら何だってするよ」みたいな答えでしょうし、もし、そうでないなら破局します。

 

 

例えば、どうしても転勤しなくてはいけなくなったら、あなたはどうしますか。

1- 家族と彼女と共に引っ越しをする。
2- 毎週欠かさず金曜日の仕事後、転勤地から自宅へ帰っきて、また日曜日夜に転勤地へ。
3- 耐えられないので、転職する。

これらが、考えられるスペイン人の選択肢です。

 

「素直に会社の要望を受け入れて(チャンスだと捉えて)、一人で新天地へ行く」なんて日本人の好きそうな答えは返ってこないでしょう。

 

また、それは大学生も同じで、地元の大学を受験するのが一般的で、もし遠くへ通うのであれば、毎週欠かさずに地元へ帰ります。

 

 

 

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のんびり人生

スペイン人の働き方の特徴に、のんびり仕事をする傾向があります。

 

この『のんびり』は、あくまで日本人の働き方に比べると、ですけれが。

 

 

日本人のイメージしやすい例を紹介してみます。

• シエスタの時間、日祝日はあるし、お祭りの期間は午前中の2時間ほどしか働かない。
• Amazonの荷物は24時間と書いてあっても、3、4日は届かない。
• 学生、労働ビザなどの承認や更新には、4カ月。(ドイツは1日で発行らしいです。)
• 語学検定のテスト採点(TOEICのようなもの)には最低3カ月。
• 仕事のメールの返答もなかなか返ってこない。

 

ちなみにあの有名なサクラダファミリアは140年もかかっています。

 

私は思い切って彼らに質問してみました。

「なぜそんなにスペイン人は仕事するのがゆっくりっていうか、遅いんですか。しかも、あんまり焦らないし。」

 

答えはこうでした。

「急いで何か変わるの?特別なメリットでもあるの?なぜ急がないといけないの?
もっとゆっくり、リラックスしたらいいと思うよ。ほら、人生を楽しまないとね!」

 

さらに、彼らの働いている時の脳内の考えを言葉にするとこんな感じらしいです。

 

月曜日:「ああ、また月曜日だよ。まだ昨日の疲れが取れてないんだよねぇ。それにしても昨日は最高だったなぁ。今日は仕事したくない気分だ、てか、何の仕事の続きだっけ?」
火曜日:「さて、ぼちぼち仕事するかぁ。ああ、面倒くさいなぁ。」
水曜日:「うわぁ、まだ週の真ん中じゃないか。さて、真剣に仕事しなくちゃなぁ。」
木曜日:「今週の仕事の疲れがたまってきた。もう疲れたよ。これ来週の仕事でよくない?」
金曜日:「ィヤッホー!!週末だ!!!今日は仕事のあとどこに行こう?勤務中に考えて置かないと!」
土曜日と日曜日:目一杯遊んで楽しみます。

 

 

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まとめ

今回は働く上で、スペイン人にとって大切なことを紹介しました。

 

ズバリ大事なのは、家族との時間と、人生を楽しむことです。

 

そのためには、近いところで働くのが一番で、そしてリラックスして働きましょう。

 

なるほど、合理的です。

もうさすがスペイン!と納得してしまいます。

 

この考えの良し悪しはともかく、こんな考え方もあるんだなぁくらいの気持ちで、私たちも肩の力を少し抜いてみてもいいのかもしれません。

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7-3.海外

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