スペインの魅力:一味違ったスペインのクリスマス②サンタと三人の博士

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【スペインの魅力探究シリーズ7】

一味違ったスペインのクリスマスとして、今回は「サンタと三人の博士」を紹介します。

 

クリスマスと言ったら、やっぱりクリスマスプレゼントです!。

 

スペインの子ども達は、サンタさんと博士の両方からプレゼントが貰えます。

あなたにも毎年プレゼントは届いているでしょうか?

 

ここでは、スペインの文化をもっと知りたい方、クリスマスが大好きな方へ、スペイン流のクリスマスを紹介しています。

 

前回は第一弾【クリスマス期間の過ごし方】

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今回は第二弾【プレゼント: サンタと三人の博士】として紹介します。

 

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三人の博士

前回、キリスト教におけるクリスマスの意味について紹介しました。

 

まだ読まれていない方は、先に前回の記事のイエス誕生物語のところを、読まれることをオススメします。(お願いします)

 

ここで紹介したい博士たちとは、幼子イエスの誕生に贈り物をもって駆けつけたメルチョールガスパールバルタサールの三人ことです。

 

彼らは東方の三賢人とも呼ばれ、ラクダに乗って、輝く星の導きによってイエスキリストがいる馬小屋までたどり着いたといいます。

 

• メルチョール(中)*メルキオール
:白髪で白いひげをたくわえたのヨーロッパからきた博士です。黄金をイエスへ贈りました。

• バルタサール(左)
:アジア人の博士で、乳香を捧げました。茶色のひげが特徴です。乳香とはお香のことで、良い香りがするものと想像してください。

• ガスパール(右)
:没薬(もつやく)を捧げました。これは現代でいう高価な薬のようなものです。黒人なのが特徴でアフリカ大陸から来た博士であるとされます。

 

 

この三人の博士がスペインでは、伝統的に子どもたちにプレゼントを届ける役目を持っています。

また、三人がそれぞれ贈り物をくれるのではなく、自分のお気に入りの博士1人に手紙を書き、プレゼントをもらいます。ちなみに、良い子だけにしかプレゼントは来ません。

 

 

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実は多忙な博士達

三人の博士は、1月5日の夜にプレゼントを届けに各家を回ることになっています。

 

また、その他の仕事としては、クリスマス期間が始まると街のショッピングセンターや中央駅で、博士用の豪華な椅子に腰掛けて、子どもたちがメッセージを届けに来るのを待っています。

 

 

また、博士達の弟子が幼稚園や学校へ博士宛のメッセージを、回収しにきたりもします。

彼らは子供たちを膝の上に乗せ、何が欲しいのか、手紙に書いてきたか、そして良い子に過ごしていたか、と話しかけます。

 

まさに、子供たちにとっては一番緊張する場面です。

感激や緊張の余り、泣いてしまう子もいるくらいです。

 

その他には、1月5日の夕方、博士達はパレードを行います。

そのパレード前にも手紙を渡す機会は設けられます。

 

この時に良い子だったと伝えるのが、子ども達の重大ミッションです。

 

彼らは3つの神輿に分かれて乗り込み、弟子達と共に、街中を巡りながら飴を巻きます。

イメージしやすいように日本的に例えるなら、博士達が主役のディズニーランドの華やかなパレードが行われ、博士は節分の豆のように、飴を人々に巻きます。豆まきではなく飴まきと言ったところです。

 

 

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子ども達のアピールと優しい心遣い

このパレードでアメを拾うとラッキーになれるといいます。

 

そんなパレードですので、街中の子どもから大人がこのパレードを見にやってきます。

子供たちは必至で博士に、こっちへ投げて!自分は良い子だったよ!とアピールします。

 

ここで、もしアメを拾えないと泣く子が多数でますので、家族全員でアメをキャッチするために頑張ります。

 

こうして、パレードが終わり、その日の夜中に子供たちが寝静まったら、博士は各家にラクダに乗ってやってきます。

街中の良い子のところに行かなくてはいけないのですから、ラクダも博士も途中で疲れてしまうかもしれません。

 

そこで、子ども達は、寝る前に必ず博士のためのちょっとした食べ物とラクダのために、一杯の水を用意してから自分のベッドへ向かいます。次の日の期待を胸にして。

 

 

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サンタ VS 博士

さて、日本やアメリカではサンタクロースがメジャーですが、スペインでの知名度はまぁまぁといったところでしょうか。

 

サンタは、最近アメリカの影響でやってきた新参者のイメージです。

やはり、博士の活躍に比べると何もしていない感が否めないです。

 

どうしてサンタさんは子どもたちにプレゼントをくれるでしょう。

実は、私もよく知りません。

 

博士がプレゼントを届けてくれる理由よりは不明瞭な気がします。

 

また、子ども達には死活問題になり兼ねないプレゼントの質も大きさも、博士のほうがサンタより上のようです。

 

実際に、子ども達の中でのサンタさんとは、『小さいプレゼントを24日にくれるおじさん』という認識のようです。

あくまで、本命のプレゼントをくれるのは博士で、サンタさんはオマケです。

 

 

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悪い子へのプレゼントは炭!?

12月の子ども達は、特に良い子で過ごす努力をします。

そうしないと、博士が子ども達の嘘を見抜いて、欲しいプレゼントではなく、黒い炭の色をした砂糖の塊を渡すのを知っているからです。

 

この冗談を両親が子ども達にするのもまた一興です。

 

博士のプレゼントを子供が見つける前に、この炭を渡し、子供が大泣きし、「はい、冗談でしたー、これは私達からの。メルチョールからのプレゼントはあっちにあったわよ。でも、来年は炭かも知れないから気をつけないとね」っというものです。

 

 

 

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まとめ

スペインのクリスマスプレゼントは、サンタと博士の両方からプレゼントがもらえます。

 

サンタは小さなプレゼントをくれます。

博士とはメルチョール、ガスパール、バルタサールの三人ことで、この中から子供が自分のお気に入りの博士に手紙を書きます。

 

1月5日の夜、彼らはラクダに乗って良い子のところにやってきます。

寝る前に忘れず、ラクダに水を、博士に食事を用意して置きましょう。

 

あなたは今年、良い子でしたか? 良い子にはアメとプレゼントを、悪い子には甘い砂糖の炭が届くことでしょう。

 

 

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