東京浅草名所七福神巡り
七福神巡りの歴史
歴史
七福神は、古くから福徳の神として信仰されております。
もともと、個別に福神として信仰を集めてきましたが、七福神になったのは室町時代初期に仁王般若経の「七難即滅、七福即生」に基づくといわれています。
最古の七福神巡りは、京都七福神巡りで寛政年(1789年~1801年)に行われました。
江戸時代には、特に正月元旦から七日までの間に巡拝すると、一年の福を得られると人気になりました。
浅草名所七福神巡りは、戦後に一時中止されたこともありましたが、昭和53年(1978年)に復活して人気を集めています。
九の寺社巡りの由来
七福神巡りなのになぜ、9の社寺が存在する理由は「九は数の極み、変じて七、七変じて九と為す。九は鳩(あつまり)、又、天地の至数、易で陽を表す。」という故事に由来しています。
おすすめ観光ルート
スタート:浅草寺→(徒歩1分)→浅草神社→(徒歩10分)→待乳山聖天本流院→(徒歩6分)→
今戸神社→(徒歩14分)→橋場不動尊→(徒歩5分)→石浜神社→(徒歩25分)→吉原神社→(徒歩3分)→
ゴール:矢先稲荷神社
全長8キロ程で休まずに歩くと、2時間程度で九の寺社をまわれます。
途中で休憩を挟み、お土産を購入することを考えますと、4時間程度の余裕を持って参拝することをおすすめします。
浅草名所七福神巡り参拝アイテム
①色紙:浅草名所七福神巡り用のオリジナルの色紙(600円)に、各社寺の御朱印(各300円)をいただきます。(個人で持参した御朱印帳にも御朱印はいただけます。)
②福笹:七福神が描かれた絵馬(各300円)を笹(600円)に下げて集めていきます。
③福絵:金色の代紙(500円)に七福神の姿と9社寺の名称が書かれています。そこに各寺社の御朱印(200円)をいただきます。福絵でいただく御朱印はマークのスタンプのようなタイプのものになります。
浅草名所七福神巡りを完了した証の御朱印、福笹、福絵は持ち帰って家に飾り福を呼ぶ縁起物に
いたします。
浅草名所七福神の鎮座する寺社
9の寺社の特徴解説
1)浅草寺
628年に創建された東京都内最古のお寺で、浅草の観光地として雷門や仲見世が有名です。
大黒天:豊作の神様です。左肩に大きな袋を背負い、右手に打出小槌を持つ姿で描かれていることが一般的です。
ご利益:富貴栄達、金運・財運向上、縁結び、五穀豊穣、商売繫盛、立身出世
2)浅草神社
平安時代末期から鎌倉時代にかけて創建され、毎年5月に3日間わたり約180万人が参加して行われる三社祭は日本を代表する祭礼の一つです。
恵比寿神:商売繁盛の神様です。狩衣姿で、右手に釣竿を持ち、左わきに鯛を抱える描かれていることが一般的です。
ご利益:商売繫盛、航海安全、大漁・五穀豊穣
3)待乳山聖天本流院
浅草寺の支院で595年に創建され、境内にある待乳山は標高10メートルの高さで東京一番低い山です。
毎年1月7日に開催される大根まつりが有名です。
毘沙門天:インドがルーツの勝負事の神様です。左手に宝塔、右手に三叉戟(先が三つになった槍)を持つ姿で描かれていることが一般的です。
ご利益:商売繁盛、勝運、病気平癒
4)今戸神社
1063年に創建され、今戸焼の招き猫や縁結びで有名です。
結核を患っていた新選組隊士・沖田総司の終焉の地とも言われています。
福禄寿:中国出身の南極星の化身であり、長寿と幸福の神様です。
短身長頭で経巻を結んだ姿で描かれることが一般的です。
ご利益:子孫繫栄、立身出世、健康長寿、招徳人望
5)橋場不動院
760年に創建された開運厄除け不動で、布袋尊の腹部が袋になっている珍しい姿をしています。
布袋尊:中国末期の僧がモデル(弥勒の化身)で開運、良縁、子宝の神様です。
大きな袋を背負った太鼓腹の僧侶の姿で描かれていることが一般的です。
ご利益:子宝、良縁、商売繫盛
6)石濱神社
724年に創建された荒川区最古の神社で、源頼朝も1189年の欧州征伐の際に祈願しました。
寿老人:中国出身の南極星の化身であり、福徳と長寿の神様です。
手に不老長寿の桃や、杖や軍配を持つ姿で描かれていることが一般的です。
ご利益:延命長寿
7)吉原神社
吉原遊郭の四隅に祀られていた四稲荷神社と、地主神である玄徳荷神社の5社を合祀して、1872年に創建され、女性からの信仰が篤い神社です。
弁財天:インドから来た学問と財福の神様です。
七福神の中で唯一の女神であり、琵琶を弾く姿で描かれていることが一般的です。
ご利益:金運・財運向上、学業成就、技芸上達、縁結び・恋愛成就
8)鷲神社
創建は不詳ですが、江戸時代中期から西の市で知られ、通称「おとり様」と呼ばれています。
拝殿には巨大な「なでおかめ」が鎮座しています。
寿老人:中国出身の南極星の化身であり、福徳と長寿の神様です。
手に不老長寿の桃や、杖や軍配を持つ姿で描かれていることが一般的です。
ご利益:延命長寿
9)矢先稲荷神社
1642年に建立された浅草三十三間堂の鎮守・稲荷社として創建されました。
「日本馬乗史」の天井画は一見の価値があります。
福禄寿:中国出身の南極星の化身であり、長寿と幸福の神様です。
短身長頭で経巻を結んだ姿で描かれていることが一般的です。
ご利益:子孫繫栄、立身出世、健康長寿、招徳人望
まとめ
今年こそは「運気をつかみたい」、「恋愛を成就させたい」、「願い事を叶えたい」、「仕事で出世したい」、「大切な勝負事に負けたくない」、「心穏やかに過ごしたい」など、皆さんそれぞれに目標や願いごとがあると思います。
そんなあなたに巡拝すれば七つの難が滅し、七つの福が生まれるといわれる七福神巡りがおすすめです。
浅草の観光地や名物を楽しみながら、ご利益を得てみてはいかがでしょうか。
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