古書趣味のすすめ
古書店に親しむための3つのステップ
初心者編
まず初めに、全国展開しているメジャーな書店へいくことをおすすめします。
ブックオフは、1990年5月に神奈川県相模原市に店舗を創業し、都道府県に全てに約900店舗を展開しています。
本・CD・DVD・ゲームなどのリユース商品を買取・販売しています。
古書が一冊100円からと、手軽な価格で販売されている所が特徴です。
ヴィレッジヴァンガードは、1977年に愛知県名古屋市天白区に店舗を創業し、全国に約350店舗を展開しています。
「遊べる本屋」をコンセプトに、本や雑貨のユニークな品揃えとオリジナリティ溢れる店内の装飾で、独自の空間を演出していることが特徴です。
まんだらけは、1980年に東京都中野区中野ブロードウェイビル内に店舗を創業し、全国に13店舗展開しています。
マンガ・アニメ関連を中心に古本・中古グッツなどのリユース商品を買取・販売しており、豊富な品揃えが特徴です。
中級者編
次のステップとしては、いよいよ自分の好きな古書店を探す旅へ向かってはいかがでしょうか。
日本の古本屋(インターネット検索)は、日本全国900軒の古書店、古本屋が参加しています。
書籍データは600万件を超え随時更新されますので、あなたの探している本がきっと見つかります。
古書目録は、明治時代から古書店の在庫を記録して通販カタログのような役割をしています。
各店が独自発行する自家目録と、即売展などのイベントで発行する共同目録に大別され、掘り出し物の古書が発見できるかもしれません。
上級者編
最後に行き尽くしたなら、ここでしか見ることのできない貴重文献にを探してはいかがでしょうか。
国立国会図書館は、明治5年(1872年)に設立された書籍館を前身としています。
納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を、収集・保存する日本唯一の法定納本図書館です。
大宅壮一文庫は、1971年に評論家の大宅壮一が残した膨大な雑誌のコレクションを基礎として作られた専門図書館で、70万冊以上の雑誌が揃う日本を代表する非公立図書館です。
ABAJ国際稀覯本フェアは、不定期で開催され、国内外問わず約40店舗の有名古書店が集う展示即売会です。
和漢洋の稀覯本が一堂に会します。
ちなみに世界で史上最も高額な稀覯本は、「レオナル・ド・ダヴィンチのレスターの手稿」37億1千万円の価格で、1994年に起業家のビル・ゲイツ氏が購入しました。
日本古書店の聖地、神田神保町古書街
歴史
明治10年代(1880年代)に、神保町内に相次いで創立された法律学校の学生を当て込んで、古書店も含めた法律書の書店が次々にできていったのが古書店街のはじまりだといわれており、130年の歴史を持っています。
約150店舗の古書店(都内の古書店の3分の1)が密集して運営されております。
文学、自然科学、古典籍、美術・版画、歴史、趣味・芸術、思想・宗教、サブカルチャー、外国書、古書全般、社会科学などのジャンルに分かれた古書店案内(神保町公式ガイド)が作成されており、国内一の豊富な本の品揃えがあります。
おすすめ神保町個性派古書店13選
ヴィンテージ:サブカルチャー雑誌のバックナンバーを専門的に取り扱っており、特に、映画関連の書籍やポスターなどを専門的に取り扱っています。
ブロッケンロックサイド:ロック、アイドル、サブカルチャーを中心に専門的に取り扱っています。
澤口書店:絶版になってしまった漫画を専門的に取り扱っています。
ボヘミアンズ・ギルド:洋書や美術書、アートブックなど国内外問わず様々な国の本を取り扱っています。
軍学堂:軍事、戦争関係の本を専門的に取り扱っています。
みわ書房:全国的にも珍しい、子供向けの本を専門に取り扱う古書店で、絵本、児童文学などが豊富な品揃えです。
矢口書店:大正7年創業の老舗書店で、映画、演劇、演芸、戯曲、シナリオなどの本を専門的に取り扱っています。
北沢書店:明治35年創業の老舗書店で、1万2千冊の人文科学系洋古書を専門に取り扱っています。
鳥海書房:40種類の以上の動植物に関する本を専門的に取り扱っています。
羊頭書房:SF、推理、マジック、パズル、囲碁将棋などの趣味に関する専門書と、これらの洋書を専門的に取り扱っています。
古賀書房:大正初頭創業の老舗店で、音楽に関する本を専門的に取り扱っており、クラシックを中心に豊富な品揃えです。
菅村書店:乗り物に関する本を専門的に取り扱っています。
ビブリオ:野球、スポーツを中心とする本を専門的に取り扱っていますし、また、プロスポーツ選手が実際に使用したグッツも販売しています。
神田古本祭り
毎年秋に開催されて、2019年で60回を迎えた伝統ある行事です。
メインイベントは、青空古本市(年に一度、百万冊の大バーゲンが行われます)、特選古書即売展(神保町の古書有志による展示即売会です)、じんぼうチャリティーオークション(選りすぐりの書籍をオークション方式で販売します)の3つが有名です。
まとめ
古書店巡りの趣味は、特に堅苦しいものではありません。
子供時代に読んだ懐かしの本や、知らなかった情報の発見につながる知識の宝庫です。
書店ごとに店主のこだわりの本棚や空間が楽しめ、インターネットショッピングで気軽に本が購入できる社会になっても古書店は根強い人気があります。
フラッと立ち寄った古書店だからこそ、気軽に手に取って新しい本を見つけるきっかけとなり、たまには、一息ついてじっくりと自分の愛する古書店で、大切な1冊を見つける旅に出てみてはいかがでしょうか。
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