大手カフェチェーン分析
今回は、日本全国どこにでもあるような大手カフェチェーンの分析を行います。
誰でも目にしたことがある、スターバックスやドトールのような大手のカフェチェーンですが、値段やメニュー、店内の雰囲気など、それぞれ特徴があります。
今回は、それらの特徴をあえて掘り下げて解説することで、読者の皆様がより効率的に、目的に合わせて、カフェを選べるようになればと思い、この記事を紹介します。
安さ代表!ドトールとベローチェ
ご存知の通り、ドトールもベローチェも、日本を代表する、値段の安いカフェチェーンです。
両者の最大の特徴は値段の安さですが、それぞれ特徴は異なるので、以下に解説してみたいと思います。
1. ベローチェの特徴
カフェ・ベローチェの経営母体は、株式会社シャノアールです。
コーヒー1杯の値段はMサイズで200円と、おそらく国内カフェチェーンの中で最安値でしょう。
店員さんがメニューをとりにいくレストラン形式ではなく、お客さんがカウンターに注文しに行くセルフ形式を採用したことから、この値段設定が可能になったそうです。
また、メニューが安い割に、お店の内装はどこか高級感があります。
おすすめのサイドメニューは「焼きたてドック」です。
注文を受けてから作りはじめるこちらのメニューは、390円という値段の割りには使っているパンが本格的で、カリッとした食感と、あつあつのパンがやみつきになります。
また、店内のすべての店舗が完全分煙です。
2. ドトールの特徴
ドトールの経営母体は、株式会社ドトールコーヒーです。

ドトールもベローチェと並んで、値段の安さが魅力ですが、コーヒー1杯の値段は、Sサイズで220円、Mサイズで270円です。
ベローチェのコーヒーがMサイズで200円であったことを考えると、ドトールのほうが割高であるように感じますが、「コーヒーの質」を考えると、そうとも言えません。
というのは、多くのカフェチェーンでは手間がかからず大量生産向きな「熱風焙煎」という焙煎方法を採用していますが、ドトールでは手間がかかるが珈琲豆の素材の香りと味をより生かせる「直火焙煎」を採用しているからです。
コーヒーの質と値段の安さを極限まで追求したドトールは、実は日本が誇る革新的なカフェなのです。
3.ベローチェとドトールのまとめ
ベローチェとドトールは、どちらも値段が安いですが、微妙に特徴が異なることをご理解いただけたでしょうか。
とくに、ベローチェとドトールは勉強をする学生さんにおすすめしたいと思います。
なかなか家では集中できないという方も、カフェに行くと「勉強をするんだ」というスイッチが入りやすくなるためおすすめです。
しかし、毎回ドリンクに300円以上お金をかけるのは、お財布が心配です。
上記で紹介した2つのカフェチェーンは値段が安いため、少しはその心配を和らげてくれるでしょう。
店舗数とおしゃれさ代表!スターバックスカフェ
大手カフェチェーンを語るうえで、スターバックスコーヒージャパン株式会社が運営する、スターバックスカフェを隅に置くわけにはいかないでしょう。

皆が知っているスターバックスですが、店舗数が国内で堂々の1位です。
先でご紹介したベローチェやドトールに比べると、コーヒーの値段が一番小さいサイズで280円、大きいサイズで400円と少し高めです。
それと比例して、他のメニューも少し値段が張りますが、メニューの充実度や洗練された店内の雰囲気を考えると、人気があるのも頷けます。
とくに人気のメニューは「フラペチーノ」で、飲み物というよりは、デザートに近いです。
季節によってテイストやトッピングがこまめに変わり、見た目もかわいらしいため、男性客よりはどちらかというと女性客に人気な印象もあります。
*スターバックスのまとめ
スターバックスの特徴は、スタイリッシュな店内と、デザートテイストなメニューにあります。
すべての店舗が完全禁煙である点も、時代を先取りしていると言えるでしょう。
難点を1つあげるとすれば、混んでいることが他のカフェチェーンと比べて多いことでしょうか。
人気が故の宿命です。待たされることも多いため、時間のない仕事の中休みなどに行くよりは、心にも余裕のある休日に行くことをおすすめします。
スターバックスの店員さんはフレンドリーで、「こんにちは、今日はいい天気ですね」などと話しかけてくれることもあり、これが休日なら微笑ましい気分になりますが、忙しい仕事の合間ならどうでしょうか。
軽食代表!サンマルクカフェ
株式会社サンマルクカフェが運営するサンマルクカフェの特徴は、なんといっても店内で焼かれる種類豊富なパンと言えるでしょう。

「遠赤外線」効果を導入した専用のオーブンを使用しており、香りと味の両方に気を使っています。
パンが焼けると店員さんが、「○○パン焼きたてで~す」と呼びかけてくれます。
しょっぱい軽食に向いたパンから菓子パンまで揃えており、小腹がすいた時や、時間がなくてささっと食べたい時などにおすすめです。
コーヒー1杯の値段はMサイズで250円と、ベローチェやドトール並の安さです。
特におすすめの名物メニューは「チョコクロ」というもので、サクサクとしたクロワッサン状の生地の中に生チョコレートがぎっしりと詰まっています。
季節限定で「ホワイトチョコクロ」や「抹茶チョコクロ」なども楽しむことができます。
店内は完全分煙です。
*サンマルクカフェのまとめ
サンマルクカフェは、やはり短時間で軽食をとりたい方にとくにおすすめです。
お茶を一杯飲むだけ、というのではなく、少しお腹を満たしたい方、しかしあまり時間が無い方に向いているでしょう。
オーダーをとってから作りはじめるわけではないので時間がかからない割に、置いているパンは「本格的」で言うことはありません。
リラックス代表!コメダ珈琲店
株式会社コメダホールディングスが運営するコメダ珈琲店の特徴は、なんといっても木でできたログハウス風の店舗でしょう。

店内の壁や床、天井などもすべて木でできており、ほのかに木の香りがします。
椅子もふかふかした素材のものを使っており、とにかくリラックス感があります。
コーヒー1杯の値段は420円と少し高めで、他のメニューも基本的には高めです。
値段の安さよりも居心地のよさを重視する方に向いているのではないでしょうか。
また、食事も充実しており、グラタンやピザトースト、カツサンドなど、比較的しっかり食べれるメニューも取り揃えています。
もちろん、店内は完全分煙です。
*コメダ珈琲店のまとめ
コメダ珈琲店の特徴は、値段は高めだが、とにかく落ち着く店内であることでしょう。
せっかくの環境なので、忙しい時よりは、時間がある時にゆっくり楽しむことをおすすめします。
他のカフェと比べるとテーブルも広く、各テーブルが独立しているため、集中してデスクワークを行いたい方にもおすすめです。
ビジネス代表!喫茶室ルノアール
株式会社銀座ルノアールが運営する喫茶室ルノアールは、他のカフェに比べるとぐっと大人な雰囲気になります。

スーツを着た方も多く、ビジネスマンが集まっている印象です。
その理由は、インターネット環境が整っていることや、コンセントが多くの席に配置されていることにあります。
今やビジネスマンにとってパソコンはなくてはならないもので、そのパソコンを不自由なく使える環境がルノアールなのです。
また、一部の店舗では個室の貸し出しや、貸し会議室の貸し出しを行っています。
標準設備としてホワイトボードやコピー機が置いてあり、オプションでプロジェクターやマイクセットなども借りることができます。
さらに、予約をすればお弁当やモーニングサービスなども受け持ってくれます。
会議の場所に困ったビジネスマンの方は、ルノアールを視野に入れてみるのはいかがでしょうか。
*喫茶室ルノアールのまとめ
上記ではルノアールがビジネスマンに向いていることを解説しましたが、もちろんメニューも充実しています。
コーヒーは昔ながらの「ドリップ法」と呼ばれる手法を採用しており、本格的です。店内の雰囲気は「大正ロマン」をイメージした落ち着いた雰囲気で、やはりビジネスマンにとくにおすすめです。値段は全体的に高め、店内は完全分煙です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
皆が知っている大手カフェチェーンですが、実はお店によって特徴があります。
全体的に言えることとしては、最もオーソドックスなブレンドコーヒーの値段を把握することが、そのお店の価格帯を把握することにつながります。
というのも、多くの店舗ではコーヒー一杯の値段が安ければそれに比例して他のメニューの値段も安く、その逆もしかりだからです。
また、時間があまりないのか、たっぷりあるのかという軸で見ると、カフェを選びやすくなります。
例えば、時間がたっぷりあるなら、リラックスできるコメダ珈琲店やスターバックスがおすすめですが、時間があまりないのであれば、上記の店舗はなかなかのタイムロスにつながります。
すぐに頼んだものが出てくるサンマルクカフェやドトール、ベローチェなどのほうが向いているでしょう。
目的に合わせてカフェ選びをすると、今よりも更に、生活が充実するかもしれませんよ。
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