予知するには限界があるが、巨大地震に意識を高めて備えておこう!

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次の震災への意識

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都内の危険度

首都圏の大規模な震災が危惧される中、2018年2月15日、東京都は特定の震源を想定せず大規模地震(震度6)の被害を算出し、それに基づき5段階の評価「危険度ランク」を4年半ぶりに改定しました。

算出に際して、都内を町丁目単位で5177の地域に分け、各地域の地盤の状態、建物の構造や密集度などを調査し、火災や倒壊の危険性とその時必要な救助がどの程度スムーズに行われるかなどを割り出し、総合的な危険度ランクを決定しました。

 

危険度が最大の「5」は、足立区、荒川区、墨田区の下町一帯の85地域(全体の1.6%)で、地盤の弱さと木造住宅の密集が問題視されています。

2番目の「4」は、287地域(5.6%)、「3」は820地域(15.8%)です。下町一帯を除けば、品川区や大田区の一部、中野区や杉並区といったJR中央線沿線などで危険度4~5の地域がみられます。

また、多摩地域でも三鷹市や国分寺市で「4」の地域があります。

東京都によると、緊急車両が通行可能な広い道路の不足と、宅地開発による木造住宅の増加がみられる地域は危険度が高い傾向にあるということです。

 

 

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過去の震災の被災者

被災者でない人は時間と共に震災のことを忘れがちです。

ここで一度、戦後の大規模な震災(マグニチュード7クラス)について振り返ります。

 

●1948年 福井地震M7.1 ・・・死者3769名、南北に全長25㎞の断層が発生
●1952年 十勝沖地震M8.2・・・死者28名、津波発生
●1953年 房総沖地震M7.4・・・銚子付近で津波2~3m
●1964年 新潟地震M7.5・・・死者26名、液状化現象発生、長周期地震動発生
●1968年 十勝沖地震M7.9・・・死者52名、三陸海岸で津波3~5m
●1978年 宮城県沖地震M7.4・・・死者28名
●1983年 日本海中部地震M7.7・・・死者104名、一部で津波警報前に津波到達
●1994年 北海道東方沖地震M8.2・・・死者437名
●1995年 阪神淡路大震災M7.3・・・死者6434名、負傷者43792名、活断層による直下型地震
●2007年 新潟県中越沖地震M6.8・・・死者15名、初めて原発で被災
●2011年 東日本大震災M9.0・・・死者16278名、負傷者6179名、行方不明者2994名、最大40mの津波発生、死者の9割が水死、戦後最大の地震
●2016年 熊本地震M7.3・・・死者251名

 

特に阪神淡路大震災と東日本大震災は甚大な被害が出ていますが、数字上の被害が少ない地震においても被災者は多大な苦労を強いられています。

 

 

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次の震災

名古屋大学の福和伸夫教授は「南海トラフ地震や首都圏直下地震は『いつか来る』のではなく『必ず来る』これまでの地震を『リスク』や『クライシス』とするなら、そこで起こることは『カタストロフィ』(破滅)です」と言います。

 

南海トラフ地震とは、東海地震、東南海地震、南海地震の3つの地震の総称で、その規模の大きさは計り知れません。

これまでの地震でも甚大な被害が出ましたが、それが比べ物にならないほどの大地震です。

1707年には3つ同時に起き、歴史上最大の地震とされています。1854年には東海、東南海が起き、それから32時間後に南海地震が起こっています。

そして1944年に東南海が起き、2年後に南海地震が起こります。

約100年の周期で起こっており、今現在いつ起こっても不思議ではないのです。

 

政府の想定では南海トラフ地震の死者は直接死だけで32万3000人、関連死を含めるともっと膨れ上がる可能性を示唆しています。

火災や建物の倒壊、津波が一気に訪れたとすれば、最悪の場合、国民の50%が被災することになると懸念しています。

あの阪神淡路大震災や東日本大震災でさえ被災者は人口の5%であったことを考えると、とてつもない数字であることが分かります。

 

 

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まとめ

まだ起こっていない災害に対して人は曖昧に考える傾向にあります。

「まさか自分が」という感覚です。しかしその事態になってから慌てても対処できません。

 

もちろん、自然災害ですので、予知するにも限界があり、その圧倒的な力の前には人は無力かもしれません。

しかし、何らかの知識や準備があることで2次被害を避けることはできます。

家族がバラバラになったときの集合場所を決めておくだけでも、決めないよりはましです。

 

その時自分の家が倒壊していない保証はないけれど、水や食料を備蓄しておくに越したことはありません。

 

取り出しやすい場所にヘルメットを用意しておくのもいいでしょう。

地震が起きたら、まず玄関を開けるなどの脱出経路の確保が重要という知識だけでも役に立ちます。

 

先にも言いましたが、自然の力に真っ向からは太刀打ちできません。

しかし、自分にもできることについて考え、実行することが大切だと思います。

災害現場において、一つの小さなことが生死を分けることはよくあります。

 

最近再放送されているドラマで首都直下型地震が起きた想定のものがあります。

 

ドラマですので柔らかく描かれていますが、見る人に少しでも警鐘を鳴らす番組がもっとあっても良いのではと感じます。

 

自分と大切な人の命を守るために、ほんの少しでも「自分にも例外なく起こるかも」と危機感を持って対策を講じてほしいと思います。

 

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5-2:思いつき
転勤から見える景色

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