スペインの魅力:憧れのバルセロナを観光する前にカタルーニャの不思議②

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スペインの魅力探究シリーズ10

スペインの魅力探究シリーズも、10回に渡りお送りしてきましたが、今回が最終回となり、「憧れのバルセロナを観光する前に、カタルーニャの不思議②」としてまとめたいと思います。

 

 

【カタルーニャの不思議①】

スペインの魅力:憧れのバルセロナを観光する前にカタルーニャの不思議①
スペインの魅力探究シリーズ9 日本人に人気があるスペインのカタルーニャ地方(憧れのバルセロナ)を観光する前に、2回に渡ってカタルーニャの不思議としてお送りします。 1回目としてサクラダファミリアを中心に話していきます。 ...

 

近年よく見かけるピンクリボンの意味、皆さんはご存知でしょうか。

ピンクリボンは、乳がん啓発活動を表す世界共通のシンボルなんです。

 

しかし、バルセロナでは今、いたるところにピンクではなく、イエローリボンが飾られています。

実はサッカー業界にも影響が出ています。

マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督も、このイエローリボンを着用して試合を指揮しました。

 

 

 

スペインといえば、サクラダファミリアやサッカーのバルサ(FCバルセロナ)という、バルセロナのイメージを持つ方が多いかもしれませんが、実はバルセロナは特別で、他のスペイン地域の雰囲気とは少し違うんです。

 

 

バルセロナの人々の考えがスペイン中の総意ではないということです。

バルセロナはカタルーニャ地方の主要都市で、カタルーニャ地方では今、独立運動がとても盛んです。

 

そんなユニークな個性もカタルーニャ地方の魅力の一つです。

今回は前回の続きで、私が選ぶ、ガイドブックには載っていない、バルセロナを観光する前に知っておきたい知識を幾つか紹介します。

 

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あれ?これはスペイン語?

観光でバルセロナを訪れたらまず、言語の違和感に気がつくかもしれません。

 

バルセロナがあるカタルーニャ地方は、一般的に言われるスペイン語(カステジャーノ)とは別に【カタラン】と呼ばれる言語(公用語の1つ)が話されています。

 

彼らが独立を望む理由の一つにこの言語の違いがあります。

カタルーニャの人同士は基本的にはスペイン語で会話しません。

 

幼少期から彼らはカタラン語で教育され、また、カタランで教育して良いという法律があるからです。

 

カタルーニャ地方では、大学の授業はカタランで行われ、国会議員もカタランで答弁します。

テレビ放送、新聞や雑誌もカタラン語です。

 

ちなみに、その地域以外のスペイン人は、カタランを聞いても意味をあまり理解できないらしいです。

 

そのため、テレビではカタラン語には、下にスペイン語の字幕が出ます。

一方で、イタリア語には字幕がなかったりします。

 

スペイン国内なのにスペイン人に伝わらないカタラン語で、それほど違う言語ということなのでしょう。

 

スペインへの留学を考えてスペイン語を勉強されている方は、カタルーニャ地方への語学留学は難しいかもしれません。

授業はほぼ100%カタランで行われます。

 

それは仕事に置いても同様で、カタランで読み書きできない観光ガイド、日本語教師、通訳者は例えスペイン語を完璧にできたとしても不採用です。

彼らはスペイン人ではありますが、スペイン語よりもカタラン語が母語で、カタラン語を尊重し、スペイン語は第二言語に近い感覚でしょうか。

 

独立過激派以外は、私達観光客にはスペイン語、もしくは英語を話してくれるはずです。

 

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黄色のリボンやマフラーは身に着けない方がいい!?

さて、冒頭で触れましたが、イエローリボンを付けている人をバルセロナでは至る所で目にすると思います。

 

このリボンは独立運動(クーデター)を昨年起こして、捕まった政治家や州政府幹部、活動家を支持するという意味を持っています。

つまり、一言でいうと、独立賛成のシンボルです。

 

 

前回は、独立運動の旗について説明しましたが、こちらのリボンも同じような意味だという認識をしてもらえたら充分です。

 

 

 

現地では沢山のイエローリボンの落書きも目撃出来ます。

景観を著しく傷つける行為であるこの行為には、全くバルセロナ愛を感じないのですが、私には彼らの行動が不思議でたまりません。

皆さんはどう思われるでしょうか。

 

ちなみに、イエローリボンの他に、黄色いマフラーも同じ意味を持っています。

 

 

 

スペインへの観光の際は、黄色一色のマフラーやスカーフなどの着用には要注意です。

バルセロナでそれらの色のものを購入する際にも注意、もしくは(クーデターに賛成する)意味を分かった上での購入を心掛けてください。

 

 

 

彼らの流行を気決して軽に真似しないように、今年の流行カラーが黄色なんてことはありません。

 

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独立反対派の作戦、スペイン愛

昨年、クーデターを起こした政府関係者によって国民投票(カタルーニャ州民投票)が行われました。

 

『独立に反対か賛成か』について、州民の90%は賛成という投票結果が発表されました。

 

しかし、この投票はまず憲法違反であり、さらに一人につき何度も投票が可能だったというめちゃくちゃなもので、一人が5回も投票できたという、証拠もある何とも間抜けな国民投票でした。

 

そのような訳の分からない投票結果を誰が受け入れるのでしょうか。

 

つまり、州民皆が独立を望んでいるわけではありません。

州選挙(公式)結果によると、大体半々の割合で独立賛成派と反対派がいるようです。

 

しかし、独立反対派も賛成派にやられっぱなしというわけには行きません。

自国愛、スペイン愛がもちろんあります。

そんな独立反対派の作戦がこちら。

イエローリボンがなんのそので、あら不思議、赤色を足すだけで、イエローリボンがスペイン国旗カラーに大変身します。

独立派が街中に書いて回る落書きの上から上書きします。

赤インクで周りを囲んでスペイン国旗柄にすることもあれば、OとÉをつけ足して【 Olé 】 オレ!という掛け声に変換することもあります。

 

独立賛成派が街を黄色く変え、それを反対派が塗り替えて、また賛成派が他の所に落書きしていく、こうして、日々反対派と賛成派のイタチごっこが起こっています。

 

 

 

 

バルセロナの街中が、このようにカラフルになっている背景には、このような事情が隠されているのです。

 

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サッカー観戦でも

スポーツと政治は無関係といいますが、カタルーニャの人々にはその道徳は通用しません。

 

バルセロナと言えばFCバルセロナですが、最近のスタジアムの様子は異常です。

多くの人が独立運動の旗(アスタラーダ)を掲げています。

 

スペインから独立するということは、つまり、FCバルセロナは、ヨーロッパ杯やスペイン国内リーグ(リーガエスパニョーラ)に、参加できなくなることも分かって彼らは行動しているのでしょうか。

 

FCバルセロナは、万が一独立してもリーガエスパニョーラでプレイさせてほしい、との声明を出しているそうですが、まず、不可能でしょう。

 

このように、サッカー観戦にも影響が出ていますので、本場の試合を見たい方は、バルセロナ以外で観戦するか、もしくは十分に注意して、うっかり黄色の物を身につけて、いざこざに巻き込まれないように観戦を楽しんでください。

 

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まとめ

バルセロナは、スペインの中でも独特の魅力を持っていて、多くの日本人観光客が訪れる場所です。

 

街を観光する際やサッカー観戦へ足を運ばれる際に、言語や景観に違和感を覚えることがあるかもしれません。

 

街中には旗が掲げられ、至る所でイエローリボンを目にするでしょう。

 

イエローリボンやイエローマフラーなどは、『独立運動賛成、クーデターを起こしている活動家を支援します』という意味を持っています。

 

意味を知ることで、身の安全を確保しやすくなると思いますので、その知識を頭の片隅に置いておいて観光を楽しんでいただけたら幸いです。

 

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