年中楽しめるヒラメ釣りを始めて見ませんか
趣味を始めたい、アウトドアに興味がある、魚を食べること、魚を料理するのが好きという方に船釣りをお薦めしたいと思います。
釣りと聞くと、おそらく温かい季節、春から秋にかけての行事と想像される方も多いとは思いますが、冬場も釣りに行かれる方は結構多いです。
冬の釣りとなると防寒対策が必要となりますが、冬だからこそ釣れる魚がいるのでこれを狙うのも釣りの楽しみ方の一つとなります。
今回はその中でも比較的釣果が期待できる船釣りでのヒラメ狙いを記載します。
船釣りの予約
先ず船釣りについてですが、船釣りには大きく3つのタイプがあります。
共通する項目としては、船宿と呼ばれる釣りを斡旋している場所があります。
これは漁師さんや旅館等を経営されていて船を所有し釣りを提供している、一隻以上の船を所有し船釣り専門で経営している、貸しボートを所有し船をレンタルしてくれるといったパターンに分けられます。
一定の船料金を支払い、時間制限内に釣ポイントに連れて行ってくれる船を所要している船宿さんを中心に説明していきます。
船宿さんでは船に乗せてもらう場合に2つのパターンが更に存在します。
仕立船と乗合船があります。
仕立船
仕立船は船を貸切、船一隻チャターして制限時間内に釣ることができます。
仕立船のメリットは貸切状態となるので、知らない人は船長と釣をサポートする人のみとなるので、自分、仲間内だけで釣りを共有することが出来ます。
また、仕立船の場合、釣り物、出船時間、帰港時間等は融通性があります。
但し、金額はかなり高いです。船宿にも寄りますが、6時間で仕立てた場合10万円以上になる場合もあります。
乗合船
乗合船ですが、船宿が出船時間・帰港時間を決め、釣る魚を決め、仕掛けの条件を決めて釣人を募集している船となります。
メリットは低コストで釣行できることです。
船宿さんの釣る魚によっても代わりますが、7000円~15000円程度が相場です。
船宿によっては小学生以下は半額、女性割引を適応しているところもあります。
また、仕掛けや釣り方等、他の人と統一されているので、初心者でも釣りを楽しむ事ができます。
道具が無い場合でも、貸竿や貸し道具を対応してくれます。
デメリットですが、他人と乗り合わせる船なので、マナーを持って釣りをしなければなりません。
一旦出船するとよっぽどのことが無い限り帰港はしないのと、勝手に違う釣法、違う仕掛けを使うのはマナー違反となります。
人数制限もあるので乗合船を使う場合は必ず事前に船宿さんい連絡し予約方法について確認する必要があります。
船宿の情報はWebサイト、釣り専門誌、釣り新聞、スポーツ紙などに記載されておりますので船宿さんには必ず連絡をいれて釣行されて下さい。
船釣りで準備するもの
船釣りで準備するものは基本、竿、リール、釣り道具、仕掛けとなります。
他、魚を保存するクーラーボックス、防寒着、合羽、長靴が必要です。
船ではライフジャケット着用が義務付けられており、船宿さんは必ず準備しておりますが、おしゃれを気にするのであれば釣具店に色んなライフジャケット販売されておりますのでご購入をお薦めします。
始めて釣りをされる方は船宿で貸し竿や道具も準備して頂けるのでそれを利用するのも一つです。
また、クーラーボックスの代用で発泡スチロールの箱を準備してくれる場合や、長靴、合羽も貸し出してくれる場合もありますので、確認されるることをお薦めします。
ヒラメに関して
ではここから船釣りでのヒラメ狙いについて記載します。
太平洋側を中心に関東では茨城、千葉、神奈川、静岡、愛知、三重、和歌山ではヒラメ専用に出船している船宿さんが多くあります。
ヒラメは夏場8月~3月頃まで長く釣れますが、寒くなる11月上旬から1月上旬が釣りではメインとなります。
この時期に釣れるヒラメはサイズも大きくなり、身に脂も乗るので寒鮃ともよばれ、釣って楽しい食べて嬉しいターゲットとなります。
船宿予約時に確認すること
船宿を予約の際に竿、リールに巻く糸の種類、仕掛け、錘の重さ、エサの有無は必ず確認して頂くことになりのですが、今回は普段使用している船宿ベースに準備する内容で説明します。
ヒラメ釣り専用竿とリールは小型電動リールにラインはPE1号を利用することが多く、PE1号の糸を200m程リールには巻きます。
仕掛けは、専用仕掛けが市販でも販売されておりますエサが生きたイワシとなるので、ヒラメの泳がせ仕掛けと言うものを、釣具店で言って頂ければ必ず販売しております。
錘は船宿さんに指定されるので必ず確認が必要となりますが、ナス型の錘で30号~70号を準備して持参しております。
リールに巻かれたPE1号と仕掛けの間に、クッションとしてリーダーをつけると良いでしょう。
リーダーは釣り糸のフロロ製で8号を4m程必ず入れます。
これは鈎が海底の岩などに引っかかった際に、このリーダーが先に切れるのでPE1号のラインが途中で切れてしまうのを保護するために必ず実施しておます。
もし結び方等がわからない場合は、釣具店ではリーダーをつけてくれるサービスはしてくれるのでお願いしてみて下さい。
竿とリールの選定
竿の選定となりますが、船上での操作性を重視した場合は2-3mのものが最適となります。
竿も色々と種類がありますが、先調子(穂先がやわらかい竿)で7;3の竿がお薦めです。
竿を選定するにあたっては錘負荷(竿が耐えられる錘)を重視して30号~60号の負荷がお薦めとなります。
リールは小型電動リールと記載しましたが、両軸リールを選定されると良いと思います。
小型電動リールは高額なので、先ずは手巻きで始めて見るのも良いのではないかと思います。
釣り当日の流れ
釣り当日は船宿で受付を済ませると釣座の決定となります。
くじで決めるパータンと先着順になる場合があるのでこれも船宿さんに事前確認が必要です。
釣座がきまると、道具を船に運び出船となります。
船宿受付では、代金支払いと乗船名簿の記載が義務付けられております。
その際、緊急連絡先を記載する場合は自分の携帯電話番号でなく、緊急時に連絡がつく自宅や会社の番号を記載しておくことをお薦めします。
仕掛けの詳細
出船してポイントに到着すると、生イワシのエサが配られます。
仕掛けを準備してエサのイワシを着けて釣り開始となります。
リールにまかれている上から順番にPE1号ライン、リーダーフロロラインの8号、仕掛けとなりますが上から、サルカン(本ラインと仕掛けを連結する部品)その下に1mぐらいのナイロンラインの幹糸80cm程度、3つ又サルカン(鈎ラインと幹糸を連結する部品)更に30cm程度の捨て糸ナイロンラインにスナップサルカン(捨て糸と錘を連結する部品)で一番底に錘が着きます。
三叉サルカンから60cm~80cmナイロンライン8号に鈎が2本ついております。
親鈎と孫鈎がついており、親鈎と孫梁の間は約15-20cmで仕掛けは構成されます。
エサ付け方法
エサ付けですが、素早くエサ付けする必要があります。
これはイワシが海中で元気よく泳いで貰う事を気にしながら実施することをお薦めします。
イワシを掴み先ず親鈎を鼻が2つ空いていますがそこに通します。
孫鈎を尻尾手前に掛けると完成です。鈎を着けた後は生簀やバケツの中に入れて船長の合図を待って下さい。
ヒラメ釣りのイメージ
船内アナウンスで「準備できた方から始めて下さい」とアナウンスがあると、仕掛けを海に投じて両軸リールのクラッチレバーを押して下さい。
すると自然に錘が海底に沈んで行きます。
錘が海底に着底すると、リールの回転がとまるのでハンドルを少し巻いて下さい(海底は30-60mとポイントによって代わります)。
ハンドルを巻くとクラッチが自然に戻り糸が巻ける状態になります。
竿に錘が着底しているか浮いているのか伝わってくるので、錘が海底に着いている事を意識して下さい。
錘がトントンと海底を叩くのがわかるのでその錘トントンを意識して下さい。
ヒラメは海底の砂の中で上から落ちてくる生き餌を待ち構えているので、これが釣果を上げる一つのポイントとなります。
ヒラメがエサに近づくと竿先に前アタリと言われるブルブル感が伝わります。
その後、ヒラメがエサを加えると竿先が海面に引き込まれます。
この時、重要なポイントとなるのですが、30秒から1分程度我慢して下さい。
ヒラメは文字の如く、平べったい魚で口も平たいのでエサを一輝に飲み込まないのでじっくり鈎を飲み込むのに時間を要するからです。
竿とPEラインの引き込みが強くなったら、竿を上に思いっきり上げて下さい。
合わせと呼ばれますが、これは鈎をしっかりヒラメの口に掛けるために必要となります。
これが不完全だと途中でヒラメが外れてしまいますので、しっかりと鈎掛かりさせます。鈎掛かりすると一輝にヒラメが暴れだしますので、リールを慎重に巻き上げて下さい。
途中でヒラメが暴れて海底に引き込む行為を繰り返しますので、引き込まれた際は無理せずに巻くのを緩めたり、止めたりしながらヒラメとの駆け引きを味わって下さい。
水面にヒラメが上がってきたら、そのまま持ち上げつるとラインが切れてしまうので、船長に声をかけて玉網(タモ)で必ず救って貰うようにして下さい。
船長が気づいていない場合は必ず、声を出してタモお願いしますと言えば手伝ってもらえます。
釣れてからの処理
釣れた魚ですが、ヒラメは口がするのでくれぐれも噛まれないように、ペンチ等で鈎を外して下さい。
鈎を外した後ですが、船には生簀が必ずあるのでそこで帰船まで活かしておくことになります。
途中で死んだ場合は、ヒラメのエラの部分に包丁を入れて血抜きをして下さい。
これを怠ると、せっかくの高級魚も鮮度が落ちます。
血抜きをした後は、クーラーボックスに入れて保管すると美味しく食べられます。
冬のヒラメのサイズですが、30cm~70cmまで幅広く釣れます。
船宿さんや漁協の方針で、30cm以下はリリースとなる場合があるのですが、冬のヒラメは30cm以上が上がって来ることが殆どです。
釣れる数も人によってまちまちですが、船釣りであれば1匹以上は初心者でも釣り上げる事は可能です。
ヒラメ釣りでは、ブリやワラサの青物、海底に潜んでいるハタ系の根魚もゲストして釣れるので、釣行の際はヒラメ以外も釣れる可能性もあるので是非釣り楽しんで欲しいものです。
ヒラメの調理法
釣れたヒラメですが、持ち帰る際にヒラメは5枚卸しが基本ですので、少しWeb等で捌き方を勉強される事をお薦めします。
船宿さんでも有料で捌いてもらえる事もありますが、やはり捌くのも趣味の一つで楽しみとなるので習得されては如何でしょうか。
5枚卸にして料理はなんと言ってもお刺身です。
縁側を上手く取出し、薄造りにしたら最高のお酒のお供に、また、家族の夕飯の一品にもなります。
釣れすぎた場合ですが、私は昆布で締めて半日冷蔵庫で寝かせて、お造りや刺し身で頂いております。
他、マリネやカルパッチョにも使います。
白身魚なのでムニエル、フライ等色んな料理に使えます。
5枚卸しにした魚のアラはお鍋の出汁をとったり、茶碗蒸しの出汁に使ったりと色々と使えますので、内蔵以外はすべて料理に使えます。
内蔵に関しは肝が冬場大きくなるので、この肝も刺し身と肝和えに使うことが出来ます。
まとめ
寒い冬はなかなか外出したくない、家でゴロゴロしたいなんて思っている方も多いと思いますが、趣味、楽しみとして釣りを趣味にされると一段と外出する機会も増えます。
実釣は勿論ですが、釣具店を巡回し情報を集めたり、実釣前の準備をしたりかなり活動的になります。
船釣りをきっかけに他の釣りに興味が湧いたり、他の魚にターゲットをおいたりと活動の幅も増えると思います。
釣りでは出会いがあり釣友ができたり、船宿さんと情報交換することによってコミュニケーションも活発になります。
興味が有るけど中々手が出せなかった方、今回のブログで興味を持って頂いた方、お魚が好きな方は是非、釣って良し、食べて良し、一度、冬のヒラメ釣り始めてみては如何でしょうか。
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