燃えあがる人形たちの迫力を感じるスペイン「サン・ホセの火祭り」とは

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燃えあがる人形たちの迫力を感じよう

 

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サン・ホセの火祭りとは

みなさんは、人形に夢中になった経験はありますか?

 

特に女性のみなさんは、幼いころリカちゃん人形やシルバニアファミリーで遊んだ経験もあると思います。

男性のみなさんも、ガンダムや特撮のプラモデルなどには、大人になっても特別な思い入れのある方が多いのではないでしょうか。

 

今回は、人形を扱った祭り「サン・ホセの火祭り」をご紹介します。
スペイン3大祭りといわれるほど規模の大きいお祭りで「バレンシアの火祭り」と称されることもあります。


バレンシアの街を埋め尽くすのは、大きなものから小さなものまで、およそ600体以上用意された手作り人形です。

ほぼすべての人形に一斉に火をつけられ、その炎はバレンシアの街を真っ赤に染め上げます。

 

そんなダイナミックなサン・ホセの火祭りの開催場所やその歴史、見どころまで、紹介してみたいと思います。

 

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開催時期、開催場所は

本格的な火祭りは毎年、3月15日から3月19日にかけて実施されます。

最終日の19日はサン・ホセの日といわれる国民の祝日です。

 

人形を焼きあげるイベントも、その日のフィナーレとして行われます。

その祭りの規模、景観の壮大さが認められ、2016年には、ユネスコの無形文化遺産に認定されました。

開催場所はスペイン東部にある地中海沿岸の都市バレンシアで、中世より存在する大聖堂や博物館、芸術科学都市と呼ばれる複合施設など、スペイン有数の美しい景観を持つ街としても知られています。

 

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サン・ホセの火祭りの歴史

祭りの名にある「サン・ホセ」とは、イエス・キリストの父、聖ヨセフのことです。

サン・ホセは大工、木工職人たちの守護聖人として知られ、彼自身も大工として生活していました。

火祭りは1497年、一介の職人や大工たちによるサン・ホセへのお祝いが起源となっています。

 

その昔から、ヨーロッパの冬は長く厳しいものでした。

彼らは冬の数か月間、仕事のため、何時間にもわたり、貴重なオイルランプを使用していたといいます。

その際ランプを吊り下げていたのが、プロットと呼ばれる木製道具です。

 

長く厳しい冬が明けたころ、彼らはプロットを燃やすことで長い日中の到来、春の訪れに歓喜し、彼らにとっての守護聖人であるサン・ホセをあがめたのです。

 

やがて彼らはプロットを装飾したり、巧妙に別のものにしたり、ついには近隣の住民の顔で作るようになりました。

18世紀には、3月19日の前日、玄関に人形を吊り下げる習慣ができたり、当時の政治体制を批判する人形が作られたりと、徐々に現在の祭りの形式へと変貌を遂げていったのです。

 

近年では、他国との交流の場としても機能しています。

現に過去に日本―スペイン間の交流400年記念事業の一環として、招き猫やだるまなどの日本の伝統文化、ドラえもんや、となりのトトロといったアニメキャラクターを用いた人形も製作されました。

 

本格的な火祭りは3月15日~3月19日になりますが、2月下旬から、街は熱気につつまれ、さまざまなイベントも実施されます。

 

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開催宣言と爆竹ショー

火祭りの始まりを告げるのは、クリダと呼ばれる開催宣言イベントで、2018年は、2月25日の20時から実施されました。

 

この日は早朝7時半から、吹奏楽団を引き連れて街をパレードしながら行われる爆竹ショー、La despertà(ラ・デスペルタ)が行われます。

その後も祭りの最終日まで、バレンシアの市役所広場にてMascletà(マスクレタ)と呼ばれる爆竹ショーが行われています。

毎日14時に実施されるので、ぜひ一度、鑑賞してみてください。

 

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Ninot(ニノット)たちの展示会

ニノットとは火祭りに出される人形のうち、小さい部類のものを指します。

 

火祭り開始直前である3月14日ごろまで、ニノットたちが街の博物館に展示されています。その数は、なんと800体以上にもなります。

街の人々の盛り上がりが分かる数字ですね。

 

これらのニコットのうち、気に入ったものに投票することができます。

投票で一位になったニコットは、最終日の火(クレマ)から逃れることができ、バレンシア内のファジャス博物館に寄贈されます。

ぜひ、自分のお気に入りの人形に投票してあげてください。

 

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いよいよ祭り本番の設置作業

3月15日、16日には祭りの設置作業が行われ、小さめの人形は15日の9時から、大きめの人形は15日夜から16日にかけて設置されます。

 

人形といえども、そのスケールは我々の範疇を超えて、大きいものだと、その高さは30mまであるそうです。

小さいものでも3mほどです。

 

大きい人形は1日ではとても運びきれませんので、実際には1週間、あるいはそれ以上前から設置作業がすすめられています。

 

それだけ大掛かりな作品なのに、その年1番の作品を除いて、ほとんどは最終日をもって灰となってしまいます。

職人たちはそれを承知で、数か月かけて自身の最高傑作を作り上げるのです。

 

華やかな民族衣装に魅了されて、3月17日、18日には、la Ofrenda de flores(オフレンダ)という献花式が実施されます。

 

バレンシアの守護聖人でもあるデザンバラードス聖母への献花式は、1945年から続いているもので、プラサ・デ・ビルヘン広場に多くの女性が集い、両日ともに15時30分から行われています。

 

見どころは、なんといっても女性たちの着ている民族衣装であり、バレンシアの民族衣装は、スペインで一番のゴージャス度を誇ります。

 

既製品はあるものの、基本はオーダーメイドで、その原型は18世紀の宮廷ドレスにあるといわれています。

 

それだけあって、お値段は数十万から、高いものだと400万にのぼります。

まさしく豪華絢爛といった感じであり、宗教行事には興味がないという方も楽しめるイベントです。

 

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祭りの最後を飾るCrema(クレマ)

長く続いた火祭りも、いよいよクライマックスにさしかかり、祭りの最後に、街中に設置された人形たちが一斉に燃やされます。

先日の投票で一位になった人形以外、すべてです。

小さいものは夜の22時、大きいものは午前0時頃に燃やされます。

 

燃えやすいように穴をあけられ、ガソリンをかけられる人形たちが燃え上がるその光景には、「はかなさ」すら感じられます。

 

そして、炎に染まるバレンシアの街をみながら、人々は爆竹をならし、叫びをあげ、バレンシアの春の到来を祝うのです。

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まとめ

いかがでしょうか。

 

人形だけでなく、他のみどころもたくさんの「サン・ホセの火祭り」ですが、やはりそのなかでも、一番のおススメはクライマックスの火祭りです。

 

人形が一斉に燃えあがるその光景を、みなさんの目にも焼き付けてもらえればと思いますので、興味がわいた人は、ぜひ、一度足を運んでみてください。

 

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