一人旅車中泊のおすすめ
旅行に一番お金がかかるものは何でしょうか。
一般的に、特に費用が発生するのは、旅館やホテルに泊まる宿泊費と飛行機や新幹線等の交通費ではないでしょうか。
この二つの費用を限りなく抑えることができるのが、今回オススメする車中泊です。
費用を抑えて気軽に始められ、さらに自由度の高い車中泊にはメリットがたくさんあります。
しかし、そのメリットと引き換えに命に関わるリスクもあるのが車中泊です。
本記事では、安全で快適な車中泊を実現するために必要な準備や対策もまとめました。
しっかりと知識を身につけた上で準備と対策をし、安全に楽しく車中泊を楽しみましょう。
車中泊一人旅のメリット
気軽に始められる
車中泊は車が一台あれば、すぐにでも始められます。
普段の旅行で必要な飛行機や新幹線の予約も、評価の高い宿を探して早くから予約する必要もありません。
高速に乗って数時間程度であれば、思っているよりも遠くまで行くこともできます。
少ししんどいですが、東京〜大阪間も最短で6時間程度の距離にあります。
もちろん休憩を挟むので1日がかりですが、宿のチェックインの時間を気にする必要がないので、挑戦することは可能です。
自由度が極めて高い
車による移動は、電車やバスと比べて遥かに自由度が高いです。
公共交通機関が通っていない場所へのアクセスもできますし、電車やバスの終電を気にする必要もありません。
山でも海でも湖でも行けますし、人里離れた飲食店やオシャレなカフェへも、自分の気分次第で訪れることができます。
旅先で出会った誰かと、ふらっとドライブすることだってできてしまいますし、地元の人にオススメスポットを紹介してもらうこともできるかもしれません。
何よりも車による移動は、時間を大幅に削減できます。
電車やバスの待ち時間、乗り換えの時間などもなく、時間を有効に使うことができるのが、最大の魅力でしょう。
宿泊費がかからない
車中泊は、宿泊費が一円もかかりません。
(キャンプ場利用の場合を除く)
さらに付け加えると、良い宿に泊まってしまうと、宿に泊まることが目的になってしまいます。
良い旅館に泊まるとなったら、早めにチェックインしたくなりませんか。
観光にじっくりと時間を使いたいのならば、宿で過ごす時間と空間を楽しむような旅館やホテルは不向きなのかもしれません。
その分、チェックインの時間もチェックアウトの時間も気にしなくていい車中泊は、最も一人旅に適していると言えます。
車中泊一人旅ガイド
停めるのは道の駅かキャンプ場
それでは、車両をどこに止めるのがいいでしょうか。
<道の駅>
道の駅は駐車場が開放されており、トイレや自動販売機も24時間使えます。
意外と駐車場を夜間も開放している場所は少なく、道の駅は車中泊をする場所としてメインに活用できるでしょう。
また、道の駅は日本国内に1,000箇所以上あり、比較的目的地の近くにあることが多いです。
駐車場が開放されているといっても、警備員がいるわけではないので、明るい場所を選んで停める、カーテンを引くなど、防犯には気をつけましょう。
お風呂だけは道の駅には無いところが多いので、着く前に銭湯等で済ませるのが良いでしょう。
<キャンプ場>
キャンプ場は、使用量がかかりますが、道の駅と比べて安全です。
トイレはもちろん、お風呂や炊事場、洗濯機などがあるところも多く、長旅で利用する際にはとても助かる施設です。
車中泊ではなくなりますがテントを張ることもできるため、キャンプが好きな方は車旅でのソロキャンプにも良いかもしれません。
欠点はとしては、キャンプ場は家族づれや若者の利用が多いため、一人での車中泊は少し寂しいといったところでしょうか。
車中泊の持ち物
肝心な車中泊に必要な物を考えてみます。
<必要なもの>
・パジャマ(ジャージ)
・タオル
・洗顔、歯ブラシ等
・布団
・毛布
基本的に全ての宿泊に必要なものは、自分で用意しなければなりません。
布団や毛布に関しては思っているよりも寒いことがあるので、できるだけ厚手のものを持っていきましょう。
必要なければ脇に寄せておけば良いので、多めに持っていくのが良いでしょう。
<あると便利なもの>
・ハンガー
洗濯をした後に車内に干しておくと、乾燥機代を節約できます。
・ランタン
夜は暗くなるので、あると便利です。
ケータイでもいいですが、少し使いにくいかと思います。
・カーテン
着替えに便利なのと、就寝時に外から見られなくなるため防犯にもなります。
・隙間を埋める板
車種によっては、どうしても隙間ができてしまいますので、その場合は板を引いてその上に布団を敷いてみましょう。
ホームセンターに様々なサイズの板が売られています。
行く前に必ず布団を敷いて、快適に寝られるかどうかチェックしましょう。
車中泊一人旅の注意
就寝時はエンジンを必ず切る
これは命に関わることですので、絶対に徹底してください。
寝ている間に排気ガスが車内に入り込むと、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
実際に少しの停車中の仮眠であっても、車での一酸化炭素中毒による死亡事故が起こっています。
多少の寒さは布団や毛布で対策し、それが無理なら車中泊は中止するようにしてください。
真夏や真冬は避ける
真夏は熱中症のリスクが極めて高いため、車中泊には向いていません。
一軒家であっても、エアコンをつけていなかったために、熱中症で亡くなるという事例があるほどです。
車の中の気温は短時間で上昇し、普段の部屋とは比べ物にならないくらに車内温度が高くなります。
短時間の仮眠でも危険ですので、夏場の車中泊は絶対に避けましょう。
また、真冬も同じく避けましょう。
布団や毛布だけで防寒するのは難しいというだけでなく、降雪のリスクがあります。
降雪の多い地域ですと、雪で車が埋まってしまうと酸素が通らなくなるため、窒息の危険もあり極めて危険です。
特に自分の知らない地域ですから、予想以上に雪が積もるまでの時間が短いことも考えられます。
また、冬場にエンジンをかけたままにしておくと、降雪により排気ガスが車内に流れ込む危険性も高いです。
冬場の車中泊は初心者の間は、避けたほうが賢明でしょう。
車種によって快適性が大きく変わる
当然のことですが、車の大きさや構造によって快適性は大きく変わります。
車中泊に出る前に、必ず布団の敷き方を確認し、できたら旅に出かける前に試しに一泊してみると良いでしょう。
しかし、一人旅であれば車内は広く使えるはずです。
開いた隙間を板で埋めるなどの工夫ができれば、ほとんどの車で車中泊は可能だと思われます。
まとめ
車中泊一人旅のメリットは、以下の3つを挙げました。
・気軽に始められること
・自由度が極めて高いこと
・宿泊費がかからないこと
費用も抑えられて、自由度の高い旅が気軽にできるの車中泊旅は、一人旅には最適です。
車中泊で寝泊りする際は、道の駅かキャンプ場を使うと良いでしょう。
防犯対策を意識し、安全に気をつけ、持ち物は多めにつんでも問題ないので、きちんと備えをしましょう。
絶対に守らなければならないことは、「就寝時はエンジンを切ること」と「真夏や真冬は避けること」の2つです。
命に関わることですので、絶対にこの2つは守って、安全な車中泊をしてはいかがですか。
安全と防犯を意識して、楽しく自由な一人旅をお楽しみください。
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