カンボジアのおススメビーチスポット
カンボジアにも、素敵なビーチスポットがあります。
今回は、あまり知られていない地元民の情報によるですので、素敵なところと確信しています。
カンボジアのビーチリゾート
カンボジアと聞いて日本人が一番に思い浮かべるのは、恐らくアンコールワットでしょう。
知っている地名は、アンコールワットのあるシェムリアップと首都のプノンペンくらいかと思います。
しかし、東南アジアといえばビーチを連想する方も多いでしょう。
タイやインドネシア、マレーシアなどのビーチが有名ですが、カンボジアもタイランド湾に接した長い海岸線を有する国です。
その中でも最も多くのビーチが存在するのが、シアヌークビルです。
ビーチリゾート・シアヌークビル
カンボジアの首都プノンペンから南東へ約200キロ、タイランド湾に突き出た半島がシアヌークビル州シアヌークビル市です。
海岸線の多くが白い砂浜で、乾期に当たる11月から4月にかけては、真っ青な空と穏やかで遠浅な海を満喫できる典型的な南国リゾートです。
日本人にはあまりなじみのない場所ですが、「数年前までは」欧米系バックパッカーには名の知られた観光地で、地元住民の多くが観光業に携わり英語の通用度も高く、その割には人手があまり入っていない田舎臭い雰囲気に根強い人気がありました。
「数年前までは」と書いたのは、シアヌークビル市内の状況がここ数年で急激に変化したからです。
中国系企業による大規模開発が一気に始まり、市内やビーチ沿いの一等地が軒並み買い取られて中国系ホテルやカジノへと装いを変えました。
静かだった海岸沿いは、現在道路整備と建設ラッシュの真っただ中で、残念ながら癒しの空間は期待できません。
それに伴って、街中の至る所にあった西洋系のカフェやコテージが軒並み閉鎖され、当然のことながら欧米系の観光客は激減しました。
今のシアヌークビルは、欧米人向けのビーチリゾートではなく、カンボジアのリトルチャイナタウンと呼ぶ方がふさわしいでしょう。
以前から人気のあるビーチスポットで、現在もその趣を保っているのは、恐らくシアヌークビル市内からスピードボートで45分ほどのところにある、ロン島とロンサレム島でしょう。
今のシアヌークビルを訪れる欧米系バックパッカーたちのほとんどは、シアヌークビル市内で宿泊せずこれらの離島へ直行しています。
カンボジアのおすすめビーチスポット
ネガティブな情報を先に挙げてしまいましたが、ではカンボジアにビーチスポットがなくなってしまったかというとそういうわけでもありません。
穴場的なスポットは、いまだにシアヌークビル市周辺に存在します。
しかし、これらのスポット情報は市販の観光ガイドブックにあまり載っていません。
市販の観光ガイドブックに載っているのは、今でもシアヌークビル市中心部の観光スポットがほとんどで、その情報の多くが現状とは一致せず悪くすると存在すらしていないという状態です。
恐らくその理由は、シアヌークビルを取り巻く状況があまりにも急激に変化したため、情報の更新が追い付いていないのです。
ここでは変わりゆくシアヌークビル周辺の超穴場、おススメビーチスポットをご紹介します。
フン・セン・ビーチ
シアヌークビル市の最北西にあるビーチで、市中心部から離れており主要道路からも遠いためとても静かです。
カンボジア現首相の名前を冠したビーチであり、公立公園となっているため管理が行き届いているのが特徴です。
公園内にはハイビスカスなどの花が植えられ、日中は清掃員の方が常に巡回して清掃しています。
しかも、公園の利用自体は無料というのも嬉しいところです。
公園内にあるテーブルセットを利用するときや、水道を利用するときには使用料を支払いますが、飲食物等の持ち込みは自由なので、必要なものを持参すればお金をかけずに、白い砂浜と青い海を満喫することができます。
なお、グーグルマップ上の名称はPrek Treng Beach(カンボジア語名チュネー・プレックトレン)となっており、こちらの名称の方が通用することも多いです。
リアム国立公園
シアヌークビル市内から車で40分ほど、シアヌークビル国際空港の目の前にある国立公園です。
国立公園の海側はビーチになっており、個人経営の小さな飲食店が軒を連ねています。
空港の就航路線増加に伴い、内陸側の地域で少しずつ土地の開発が進んでいますが、海側のほとんどはまだ自然のままの状態が残されています。
外国人観光客はほとんどおらず、見かけるのは地元住民と少数のカンボジア人観光客程度です。
おしゃれなカフェやレストランは期待できませんが、静寂の中で一日中ぼんやりと波の音を聞いているという普段は、なかなかできない時間の過ごし方ができる場所です。
番外編:ケップビーチ
シアヌークビル市から車で2時間半ほど、お隣のケップ州にあるビーチです。
シアヌークビルのビーチがその様相を急激に変えた時、多くの欧米系観光客が、その行き先をこちらに変えたと言われています。
以前からシアヌークビルに次ぐビーチリゾートとして、整備や開発が行われてきたため、ここで挙げた3か所のうちで一番行きやすいビーチだと思います。
道行く人の数は多過ぎず少な過ぎずで心地よく、外国人観光客向けのおしゃれなホテルやレストランもあって安心です。
まとめ
カンボジアでビーチを楽しむという少し異色な特集でしたが、いかがだったでしょうか。
カンボジア政府はビーチリゾートの開発に力を入れており、シアヌークビル周辺の様相は今でも刻一刻と変化し続けています。
今は、再開発途上で一時的に魅力が下がってしまっているシアヌーク市内のビーチも、開発が一息つく数年後にはまた新たな魅力を帯びているかもしれません。
訪れるタイミングごとに、全く違う顔を見せるカンボジアのビーチリゾートへ、ぜひ一度訪れてみてください。
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