痛みがない乳がん検診
女性の乳がんの割合が近年高くなってきている傾向のようです。
乳がん検診というと『痛い』という声を耳にすることがあります。
そんな乳がん検診が、広島大学にて検診の機械が痛みがないものが発表されました。
この痛みのないそして機械はどういったものなのでしょうか?
今までと新しく開発された機械の違いについても、述べていきたいと思います。
乳がんについて
乳がん検診の前に、乳がんについて軽くふれたいと思います。
2011年までのデータですが、国立がん研究センターがん対策情報センターによりますと、12人に1人の割合で乳がんを発症されているとのことです。
なぜふえるよになったかというと、時代とともに食生活や普段の生活がかわってきたことが理由のようです。
年代でいうと、30代から40代の人が多く発症している割合が多いみたいです。
だからといって、他の年代が安心というわけではありません。
乳がんになる可能性として、身内や親族に過去乳がんを患ったまたは乳がんで亡くなられた人がいる家庭、そして初潮年齢が早すぎたり遅すぎたということもいわれてます。
乳がん検診とは?
乳がん検診は、どんなことをするのでしょうか?
まずマンモグラフィーといいまして、乳房をX線で撮影してガンやその他異常がないかを調べる機械です。
放射線技師の方が、左右片方ずつ横と斜めの位置から撮影を行います。なので合計すると4回撮影することになります。
乳房を圧迫版に挟んで撮影する形となります。例えるならばサンドイッチのような感じです。
圧迫版に挟まれた感じになるのです。ですから、どうしても痛みが生じるのです。1枚につき撮影時間はおおよそ10秒ほどで終わります。
病院によって様々ですが、マンモグラフィーの他にエコー検査もあります。
マンモグラフィーでみつからなかったり異常が見られた場合、もっと詳しく検査をするのがこのエコーなのです。
超音波でワキから胸にかけてみていきます。緒音波でふれたところの画像が映し出され、専門の方がみて判断します。
しこりやマンモグラフィーのときに映し出された石灰化といった症状を、もっと細かく調べることが出来ます。
ですからマンモグラフィーで乳がんをみつけることができなかったとしても、エコー検査で見つかる場合があるというわけです。
今までのマンモグラフィーとの違い
この度広島大学が発表されました乳がん検診の機械は、あおむけにねた状態で撮影されるそうです。
今までのは、立って撮影する感じだったのです。まず、撮影する態勢がかわってますね。
次に約10分間電波を当てて検査をします。従来は1度につき、約10秒の撮影でした。
4枚撮影するので、40秒ということになりますね。
それでも以前より、撮影時間は長くなる仕組みです。
マンモグラフィーは、X線での撮影のためある程度の被ばく率があります。
そのときにあびてしまう自然被ばく量は約0.05から0.15シーベルトと少量の量です。
日本の1年間での自然放射線の被ばく量は、だいたい2.1ミリシーベルトだそうで、マンモグラフィーでの被ばく量は、それよりわずかに少ない量ということになります。
それでも被ばくを浴びてしまうことに、不安を感じる方もおられたと思われます。
しかし広島大での新しい機械においては、その被ばくのリスクはないとのことです。
今まで不安を感じていた方も、これならば安心して検査をうけることができそうです。
新しい乳がん検診の良さ
今までの乳がん検診に比べてみて、よいと思われるところをあげたいと思います。
検査をするにおいて、痛みがない。
被ばくを少量でも、あびてしまう心配がない。
マンモグラフィーの機械を操作するのは、放射線技師の方です。従来よりも、操作方法が簡単になるそうです。
そのため、操作を早く覚えられるでしょう。それにより作業効率も早くなり、1日に乳がん検診で診る人の数が今現在より、多く診ることができる可能性がでてきます。
検査方法が、患者さんの乳房にマンモグラフィーの機械装置をかぶせて電流を流すだけで調べることが出来るとのことです。
そのため、患者さんの体力そして精神的な負担が減るように思います。
まとめ
今まで乳がん検診をうける女性から『痛い』といわれ続けてきたマンモグラフィー。
そんな患者さんの意見をききいれ、痛くなく検査ができるマンモグラフィーが発表されました。
この話題を知り、喜ばれた方がいたことだと思われます。
今後はどの程度の割合で、どれくらいの数の病院で新しいマンモグラフィーの機械を導入するのかというところが気になります。
乳がんに限らず、がんは早期発見ならば治る確率が高いですよね。そのためにも、検診は必要だと思います。
そうはいうものの、検診のたび毎回痛い思いをするのはきついですし、できればさけたいと考えてしまうでしょう。
だが新しいマンモグラフィーの機械ができたことで、乳がん検診の印象が今までと変わってくると予想されます。
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