男子の縮毛矯正について
女性だけでなく男性も自身の見た目に気を遣うことが普通になってきている現代、男性でも縮毛矯正をする人が増えているようです。
湿気が高くなる梅雨から夏にかけての季節などは特に、くせ毛に悩んでいる男性も多いのではないでしょうか。
ヘアアイロンや強めのワックスでごまかすこともできるかもしれませんが、やはり限界があります。
そこで、縮毛矯正という選択肢が出てくるのですが、そもそも縮毛矯正とはどのようなものなのか、実際にはよくわかりませんよね。
今回は、男性向けに縮毛矯正の仕組みや、そのメリット・デメリットを紹介し、男子でも縮毛矯正をかけるべきなのか、について考えてみます。
くせ毛と縮毛矯正の仕組み
まず、縮毛矯正を検討する原因となるクセ毛になってしまう要因は、遺伝であると考えられています。
一説では、日本人の40%はクセ毛の遺伝特性があるとも言われています。
このクセ毛と直毛の違いはというと、毛穴の表面の形であり、直毛の場合は平坦ですがクセ毛の場合はデコボコとしています。
縮毛矯正では、主に2種類の薬剤を使ってくせ毛のある髪をまっすぐにしていきます。
まず、薬剤Aと熱によって、髪の毛の主原料であるタンパク質を一度分解し、アイロンやドライヤーよって髪の毛をまっすぐに伸ばしていきます。
そして、薬剤Bを髪の毛の表面に塗っていくことで、時間が経ってもまっすぐな髪質が崩れないようになります。
縮毛矯正のメリット・デメリット
縮毛矯正のメリットは、くせ毛の人には実現できなかったヘアスタイルをキープすることができるようになることです。
また、くせ毛がより強くなる雨や高湿度の日でも、ヘアスタイルに悩むことがありません。
不自然なほどに直毛になってしまうのは気が引けるという人は、前髪やもみあげなどの顔周りだけに部分的に縮毛矯正をかけることで、くせ毛の悩みを解消することもできるかもしれません。
髪がストレートだと、スタイリッシュな顔のラインが実現でき、よりクールな自分を演出できます。
一方、縮毛矯正におけるデメリットとしては、薬剤をつけた後にストレートアイロンで真っすぐにする、といったステップに多くの手間がかかるがあげられます。
これにより施術には多くの時間を擁することになります。さらに、この施術時には、薬剤と熱を使用するため、髪そのものにも多くの負担がかかってしまいます。
そして縮毛矯正をかけた髪は半永久的にストレートが持続しますが、その後伸びてきた髪に効果はありませんので、ストレートの髪質をキープしたい場合には、髪が伸びるたびに、定期的に縮毛矯正を施術することが必要になってしまいます。
男子も縮毛矯正をするべきか
まず、すでに施術をしている人が多いと思われる女子と縮毛矯正の関係を考えます。
もし、この記事を見ている、くせ毛で悩んでいる女子がいるとしたら、縮毛矯正を施術するべきだと考えます。
女子は男子と比べて髪が長く、施術後に髪質をキープすることも比較的楽です。そして最も重要な点に、女子はストレート感が強い髪のほうが男子に人気がある、という現実もあります。
よって、女子が縮毛矯正を施術するにあたっては、縮毛矯正によって髪の毛が受けるダメージをいかに最小化できるか、のみを考えて、それが受容できるのであれば、是非施術を検討してほしいと思います。
一方で男子の場合、そもそも縮毛矯正を施術すべきか否か、しっかりと見極めることが必要です。
定期的にカットして自身の髪質にあった髪形をキープできていれば、必ずしも縮毛矯正を施術する必要なないと考えます。
言い換えると、男子においては、縮毛矯正のメリットをデメリットが上回っていると感じるのです。
なぜなら、男子の場合、女性ほどにストレートな毛髪が人気という状況とも思えませんし、むしろある程度のくせ毛は、かわいい雰囲気があって良いというような意見もあります。
さらに、良質なカットにより毛量調整がしっかりと行われてさえいれば、クセによる膨らみ等もある程度抑えられますし、本当に必要な際にヘアアイロン等でストレートな髪を演出することで、そのギャップを使うこともできるのです。
最後に、定期的な施術も不要で神へのダメージを心配する必要もなく、毛髪ケアが非常に楽になるという点も強調したいと思います。
くせ毛がコンプレックスの人へ
男子にも身だしなみに気を遣うことが強く求められている現代では、くせ毛がコンプレックスとなっている人も多いことでしょう。
しかし、TVで活躍して絶大な人気を誇るイケメン俳優にだって、多少のコンプレックスはあるものですし、イケメン俳優と呼ばれる人にも、くせ毛の人はいます。
髪の毛もファッションの一部と扱われている現代では、くせ毛の人はそれをどう扱うのか、縮毛矯正をかけるのか、かけずにそれを活かすのか、そういった事に悩むのも良い経験だと思うのです。
個人の個性として、それぞれにコンプレックスがあり、それをどう扱って自分をプロデュースしているのか、それを考える過程が面白いものだし、失礼な例ではありますが、不細工をだけど面白いお笑い芸人は自分が良いところ(人を笑わせられるところ)を必死に伸ばした結果だと思うのです。
コンプレックスをバネにして、などとよく言われますが、このバネとは、単純に対処をする、
ということでなく、個人がいかにして全体としてそのコンプレックスを克服していくか、を真剣に考えることです。
悩みつくして、自分の答えを出した経験は、くせ毛に対処するという結果以上に、自分に力を与えてくれるのではないでしょうか。
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