問題山積み!平昌オリンピック
2月9日開幕予定の平昌五輪、その開催へ向けて様々な動きが報道されています。
一部メディアでは、中止になるのではとまで、ささやかれた事もあります。
2020年の東京五輪に注目が集まる日本国内ですが、直近に平昌五輪があることも忘れてはいけません。
北朝鮮問題
建前上、五輪には政治的要素を介入させないという大前提があります。
この度、北朝鮮が平昌五輪への参加を表明しました。
世界的にとても驚きであり、何しろ、今まさに北朝鮮はミサイルの挑発行為により、世界中から白い目で見られている状況です
しかし、五輪の前提を鑑みると、IOCとしても、ロシアは国をあげてのドーピング問題でしたので、出場禁止にできましたが、北朝鮮はスポーツに関係のないところの問題なので参加を拒否することもできないのでしょう。
北朝鮮が平昌五輪に派遣する「芸術団」の視察団が21日、陸路で韓国入りをしました。
この視察に関しても韓国側は振り回されたようです。
当初視察団は20日に来韓する予定でしたが、前日の19日のしかも夜に何の説明もなく、視察を取りやめると、北朝鮮側が言ってきたそうです。
そして1日後の20日に再び「21日に視察団を派遣する」と通知してきたそうです。
韓国側からすればたまったものではなかったと思います。
そのうえ、この過程で北朝鮮メディアは20日、韓国政府に対し「対北朝鮮制裁違反などという雑音が飛び交っているが、南朝鮮(韓国)当局があいまいな態度である」と批判しました。
また、21日に至っては、またもや北朝鮮メディアも「南朝鮮の各界も我々が援助の手を差し伸べていることにありがたみを禁じ得ない」と主張しました。
普通なら、問題発言とし取り上げるべきかと思いますが、韓国側は遺憾表明すらしていません。
それにはやはり、米朝間の交渉の場を平昌五輪に置きたいという構想を貫きたいという思惑があるように思います。
しかしそのような逃げ腰の態度では、北朝鮮は嫌な方向へ調子に乗るのではないかと思います。
揺れる韓国国内
当然、開催国である韓国の国民は殊更、五輪への関心は高まっています。
その中で、この度の弱腰の韓国政府を批判する声が多数あるようです。
特に、アイスホッケー女子の合同チーム結成をめぐっては反対の声が72.2%に達し、19歳~29歳では8割を超えています。
その最たる理由は、文大統領が、合同チーム結成にあたり、自身が掲げてきた「公正」「当事者優先」という理念に大きく反し、選手らの同意も求めず決定したことにあるようです。
とはいえ、文大統領もいちいち同意を求められる状況ではなかったような気もします。
そんな中、大統領は合同チームに注目が集まることで「不人気種目の悲しみを拭う機会になる」と発言したと言いますから、お手上げです。
どこの国にも「言わなくていいことをわざわざ言ってしまう」人がいるのです。
事実そうだとしても、批判されている時にさらに言うことではないと思います。
こうしたことで韓国国内は手放しで喜べない状態のようです。
各国の対応
韓国は雪不足で日本に代替え地を打診する雰囲気を出しています。
もちろん無理です。そんな中、安倍首相に開会式への招待を申し出たところ「国会の日程を見て検討する」と一旦は返事をしましたが、訪韓するという報道もなされています。
その他、米、中、露の首相に開会式出席を要請しましたが、いずれも参加の返事はしていないようです。
現在不参加を表明しいているのは、フランス、オーストリア、ドイツです。
初めはフランスだけが不参加を表明していましたが、それを受け、ほかの2国も続いたという感じでしょうか。
北朝鮮の参加はともかく、合同チームのことは、各国も今一つ納得していないのかもしれません。
何より、いつ何がおこるか分からない土地に、自国の大切な選手や大統領や首相を送ることに、二の足を踏むのも頷けます。
まとめ
ここまで見てきて、やはり「政治的意図」と存在を感じます。
いやむしろ、それをベースに事が運ばれているようにも思います。
北朝鮮にとっては、五輪の前提をうまく利用したように感じます。
普通の神経なら参加させてなどと言えないように思いますが、さすがは金総書記といったところです。
ヨーロッパ諸国はミサイルの危険性は低いため、触らぬ神に、いや、金に祟りなしといった対応でしょうか。アメリカに任せておこうと考えても不思議はありません。
韓国としても何としても五輪を成功させないと、威信問題にも関わるところですが、今上げてきた問題の他にも、解決しないといけないことがたくさんあるようです。
例えば、資金問題、先にも挙げましたが雪不足、交通の便の悪さ、大幅な工期の遅れ、宿泊施設の不足によるモーテルの高騰、環境の悪さ等々、あともう数日後に開催が迫っているにもかかわらず、これだけの問題を抱えているのは致命的ではないでしょうか。
そういったことから中止の声も広まったのだとおもいます。
しかし、泣いても笑っても2月9日はもうすぐやってきます。
まずは安全に五輪を終えることを願っています。
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