サンドイッチマンの人気の理由
サンドイッチマンとは
グレープカンパニー所属のお笑いコンビで、漫才とコントの二刀流で知られていますが、今期に入って、レギュラー番組がついに15本を超えたことが話題となりました。
1998年9月、宮城県の高校の同級生だった伊達みきお(ツッコミ)と富澤たけし(ボケ)がコンビを結成しました。
もともと伊達は高校卒業後福祉関係の会社に就職していて、富澤は他の人と「ゆやゆよん」というコンビを結成していました。
1995年に設立された仙台吉本に入ることを目標とし、活動を続けていましたが、所属する前に仙台吉本が撤退してしまい、富澤もコンビを解散します。
もともと伊達とコンビを組みたかった富澤は3年かけて口説き、コンビ名を「親不孝」として上京し、その後、浜田ツトムを加え「サンドイッチマン」と改名し、浜田が脱退した後もコンビ名を変えずにやっています。
そして二人が30歳を迎える2005年、「今年が勝負」と決め、ライブ出演に力を入れていると「エンタの神様」の出演が決まりました。そこでのネタが認められ、定期的に出演できるようになりました。
運命を変える2007年M-1グランプリに敗者復活枠から決勝に進出し、見事チャンピョンの座を射止めます。
結成から9年、スターへの切符を手に入れました。
その後は確かな実力のネタに加え、トーク番組でも安定したコメントで人気を集め、テレビ出演はもちろんラジオや営業でも引っ張りダコのコンビとなりました。
サンドイッチマンの構成
伊達みきお
宮城県出身で、仙台藩主・伊達家分家の大條氏の末裔です。
ぽっちゃり体型に金髪というインパクトのある外見でサングラスの奥の瞳が可愛いと言われます。
鋭く、独特の言い回しのツッコミは、芸人の間でも一目置かれる技です。
プライベートでは2009年にフリーアナウンサーと結婚しています。
富澤たけし
伊達みきお同様宮城県出身で、高校卒業後は芸人になるためアルバイトを続けていました。
ネタは富澤が担当しています。
少しふざけた感じから秀逸なボケを繰り出します。
一度、生放送で「もうチャンネル変えて」と失言してしまい、あわや出演禁止かというところを安藤裕子アナウンサーのとっさの機転で助けられ、乱一世の二の舞は避けられました。そのことから、二人は安藤アナに頭が上がらないと言われています。
プライベートでは伊達と同じく2009年に一般女性と結婚しています。
サンドイッチマンの評価
ビートたけしやダウンタウン松本といったお笑い界での重鎮も認めています。
特にネタに関してはビートたけしの評価は高く、エンターテインメント賞日本芸能大賞を受賞しています。
他にも、三遊亭円楽や関根勤、島田紳助などビッグな人からの支持も得ています。
キングオブコントでは、M-1との2冠を期待されましたが、惜しくも東京03に逆転され準優勝にとどまりましたが、視聴者の評価はサンドウィッチマンに集まり、過去のM-1優勝者の中で最も輝いている芸人にも選ばれています。
その他の活動
東日本大震災では、サンドイッチマンは東北放送のロケ中に被災しています。
その後、募金口座を開設し、サンドイッチマンは2人で1、000万円の募金をしています。
グッズ販売など合わせて9000万円を知事に渡しました。
また、親善大使を多く務め、全国の地方局での番組や営業が途切れない理由でもあります。
例えば、みやぎ絆大使、東北楽天イーグルス応援大使、ベガルタ仙台仙台市民後援会名誉会員など、出身である宮城を中心に数多く就任しています。
まとめ
今やテレビで見ない日は無いほどの活躍を見せるサンドイッチマンですが、そこに至るまでの道のりは決して楽なものではなかったのです。
「エンタの神様」出演が決まった2005年に、まだ結果が出せなければ伊達を芸人の世界に引き入れた責任を考え、富澤は自殺まで考えたといいます。
コンビ仲が良いことでも有名ですが、相方を思いやる気持ちはとても大切なことです。
募金のことも、親善大使のことも、この二人が人間としてとても優しいことの証拠です。
その人柄もテレビ出演や営業に引っ張りだこに一役買っているでしょう。
しかし、何と言ってもネタの面白さが一番のウリです。
サンドイッチマンは「エンタの神様」から「M-1優勝」というネタだけで成功への階段を昇り始めたので、どんなに忙しくてもネタをやり続けると言います。
単独ライブツアーはチケットが取れないほど人気で、売れていない頃から毎回ライブに来ているお客さんの小島さんも戸惑うほどだそうです。
ちなみに、伊達は小島さんを自身の結婚式に招待しています。
テンポが良く、言葉選びが秀逸な漫才やコントは、何度見ても笑えると人気です。
また老若男女問わず、分かりやすいネタになっているのは、幅広い人に笑ってもらいたいという願いの表れではないでしょうか?
そういう優しい気持ちで笑いを届けようとするサンドイッチマンの姿勢が、これからも変わらず、見ている多くの人を笑顔にしてくれることを願っています。
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