キリスト教・イスラム教・仏教 他
地球上の世界各国には様々な宗教があり、政治経済を含めて社会に大きな影響を与えている。
その中でも、キリスト教・イスラム教・仏教は世界三大宗教と呼ばれている。
しかしここで、不思議なことであるが、信者数だけから見るとヒンドゥー教の方が信者は多い。
なぜ、三大宗教に入らないかというと、信者が特定な地域に偏っていて、その民族の伝統や慣習と深く結びついているので、民族宗教の扱いで、他のように世界各地に広まっているわけではないので入らないということらしい。
キリスト教
開祖は、自ずとしれた、イエス・キリスト。
時期は、紀元元年。
聖地は、エルサレム。
教えは、旧約聖書・新約聖書。
信者数は、約24.1億人。
「神を信じるものは誰でも救われる」と説いて十字架の上で処刑されたが、3日後に復活したとされるイエスを救世主(キリスト)として生まれ、信仰する宗教。
元々、イエスやその伝道師はユダヤ人で、ユダヤ教からの分派である。
2世紀頃に、新約聖書が出来て、その後の4世紀にローマ帝国とともに広まっていった。
11世紀頃に、東のギリシャ正教と、西のローマカトリックに分裂したとされる。
16世紀の宗教改革によってカトリックからプロテスタントが生また。
現在でも、広くヨーロッパ文明に根付き、世界に広まっていった。
主な宗派
ローマカトリック
・ローマ教皇を最高指導者として仰ぎ見るローマカトリックは約12億人の信者がいる。
・ちなみにカトリックとはギリシャ語で普遍的という。
プロテスタント
・聖書中心の信仰を重視して、解釈は個人の良心に任されている。
・カトリック教会から分離したキリスト教諸派の総称を表す。
神父=カトリックの司祭
(独身とされている)
牧師=プロテスタントの聖職者
(結婚してもOK)
イスラム教
開祖は、マホメット。
時期は、610年。
聖地は、メッカ・メディナ・エルサレム。
教えは、コーラン。
信者数は、約17.0億人
アラビア半島メッカにて、マホメットが興した、ユダヤ教・キリスト教の流れをくむ宗教で、一神教。
唯一の神とされるアッラーを信仰し、偶像崇拝は禁止されている。
神から啓示されたコーランが教典。
マホメットの死後、後継者を争って、スンニ派とシーア派に別れた。
二大宗派ではあるが、スンニ派はイスラム圏全体の9割近くを占めている。
スンニ派
・マホメットの後継者に従兄弟で娘婿のアリー、その他アリーの他の後継者として(アブバクル、オマル、オスマン)も正統の後継者として認める。
シーア派
・アリーとその子孫のみを後継者(指導者)として、スンニ派と対立している。
仏教
開祖は、ゴーダマ・シッダー・ルタ(釈迦)
時期は、紀元前5-6世紀。
聖地は、ブッダガヤ(八大聖地)。
教えは、仏教経典。
信者数は、約5.2億人
紀元前5世紀頃、インドの東部ブッダガヤで悟りを開いて生まれたとされる。
ガンジス川流域から、アジアを中心に広まっていった。
修行によって生老病死の苦から解放して、悟りを開いて解脱を目指す。
大乗仏教
・大衆全体の救いを目指して、中国・朝鮮半島・日本へ広まった。
小乗仏教
・厳しい修行で自らを仏に導くとして、東南アジア中心に広まった。
日本の仏教宗派(伝統的な宗派13宗)
・天台宗ーー最澄(平安初期)
・真言宗ーー空海( 〃 )
・浄土宗ーー法然(鎌倉時代)
・浄土真宗ー親鸞( 〃 )
・臨済宗ーー栄西
・曹洞宗ーー道元
・日蓮宗ーー日蓮
・時宗ーーー一遍
・黄檗宗(おうばくしゅう)
・華厳宗
・法相宗
・律宗
・融通念仏宗
第2次世界大戦後に、憲法改正により、宗教団体が自由となり教団が増えていった。
その他
ヒンドゥー教
バラモン教(アーリア人)とインドの地域宗教の融合により発生した。
輪廻・解脱などを基本教義として、法制度、生活習慣などに深く浸透している。
インド国民の約8割が信仰している。
信者は、約9.8億人。
宗派にヴィシュヌ神とシヴァ神をそれぞれ最高神として祭っている。
ユダヤ教
紀元前4-5世紀、古代イスラエル民族とヤハウェ宗教の伝統から発展した。
唯一の神ヤハウェを信仰し、選民思想やメシア(救世主)信仰などを特色とするユダヤ人の民族宗教で、後のキリスト教やイスラム教に影響を与えている。
聖地はエルサレムの「嘆きの壁」として、有名である。
宗派 ?
・超正統派
・正統派
・改革派
年中黒いスーツでひげを伸ばしている男性は、超正統派の象徴である。
信者は1,500万人
聖典は「トーラー」
まとめ
仏教はともかく、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地とされるエルサレムは、「嘆きの壁」「聖墳墓教会」「岩のドーム」があり、この都市の帰属は難しく、パレスチナ紛争の一つで、解決できない問題かもしれない。
宗教により、歴史や社会の動きが大きく変わってしまい、それだけ難しい問題をはらんでいる。
追記:
先日池上彰の番組で、エルサレムの特集を流していたが、とても興味がわいてきた。
近くには「死海」があり、ここには昔から行ってみたいと思っていたので、退職後の海外旅行先の一つに加えたい。
そう、この死海は塩分濃度が高く、ボーリングの球でさえ、浮くと聞いた。
行ってみたいものだ。
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