世間を揺るがしている『日本相撲協会』について考える

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日馬富士の引退をどう見る

 

 

日馬富士の引退で二分された意見

貴ノ岩への暴力事件によって自ら引退した日馬富士に関して、ネット上でも多くの人達からさまざまな意見が出ています。

日馬富士の引退について世間での意見は、ほぼ二分されたようです。

まず賛成派としては横綱という立場上、暴力はあってはならず、責任をとって引退すべきといった意見で暴力はどんな立場の人間でも許すべきではないというもの。

また否定派では、日頃の日馬富士の誠実さから、引退させるのはかわいそうだとか、相撲教会側の体質や報道の仕方がおかしいといった意見でした。

 

 

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それらの意見は、見方を変えればどれも納得できるし、どちらが正しいともいいきれません。

 

日馬富士の引退に関しての世間の調査で、賛成意見は5割を少しだけ超える程度で、残りは反対意見やどちらかといえば反対ということでした。

見方を変えれば暴力は許されないことであるとしても、場合によっては救済措置もあっていいという寛容な意見が多かったということかもしれません。

 

一見乱暴な行為が角界の中では後輩に対する指導の延長だとしても、日馬富士のとった行動は暴力行為であり引退は避けられるはずないというのが、世間の常識だろうと思っていましたが、そう単純にはいきませんでした。

 

今回は相撲協会の処分よりも先に自ら引退したわけですが、それに関しても時期早々との声もありました。

 

現在、職場や学校での暴力は非常に問題視されています。

そんな中で、いくら先輩が後輩への礼儀を教える為とはいえ、暴力を振るっていいはずがありません。

物事には人それぞれ色んな意見があって当然ですが、それにしても今回の相撲界のしかも横綱の暴力事件は、色んな意味で考えさせられる事件です。

 

 

 

 

 

日馬富士の行為は暴力なのか

日馬富士の引退記者会見での日馬富士の発言では、貴ノ岩への謝罪はなかったにせよ誠実だという人柄は出ていたような気もします。

 

そういった人柄もあって同情を買った人も多く、礼儀を欠いた貴ノ岩や指導する立場である貴乃花親方に対して批判の目を向けた人もいたのではないでしょうか。

 

しかし全てを心情的なもので許してしまうと、暴力の肯定につながりかねないし、その辺は厳しく一線を引くべきなのでしょう。

日馬富士の引退会見での言葉に、行き過ぎた指導だったといった言葉がありましたが、貴ノ岩サイドへの謝罪の言葉がなかったことからしても、やはり自分がやったことが暴力行為であるという認識が希薄なのだろうという感想をもってしまいました。

 

 

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相撲の世界では、どこまでが指導的行為でどこからが暴力行為なのか、一般的常識とずれがあるのかどうか。

またそういった意識のずれがあって、しかも相撲協会での隠蔽体質と絡み合えばこうした問題は闇に伏される可能性もあり、貴乃花親方の不審な行動もまた一方的に否定できないこととして、見守っていく必要があるのかもしれません。

 

それにしてもプロの格闘家といっていい力士の、それも横綱が、たとえカラオケのリモコン(リモコンといってもかなりデカイ)であろうが、物で殴るという行為は、いくら激昂していた場面としてもありえるのでしょうか。

暴行事件で一番最初にニュースに出たときは、日馬富士がビール瓶で貴ノ岩を殴ったという報道でした。

ビール瓶で殴って怪我をさせて、果たして次の日にいくら力士とはいえ巡業に出れるものなのか。

ほとんどの人がそう思ったことでしょう。

ビール瓶で殴ったという報道は、その後シャンパンの瓶だと判明し、しかも殴る前に手から滑り落ちたという。

でも実際には使っていなかったとしても、その時滑っていなければどうなっていたのかという問題もあります。

 

カラオケのリモコンで殴るだけでなく、素手でもかなりの回数(数十発であったり回数は未だ不明)を殴っているわけで、それだけでも立派な暴力行為だといえそうですが、報道は曖昧な点も多くあとは検察の判断に任せるしかありません。

 

 

 

 

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日馬富士がもし暴力以外の手段で貴ノ岩に指導できていたら

日馬富士が既に引退してしまいました。

ですから過去を振り返っても、本人はもちろん日馬富士のファンや相撲ファンはどうすることもできないわけです。

 

済んだことに、もしもを使っても仕方のないことは分かっていますが、もしカラオケのリモコンで殴らずに張り手一発程度に留めておいたならどうなっていたか。

 

決して引退にはならなかったでしょうし、そのことが報道されたとしても、日馬富士よりも逆に貴ノ岩の日頃の態度の方が問題視されたのかもしれません。

 

そしてもし手は出さずに大声を出して叱責をすることで、その場を治めることができたなら、間違いなく日馬富士は引退するには至らなかっただろうし、むしろ先輩力士として後輩を指導したという美談で終わっていたかもしれません。

 

 

少なくとも、世間に知れ渡るニュースにはならなかったのだろうと思うと、たとえ酒の席で感情を抑えにくかったとはいえ、もう少し日馬富士に自制心があったらと悔やまれます。

 

 

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5-2:思いつき

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