ゴミ屋敷問題を何とかしたい
ゴミ屋敷になる理由
最近よくテレビで取り上げられているのが、たくさんのゴミに埋もれた所謂「ゴミ屋敷」です。
昔から片付けが苦手で整理整頓ができないような人はいたかと思いますが、それとは全く違うレベルのゴミの量です。
重なり合う、山のようなゴミの上で生活を送るような日々です。
ゴミの上で食事をし、ゴミの上で眠る。偶然、食事中にその場面を放送していたことがあり、気持ち悪くなったことがありました。
放送局の方は、難しいかもしれませんが、せめて多くの人がご飯を食べているような時間帯に、こういった内容の番組を流さないで欲しいと思ったほどです。
ゴミ屋敷の住人の中には、一見全くそんな風に見えないような人もたくさんいました。
とても美人で洋服のセンスも良い女性だったり、真面目そうで仕事も一生懸命しているような人だったりします。
しかし、自宅に帰ると何年も掃除をしていないゴミの山が待っているのです。
自宅をゴミ屋敷にしてしまう人は、一人暮らしをしている人に多いようです。
若い人もいれば、高齢者の人もいますし、女性も男性もいます。
一人で暮らしている為に、家が不潔になっても誰も注意してくれません。
それもまた、ゴミ屋敷を悪化させてしまう原因でもあります。
仕事が忙しくて、片づけたりゴミを捨てたりする時間やエネルギーがないということが原因の方もいます。
また、ゴミの分別方法や出し方などが分からずに、ゴミを溜めてしまう方もいるとのことです。
他にも、うつ病など精神的な病気の為にゴミ屋敷にしてしまう人もいます。
自分がうつ病であることに気が付く人ばかりではないので、周りの人が様子を見ておかしいなと思ったら、声をかけてあげるのも良いのかもしれません。
ゴミ屋敷になってしまったら誰かに助けをもとめよう
自分の部屋がゴミ屋敷だった場合、それをカミングアウトすることはなかなか勇気がいることだと思います。
特に女性であれば、かなりの勇気を要することでしょう。
しかし、自分で片づけられるレベルではない場合、そのまま放置していても解決することはできません。
益々悪化するばかりです。
ですから、是非誰かに打ち明けて相談するべきです。
家族に話して、部屋を見てもらうのも良いでしょう。
或いは、信頼できる友人に告白するのも良いかもしれません。
それができない時は、早めに業者に相談するのがオススメです。
業者であれば、これまでもゴミ屋敷を何度も目にしていますので、ゴミの山に対しても免疫があります。
ただ、業者にお願いすれば、それなりに費用もかかってきますので、そこは覚悟しなければなりません。
それでも、衛生的に悪い所で暮らすことで体調を崩したりするよりも良いと言えそうです。
また、他にも心配なことがたくさんあります。
長い間ゴミを放置していると、床や壁が腐ってしまい補修に多額の費用が必要になることもあります。
賃貸の方は、特に注意しなければなりません。
また、自分では気が付いていなくても、かなりの悪臭を放っていることもあります。
それは、部屋だけでなく、そこで暮らしている洋服や体に付くこともあります。
知らず知らずのうちに、スメハラをしている可能性もあるのです。
他にも、火事を起こしやすいといったデメリットもありますので、ゴミをそのまま放置しておくわけにはいきません。
高齢者のゴミ屋敷
若い頃はきれい好きでいつも整理整頓ができていたのに、高齢になったら部屋が物で溢れかえったり掃除がされていなかったりと、家族は戸惑うこともあります。
高齢になると、どうしても掃除や片付けが苦手になる傾向がありますので、仕方がない部分もあるのかもしれません。
しかし、あちこちにものが転がっているような状態の中生活しているは、高齢者にとって危険なことです。
物につまずいて転倒し、骨折してしまうこともあるからです。
高齢者の場合、骨折がきっかけで寝たきりになってしまうこともありますので注意が必要です。
とは言え、高齢者に片づけるように言ったり、ゴミを捨てるように言ったりしても、素直に聞いてくれないこともあります。
色々理由を付けて、捨てようとしない、最後は怒りだして話にならないといったケースもあります。
ゴミの処分について高齢者と話すときはコツがいります。
くれぐれも、頭から命令するような言い方はしないようにしましょう。
プライドを潰さないように、気を付けながら優しくお話しするようにしましょう。
また、自分の親が片づけられずにゴミの中で生活している所を見ると、ショックを受ける人が少なくありませんが、多くの人が同じように片付けが苦手になることを理解し、温かく見守るようにしてあげてください。
まとめ
ゴミ屋敷は、なかなか見えてこない問題だと言えます。
原因も色々ありますが、背景に精神的な病があることも少なくありません。
ゴミ屋敷の住人であることを告白することは勇気がいることかもしれませんが、勇気を出して早めに対処することをオススメします。
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