スペインの魅力探究シリーズ3
シリーズ3として、スペイン旅行の前に絶対知っておきたい習慣で、食生活について紹介します。
やはり、スペインへ行くのであれば、本場のスペイン料理を味わわずには帰れません。
たとえ、日本でスペイン料理レストランへ通っても、本場の味は別物です。
ここでは、文化を事前に知ることで滞在時間を無駄なく利用し、スペインの魅力を堪能するために絶対知っておくべきスペインの3つの習慣を紹介します。
1 最低限知っておきたい3つの習慣【復習】
前前回は1つ目の習慣、お昼寝タイム【シエスタ】について、前回は2つ目の習慣、【日曜日と祝日はすべてが休み】な理由 についてご紹介しました。
まだ読んでいない!という方はこちらからどうぞ。
【スペインの魅力探究シリーズ1】
【スペインの魅力探究シリーズ2】
今回は最後の3つ目の習慣を解説していきたいと思います。
2 日曜日と祝日はすべてが休み。 日曜日は安息日
3 食事は一日5食
2 驚きの一日5食! タイムスケジュール
文字通り、スペインでは多数の人が伝統的に一日5回食事を取ります。
それでも、
・食べすぎではないのか? 肥満になるのでは?
・5回に分けて少量ずつ食べているのではないか?
・そもそもいつ食べているのか?
と、様々な疑問が湧いてきていると思います。
ここに一般的なスペイン家庭の食事タイムスケジュール(平日の)例を書いてみました。
2食目: 11時頃 間食 (メリエンダ) 会社・学校・バルなどで
3食目: 14時~16時 昼食 自宅で家族と
4食目: 18時頃 間食 (メリエンダ) 各自が自由に
5食目: 20時半~23時 夜食 自宅、レストラン、バルなどで
日本に比べると、昼食と夜食の時間が遅いのが特徴的です。
3 なぜそのようになっているのか
その答えは、間違いなくシエスタが大きな要因になっていると言えるでしょう。
もうご存知の通り、シエスタとは14時から17時頃までの時間、自宅で家族と昼食を食べ、午後への休息(昼寝などをして)を取ることです。
さらに、スペインでメインの食事は夕食ではなく昼食ですので、昼食を中心に考えると答えが出るのではないでしょうか。
つまり、シエスタの目的でもある【暑く集中力が低下する時間には休んで、涼しく集中力が向上する時間に働く】を実践するために、昼食は14時から15時くらいに取るのがベストな訳です。
そうなると、出勤前や登校前に朝食を取ると14時までにお腹がすくので、間食(メリエンダ)となります。
昼寝をしてまた出勤し仕事をして(17時~20時)、自宅へ帰るまでには時間が空くので、間食します。
小マメに食事をするので、空腹で食べすぎてしまう心配はなく、夜食は遅く日本に比べ軽いので、寝るまでにお腹が空いて何かを摘まむ必要もないのです。
そのように考えると、なんとも5食の効率が良いように思っても、不思議はありません。
4 間食 (メリエンダ)とは
朝食の量は、大体日本と同じ量で、昼食は日本の晩御飯、夜食は日本の軽めの昼食の量を想像してください。
メリエンダとはスペイン語で間食という意味です。
日本語でいうおやつの時間とは少し違います。
実際に食べているものは
① 2食目のメリエンダの内容は一般的にボカディージョと決まっています。
小さめのフランスパンの間に好きな具材を挟んだ、言わばスペインのサンドイッチです。
毎日、このボカディージョを子供たちは必ず持って学校へ行きます。
日本のお弁当のようなものですね。気軽に手で食べられるので、おにぎりのような感覚です。
② 4食目のメリエンダにはボカディージョよりは、日本でいうオヤツタイム、ティータイムのような少し何かを摘まむ、軽いものを食べる方が多いように思いますが、それは午後の仕事量により変化するようです。
現地ではぜひ、ボカディージョを食べて見ましょう!
5 旅行者でも美味しいレストランを見分けるコツ
さて、このようにスペインの食生活リズムを知ると、旅行へ行くときに利用するカフェやレストランの営業時間が気になります。
もちろん、ファーストフード店は一日中開いていますし、外国人観光客向けのレストランは朝から晩まで開いているところは沢山あります。
しかし、ここで旅行者でも良い(美味しい)レストランの見分ける簡単なコツを教えます。
ズバリ!『スペイン人の食事時間に合わせて食べる!』これだけです。
数日しか滞在しない外国人の感覚を信じるより、その地域の住民の舌を信じる方が、確実性が増す気がするので、私はスペインタイムで食事をするように心掛けています。
言い換えれば、本場の本物のスペイン料理を美味しく食べたいなら、スペイン人に愛されるレストランを選ばなくてはいけないということです。
つまり、外国人観光客向けのレストランかスペイン人のためのレストランかを見極めさえできれば、あとはお客さんが入っているか、空いているかで味の良し悪しが自然と分かるという方法です。
もっと詳しく説明すると、
12時頃と19時頃に沢山人がいるレストランは観光客向け!。
14時頃と20時半頃から人が集まり食べ出すはスペイン人向け!。
なので、時間をずらすだけで、あら不思議!言葉が分からなくたって、一目瞭然なんです。
時間をずらして、小腹がすいた時にはメリエンダをカフェで楽しむのも楽しいですよ。
6 【まとめ】
三つの習慣を活用すれば完璧です。
紹介した3つの習慣を、スペイン旅行での時間を有意義に過ごすための3つのアドバイスに言い換えるなら、
2 日曜日と祝日には注意。 買物は他の日にする。この日の予定は予め確認を怠らない。
3 一日5食が基本。 食べる時間をずらして美味しいレストランを見極める。
です。
このユニークさがスペインの魅力だと私は思っています。
簡単な知識はありますが、どの習慣も知っているのと知らないのでは、旅行の内容に大きな差があるかもしれません。
ぜひ3つを活かしてスペイン旅行を満喫してみてはいかがでしょうか。
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