『すごい企画を1個出すより、すごくなくてもいいから企画を100個出せ』
帯に書かれたこの文言に惹かれて購入してしまった本が『アイデアは考えるな』です。
面白法人カヤックの代表取締役の柳沢大輔さんが書かれたこの本は、タイトルからして面白い本です。
考えて出すものだと思っていたアイデア。
このアイデアを「考えるな」というのですから、「じゃあ、どうすればいいんだ?」と思い、購入してしまいました。
この本には『面白がり屋』になるためのノウハウが多く載っています。
『面白がり屋』とはなんでも楽しめてしまう人のこと。
同じ仕事をしていても、楽しそうにしている人っていますよね。
そういう人に「いいなあ。あの人はいつも楽しそうで。この仕事好きなんだろうなあ」と思ってしまうこともありますが、その人は本当にただその仕事が好きなのかもしれませんが、もしかしたらそうではなく、なんでも楽しめてしまう『面白がり屋』なのかもしれません。
『面白がり屋』になるためのノウハウは大きくわけて3つです。
「とにかく乗っかる」「自分からアイデアをたくさん出す」「楽しいと周囲に伝える」ということです。
誘われたことや頼まれたことは、面倒だなと避けてしまわず、とにかくまずはやってみることが大切なんだそうです。
本書には「やりたいことを探すなんてことよりも、自分ができることを楽しんでやることほうが、よっぽど重要だと思います」という言葉も載っています。
おもしろくなさそうなことも「おもしろそう!」と感じて、とびこむ人のところにおもしろいことは集まってくるのだそうです。
普段の仕事も「つまらないなあ」と思ってやるよりも、自ら「おもしろがって仕事してやるぞ」と思ってやるほうが楽しそうですから。
じゃあ、どうやって仕事を、おもしろがればいいんだという方法もこの本には載っています。
人間は言われたことを、ただ淡々とこなすだけの単純作業は、つまらなく感じるものです。
自らなにかを生み出すときに人間は喜びを覚えます。
なので、仕事をおもしろがるには、自分からアイデアをどんどん出せばいいだけなのです。
そのアイデアを出す方法が「考えない」というもの。
アイデアを出すのは苦手だという、発想力に自信のない方も、アイデアを考える必要はありません。
いいアイデアはそうと思っても出るものではないのです。
まずは100個探してみて下さい。
どんなにくだらない発想でもとりあえずは、出してみることが大事なのだそうです。
考えず、思い浮かんだものをぱぱっと書き出していく。
そして、100個浮かんでからそのアイデアを見て、複数のアイデアを組み合わせたり、アイデアを発展させたりすることで「いいアイデア」というものは出来上がっていくのだそうです。
かのエジソンも3500冊ものアイデアや記録を記したノートを残し、そのアイデアのほとんどが没になっている、ということもこの本には書いてありました。
あの発明王エジソンも実践した大量のアイデアを、とりあえず出してみるという方法が事細かに記述してあるこの本です。
仕事をおもしろく楽しんで、やってみたいあなたにはオススメの一冊です。
以下は紹介文から抜粋です。
「すごくないアイデア」をたくさん出すところから始めよう!
アイデアを出せないという悩みを持つ人の共通点は、「すごいアイデア」を出そうとしてしまっていること。でも、「すごいアイデア」を出している人は、その何倍も「すごくないアイデア」を出している。ピカソは生涯2万点の絵を描いた。バッハは毎週少なくとも1つ作曲していた。エジソンの死後、メモがびっしり書かれた3500冊あまりのノートが発見された。まずは「すごくないアイデア」をたくさん出すところから始めよう!
ユニクロをはじめとするウェブ制作で高い評価を得、年間100以上の新サービスを世に送り出す面白法人カヤック。そのクリエイティブな組織づくりの秘訣は、トコトン楽しく働くことにこだわること。「アイデアをたくさん出すノウハウ」は「楽しく働くノウハウ」そのものだ。ウェブ業界が注目するブレストの達人の極意を解き明かす一冊。
・はじめに
・第1章 悩まずに、まず乗っかろう
・第2章 成長するためのヒント
・第3章 誰でもアイデアマンになれる
・第4章 壁を越えるための発想法
・第5章 ゴールへとつながる道
・おわりに
・本書に登場した本の紹介
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