夏休み・冬休みの宿題代行について

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 夏休み・冬休みの宿題代行について

 

2,3年ほど前から、小学校を中心とした夏休みの宿題の代行サービスが注目されています。

ただ、このニュースに関する論調は、ポジティブな意見よりも本来小学生自身が取り組むべき宿題を金銭で委託することの是非を問う、比較的ネガティブな意見も多く挙げられています。

そこで、今日は季節はずれですが、夏休みの宿題代行の是非について、考えていきたいと思います。(北海道は冬休みが長く、宿題も多い??)

 

 

 

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そもそも夏休みの宿題とは、計画立案・実行の体験が主旨

夏休みの宿題とは、主に学校において、夏季の長期休暇を使ってこれまでの勉強の復習をさせる事を建て前に、計画倒れがいかにして発生するかを生徒に体験させるため、夏休みに課される試練のことである(アンサイクロペディアより抜粋)といった定義が見つかりました。

 

この定義が正しいとするならば夏休みの宿題とは

・ 夏季の高温多湿での授業継続が困難なため、一定期間の学校休業を行うが、その際の学びとして長期計画を、自己管理して実行していくことの難しさを体験させる。

以上のことが主旨として解釈できます。

 

確かにこの課題は、基本的に日々の授業や課題といった、目の前のものに取り組むことが多い小学生にとって、意味のある体験であると思います。

 

 

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宿題委託が提供するものは子供が自由に使える時間

一方で、この宿題委託が普及している背景には、小学生の時間不足があると考えます。

現在は都心を中心に中学受験に取り組む小学生が非常に増えており、これに付随して各学習塾のサービスも過熱してきている印象です。

 

こちらも諸説ありそうですが、4年生は週2~3日、5年生は週3~4日、6年生は週2~5日と言われています。

仮に6年生時を週4日塾とすると、塾から出される宿題・課題も考慮すると、週に5日~6日は通塾や塾課題の実施に使われることになります。

 

残りの1~2日を予備日や家族とのレジャーに充てるとしても、一般的な土日休みのサラリーマンよりもハードといえるかもしれません。

 

そして、このような状況を打開する案として、宿題代行サービスが普及しているのです。

 

塾等の学外活動に時間を割いている小学生にとって、学校の宿題に取り組む時間を自分の自由な時間に変えることの価値は、高いと言えるのではないでしょか。

 

 

 

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夏休みの宿題完了に向けて委託を選択するのは計画的な判断

以上を考慮すると、塾通学、またはその他活動で、夏休み中に宿題を終えることが難しい場合に委託等で対処することは、計画的な判断ができているといえるとも考えることができます。

 

もちろん、ただ毎日遊びたいために委託するのはどうかと思いますが、塾等と異なる文化活動(今ではゲームプロもいます)のための委託の是非をどう判断するかは、保護者の方の考えもあるかと思います。

しかしながら、家族としてその判断に納得し、金銭を払い宿題を委託する行為そのものは、当初の夏休みの宿題の意図を汲んだ判断であると結論付けたいと思います。

 

 

 

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社会の変化を子供と共有し、理解し合うことが重要

最後に、今回取り上げた夏休みの宿題委託について、最終的には家族判断と述べておりますが、その判断に向けたプロセスこそが、子供にとっての貴重な学びであると考えます。

 

インターネットの普及、また働き方やサービスの多様化により生まれたこの宿題代行サービスが、どのような背景で成り立っており、家族としてはそれをどうとらえるのか。

小学生に全てを理解するのは困難かもしれませんが、保護者と一緒にしっかりと事の背景を考えて、自分たちの生活スタイルや現状と照らし合わせてそのサービスを利用するかを判断する。

 

これからも加速するであろう社会の変化を理解しようとする姿勢は、夏休みの宿題や受験より、はるかに重要なものだと思います。

 

 

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