野菜をタネから育てるには、「F1品種」でないと上手に育ちません。

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野菜や果実をタネから育てる

 

 

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タネを採っても

以前、インターネットで「自分が食べた野菜や果物からとれたタネで、自宅の庭で菜園をする」方を見かけたことがありました。

 

タネがとれる野菜や果物といえば、カボチャ、スイカ、トマト、アボカド、ミカン、モモ、リンゴ、などなどたくさんあります。

 

しかし、その取った種をいざ蒔いてみると、なかなか芽が出なかったりしますが、この方は、上手に色々な芽出しをやっておられて感心した覚えがあります。

 

中には、自分が食べたミカンやビワやりんごの種を蒔いていた人もいらっしゃるでしょう。

 

ほとんどのひとは、結局、芽が出なかったものが多いのです。

なかには、どう見ても計画的に植えた木ではないと見える柑橘類らしき木が大きく茂って、剪定業者を困らせていたということがありました。

 

しかし、この木は誰かが食べたミカンの種が芽を出して、大きく成長したと思われますが、いつまでたってもミカンの実がなりませんでした。

実がならないどころか花も咲かせません。

 

どうしてなのか、日当たりが悪いとか、土に栄養分がないとかと当時は思っていたのですが、違う理由もあることをご存じでしょうか。

 

 

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カボチャのタネを蒔いても

次はミカンではなくカボチャの話になります。

「坊ちゃんカボチャ」という小ぶりのカボチャをみたことがありますか。

 

普通のカボチャは両手で抱えるほどの大きさですが、「坊ちゃんカボチャ」は片手の手のひらにちょうど乗るくらいの大きさです。

カボチャの中にはタネがゴロゴロいっぱい入っています。

 

ホクホクとしておいしかったので、「タネをとっておいて来年の春に蒔き、おいしい坊ちゃんカボチャをたくさん収穫したい」と言う思いでタネ採りをしました。

 

芽が出てふくらんで花が咲いた後には、カボチャになるはずである小さな実ができました。

カボチャの赤ちゃんかと思っても気になることがあり、カボチャの赤ちゃんにしては、コロンと丸い形をしていなくて、ちょっと長細いのです。

気のせいかなと思い、しばらく成長するのを見守りました。

 

長細い形から丸い形へと変貌を遂げるのかと思いつつ見ていると、なんと長細いまま大きくなっていきます。

この実だけ変な形になってしまったのかと思っていたら、次になる実も、そしてその次になる実も長細いのです。

 

結論から言うと、このタネを蒔いても坊ちゃんカボチャはできません。

それきり大きくならず、そのまま枯れていくでしょう。

 

 

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同じ実が獲れない「F1品種」とは

ある、有機農業の講演会でこんな質問がありました。

 

「ホームセンターでオクラの苗を買った。オクラを育てて食べたけれども、ついでにオクラのタネ採りもした。翌年そのタネを蒔いて芽が出てオクラの樹は大きくなったけれども、オクラの実はうまく育たなかった。どうしてでしょうか?」

 

上記の「坊ちゃんカボチャ作戦失敗」の話と似ています。

そしてこの回答は、「ホームセンターで売られている野菜の苗は、ほとんどがF1品種ですので、タネ採りをして翌年に蒔いても、同じものが獲れない場合が多いです」との回答でした。

 

 

ここで、「F1品種」ってなんだろうと、ネットで検索すると色々な情報が得られますが、要するに品種改良されたタネのことです。

 

どのように品種改良されているかというと、農家が野菜や米などの農産物を作りやすく(タネを蒔いたら芽がいっせいに出る)、また収穫・出荷しやすい(成長速度、収穫時期が揃っている)ように改良されているそうです。

 

F1品種(雑種第一代:ざっしゅだいいちだい)
一般には、F1品種の農作物は、その一世代に限って安定して一定の収量が得られる品種として知られ、多くの種苗会社が力を入れる分野となっている。
日本国内で流通している野菜の種の8~9割は海外で採取されている。

 

タネは普通、花にある「雄しべと雌しべ」が受粉してできます。

しかし、突然変異で雄しべが花粉を作れない「雄性不稔」という性質がたまに出てきます。

 

それを利用して品種改良をしているのが、F1品種です。

雄性不稔の花に(病気につよい、甘みが強いなどの望ましい性質を持った)「別の品種の花粉」をミツバチなどに運ばせて受粉させて作ったタネがF1品種です。

 

元々、雄性不稔だったので、この野菜や米からできたタネからは、同じ性質を持つ実(タネ)は育たないのです。

 

 

雄性不稔は、遺伝的に不利なので普通なら自然淘汰されますが、野菜や米の場合は人工的にこの「雄性不稔」を大量に作ってタネを生産しています。

 

 

このように異常な状態で出来た種から、育った農産物を食べる人間に悪影響が出ないのかと、危惧する声もありますが、なかなか科学的な真相は分かっていません。

 

 

このような理由で、坊ちゃんカボチャのタネを蒔いても、同じような坊ちゃんかぼちゃを収穫しようとしても「それは無理」ということです。

 

 

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まとめ

上記のミカンの話も、F1品種だったのだろうかと思いましたが、確かめるすべはありません。

今現在、スーパー、ホームセンター、種苗店などで、売られている野菜の苗やタネは、ほとんどがF1品種だそうです。

 

タネは、野菜や果実を育てて採るのではなく、ホームセンターや種苗店で購入しないと、うまく育てることが出来ません。

 

どうしても、毎年自分でタネ採りをしたい場合にはF1品種ではなく、昔ながらの「在来種」とか「固定種」と言われるタネから育てましょう。

 

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