以前にも書いたように、もうすぐ定年を迎える時期になって、転勤を命じざれて、単身赴任生活ももうすぐ、2年が経とうとしています。
はじめての一人暮らしで、みんなは「気楽でいいね。」と言われてこの地にやって参りました。
当初は家族とはなれることへの違和感やさびしさがあったのですが、単身赴任が始まるころには気分を切り替えておりました。
そして、せっかくの独身生活を楽しもうと、自分に言い聞かせて少し楽しみにしていたのであります。
あれをしよう、これをしようと色々考えていた自分もいました。
各地の観光、名勝巡りなども考えていました。
そして実際に単身赴任が始まり、私の独り暮らしの生活はそれなりにはじまったのです。
当初はある意味新鮮さもあり、非常に気分が高揚しておりました。
そして実際に自炊や洗濯などをし始めるとはじめは楽しかったのであります。
もちろん時間は取られてしまいますが、それでも自分の身の回りのことを、自分のペースでできているという実感があり非常に気持ちよく生活しておりました。
このまま行くと単身赴任も悪くないと思えてくるのではと、ある意味期待もしていたのであります。
しかし、現実は徐々に私に襲い掛かってきました。
私は最初の1ヶ月は一人での食事をある程度楽しく過ごしていたのでありますが、1ヶ月を経過した頃、その寂しさに気づいてしまったのであります。
私は一人が如何に寂しいものなのか、一人が如何に弱くこれまで家族がいたことが、どれほど幸せなことだったのかを痛感しました。
また、あれほど北海道の観光もしてみたいと思っていましたが、いざ、1人で行って見ると、今までと何かが違う自分がいます。
そして決定的なさびしさを感じたのが、一度家に戻り休日を過ごして戻る際に、どうしても戻りたくないといった気持ちがわいてきたことでした。
これまで泊まり込みの出張などでは、味わったことのないほどの寂しさが、私を襲ってきたのであります。
もちろんそんな姿を家族に見せるわけにもいかず、私は寂しさをこらえて単身赴任先に向かったのでありました。
この何ともいえない気持ちはそれまで想像もしたことのないレベルのものでありました。
私は単身赴任をしたことを後悔しつつも、待ってくれている家族がいるということは、とてもありがたいことなんだと痛感したのであります。
あと数年ほどで単身赴任は終了する予定であります。(自分勝手に思っているだけですが)
もちろん今のご時世では、年金の始まる65歳までは、延長もありうるのですが、何とか早く終了して家族のもとに帰りたいと思うこの頃です。
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